愚者空間

KDP作家牛野小雪のサイトです。小説の紹介や雑記を置いています。

群像新人賞

群像新人文学賞にもう一回送る

 3年前に群像新人文学賞に送ったことがある。その年は例年になく予選突破者がいたらしいのだが、私は箸にも棒にも引っかからなかった。電話番号を送り忘れたから一行も読まれずに落とされたのだと今でも思っている。というかそうであって欲しい。小説以外の部分で落とされたという方が自分が慰められるから。

 前回はこういうのを書けばいいんだろうという気持ちで書いたから、今度は逆に忖度しないで書くことにした。そうしたら本当に通りそうにない物ができたんだけど、落とせるものなら落としてみろという気持ちもある。締め切りまで時間はあるけど、今回はこれを思いっきりぶつけてみよう。

 今回意識したのは自由さだ。小説はどんな物でも書いていい。現実では手から落とした石は地面に落ちるが、小説では空に落ちてもいいし、壁が喋ったり、5+3が10の世界を書いてもいいのだとある時に気付いた。現実を追認するのではなく、現実にとらわれない小説。リアリティだとか、社会性だとか、時代をえぐるとか、究極的には文学的とか、そんなことからも離れた小説。間違いを踏み抜く気持ちで飛んでみよう。

(おわり 2018年8月8日 牛野小雪 記)

小説なら牛野小雪【良い本あります】




書かない日を増やしたら史上最速の執筆だった

 最近ブログの更新をしていないが実は6月11日から群像新人賞のリベンジに出すかもしれない小説をずっと書いていた。

 自分の中ではseason3の位置付けになるわけだし、今までと違う書き方をしようとして、書かない日を増やしてみることにした。理由はとても単純で、書かない日の次の日はどうもよく書けるような気がしていたからだ。→本当のピークはたった数日 執筆サイクルについて

6月11日からノートを書き始めて6月25日から執筆を始めた。執筆とは簡単に言えば小説の文章を書くこと。ノートを書くのも執筆の内に入るんだけど、いまいち『執筆』という感じがしない。何かいい言葉はないものだろうか。執筆は7月31日に終わった。35日で6万字。

 以下のグラフは執筆総字数の推移と、毎日の執筆字数のグラフ。
そう字数
字数
 今回は5日書いて2日書かないという体制で書いてみた。下のグラフで定期的に底を着いているのはそのため。
 
 1日書かないというのは以前試したことがあるが今回は2日もした。1日目はこういうものだろうと平気だったが、2日目はもしかしたらもう書けないんじゃないかと不安になって、危うく書いてしまいそうになることがあった。

 グラフを見ると執筆期の1日目は調子の良いことが分かる。1日目はいつも書けないんじゃないかと不安だったが手応えはあった。数字にもそれは出ていて、1日目の平均字数は3122、2日目は2863、3日目は2366、4日目は2514、5日目は2679となっている。1日目は明らかに書けていて、2日目もそこそこ、3日目以降は横並びという感じ。でも平均値なので、日々の字数で見ると書けたり書けなかったりしている。平均字数では3日目が一番悪いが、一日の最低字数を記録しているのは五日目で、二番目に悪いのは4日目だ。執筆期間が長ければ五日目が一番悪くなっていたかもしれない。

 手応えとしては断然に1日目が良かった。最後のところは1日目に書こうという気になるぐらい違いがあった。たぶん書かない日を作った方が執筆は良くなる。

 私が驚いたのは35日の執筆で一度も書けなかった日がないということだ。調子のいい時でも一ヶ月に3日か5日ぐらいは0字の日がある。書かない日はもちろん0字なのだが、書こうとした日に0字がないというのは初めてだ。

 今回の執筆はめちゃくちゃ書けたという日はないのだが、全然書けなかった日はなくて結果的に35日で6万字も書けた。執筆した日だけで見れば25日で6万字で今までないぐらいペースで書けている計算になる。

 前から薄々気付いていたが、やはり書かない日を増やすとたくさん書けるようになる。しかし車のギアを3速までしか使っていない気分がした。推敲していても、よく書けているようには思うが、深くて熱いところに潜ったという感じがない。山あり谷ありの執筆の壁にぶつかるような執筆じゃなかったからそう感じるのだろうか。
 
(おわり 2018年8月6日 牛野小雪 記)

カフェイン断ちと執筆

カフェイン断ちをした件について


群像新人賞を出した後にショートショートを二つ書いて、これまたどこかのコンテストに出した。月一であるので今月も出すつもりだ。原稿はもうある。

 

10月から新しく書き始めるつもりだったが、こんな事をしている間にもう11月になってしまった。やっぱり今年中にもう一つと言うのは無理だろう。まぁでも誰に頼まれているわけでもなし、締め切りもないので別に良いのである。

 

“別に良いのである。”のついでにカフェイン断ちをしようと思い立った。

 

かく言う私はコーヒーのヘビードリンカーで暇さえあればコーヒーを飲んでいる。これが無ければ一日千字も書けない気がする。しかし、ネットの情報でカフェインは短期的にはプラスに働くが、長期的にはマイナスになるらしい。その結果最初はプラスの効果があったものが、マイナスをゼロに戻すようにするためにカフェインを飲むようになるのだとか。アデノシン受容体がどうの~、自律神経がどうの~、とあるのだが気になる人は調べてみて欲しい。

 

さて、いざカフェイン断ちしようとすると何を飲めば良いのだろうかと悩んだ。いやいや、飲まなければいいとも思うけれど、そういうわけにはいかない。昔から“下戸が建てた蔵は無し”というように、コーヒーをやめたからといって何もしないわけにはいかない。人は必ず何かに依存しなければ生きていけないのだ。

 

実は前にカフェイン断ちをした時にハーブティーを試したのだが、これは性に合わなくてコーヒーに舞い戻った。それなら別の物にしようとスーパーの茶葉コーナーで色々物色していると杜仲茶なる物を見つけた。ご親切にカフェイン無しで優しく飲めると書いてある。500円もして高いなぁと思ったけれど、大量に煮出して作っておけばトントンかなと思い返して結局それにした。

 

帰って早速杜仲茶を淹れてみる。何だかゴムの木のにおいがする。Wikipediaで調べると天然ゴムの材料になると本当に書いてある。70年代に一度ブームがあったそうな。味は濃くて良い感じだ。これならコーヒーの代わりになるかもしれない。

 

初日はこれだけを飲んで過ごした。離脱症状がどうのと心配だったが何の問題も無く過ごす。もしかするとカフェイン中毒では無かったのではないかと勘違いした。
 

翌日、頭痛で目が覚めた。頭が二割増で大きくなったような気分がするが、触ってみても鏡で見ても大きさは同じ。視覚でも触覚でも、自意識とのズレがあって変な気分がした。それに何にもやる気が起きない。吐き気もするのでお茶漬けだけをさらさら食べた。その後はずっと布団の中で横になっていた。気持ちは超がつくほど落ち込んでいて、太陽の光が暴力的にまぶしく感じられた。さようなら世界、こんにちは地底世界。私はカーテンを閉めて頭から毛布を被った。このまま動かずに布団の中で死ぬのだろうとか他にも色々暗いことを考えながら日を過ごす。

 

いつまで経っても元気が出ないので夕方にオロナミンCを景気付けに飲むと、半時間ほどした辺りで元気がもりもり湧いてきた。布団からも出られるようになる。オロナミンCすごい! もしかして麻薬でも入っているんじゃないかとラベルの裏を見ると、入っていたのはカフェインだった。

 

なるほど。実を言うとこの時まで今日のこの症状がカフェインの離脱症状だとは毛ほども考えなかった。この時になってようやく私は紛うことなきカフェイン中毒であり、ヤク中が禁断症状で苦しむかのようにカフェインの離脱症状に陥っていたのだと気付かされた。

 

カフェインを飲めばつらいのが収まると分かると、またコーヒーが飲みたくなった。あの気分の落ち込みを味わわないで済むのだと考えるとどうしても飲みたくなる。まるでヤク中だ。だが、同時にこのつらい症状もコーヒーを飲めば収まるのだと分かると多少の症状は耐えられるような気がした。いざという時の命綱みたいなものだ。それが心の支えになったのか、三日目も気分の落ち込みと吐き気があったがギリギリのところで踏み止まる事ができた。四日目になるとかなり楽になる。離脱症状も気配を感じる程度の遠いものになった。あと夜11時にはさてそろそろ寝ようかなとなる。朝はその分早く起きるようになった。

 

朝日を浴びると良いと読んだので、早起きするようになったついでに毎朝日光浴を15分することを日課にした。寒い。でもプラセボかもしれないが、これはけっこう効く。もしかすると小学生が元気なのは毎日日光を浴びながら登校しているからかもしれない。いや、これは大人も一緒か。でも、登下校の時間に加えて休み時間や体育の時間があって、彼らは日光を浴びる時間に事欠かない。もしかすると日光を浴びながら執筆するとずっと書き続けられたりするのだろうか? まさかね。

 

無いものと思えばコーヒー断ちをしても案外いけるものだ。一週間が過ぎるとかなりマシになった。効果のほどはまだ知れないが、朝はすっきりした気分で目が覚める。昼間以降はまだ危なげなところがあるが、これが毎朝続くなら一生続けたって良いぐらいだ。

 

子どもの頃はコーヒーなんて飲めなかった。ブラックなんて言わずもがな。このままカフェイン断ちをしていれば10歳の子供ぐらい元気もりもりになれるのだろうか。それで考えればチョコぐらいは食べても良いような気がする。コアラのマーチ、チョコボール、トッポetc. でも今のところはカフェインゼロ生活で様子を見てみようと思っています。
 

それではさようなら。

 

(2015年11月6日 牛野小雪が記す)


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