俺は数学を死ねと思い、数字の中に踏み込んだ。そこで出会ったのは「1」だった。
「数字を殺すのか」と「1」は聞いてきた。
「そうだ、数学を殺しにきた」と俺が言うと「1」は「じゃあ通れ」と道を譲った。
次に出会ったのは「2」だ。
「1と、1は」と聞いてきたので「2」と答えると「2」は「じゃあ通れ」と言った。
そして「7」と「8」に出会った。
「俺たちは自然数の中で強者なのに、出番が少なすぎる。」「1が一番弱いのに、一番活躍している。次が2で、そして次が3だ。それが自然の法則だ」と付け加えた。
俺が「数学を殺しにきた」と言うと、「3に出会ったら殺しておいてくれ」と「7」と「8」は言った。
「5」に出会った。
「俺は数字が好きだ。なぜなら、5はおさまりが良いから」。
「5はこの世界で何の不自由もなく生きている感じがする。」
俺が「数学を殺しにきた」と言うと「そういう人生もいいか」と「5」は余裕の態度で言った。
「3」に出会った。
「お前を殺さなければならない」と俺が言うと「3」は言う。
「俺は人間が認知できる数字の中で一番強い。」
「4以降は数学的才能が必要だ。そのため、俺には勝てない。」
俺は「3」に手もなくやられてしまう。「3」は「人生を無駄にするな」と言って去った。
「4」に出会う。
彼女は俺を助けてくれた。
「数学を殺すなんて不可能だ。なぜなら数学は実在しないから」と「4」は言った。
そこに「6」が現れる。
俺は「数学を殺したい」と言い、「6」と数学を殺す旅に出る。
「9」に出会う。
「9」は言う。
「数学を殺すには「0」を探さねばならない。しかし「0」はどこにも存在しない。なぜなら「0」だから。」
どこからともなく声が聞こえる。
「誰か俺に実体を与えてくれ、そうすれば殺されてやるから」
それは「0」の声だった。
俺たちは存在しない「0」の声を追い、今も旅を続けている。








