夢は森の入り口で始まった。最初から夢だと気付いていた。
自分が今夢の中にいると気付いたのはこれが初めてだったので、もしかして空を飛べるんじゃないかと期待したが、私のとぼしい想像力では夢の中でも現実と同じだった。空は飛べないし、瞬間移動もできない。
夢は私を森の中に進ませたがっていた。私は薄気味悪い森の中なんて入りたくなかったが、お前が進まないと夢が始まらないだろ的な空気を感じた。夢と気付いても夢は現実と同じだ。私は空気に逆らえず森の中へと足を踏み入れた。
森の中は入ってしまえば意外と明るかった。遠くは真っ暗だが50mぐらいなら先まで見渡せる。私は目に見えない空気に背中を押されながら森の奥へと進み続けた。
ずっと森の中を歩き続ける夢なのかと思っていた。森ではないが、砂漠を歩き続ける夢は見た事がある。だが、木々の隙間から突然猫が姿を現した。しかもタキシードを着て二本足で立っている。私を待っていたようだ。

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自分が今夢の中にいると気付いたのはこれが初めてだったので、もしかして空を飛べるんじゃないかと期待したが、私のとぼしい想像力では夢の中でも現実と同じだった。空は飛べないし、瞬間移動もできない。
夢は私を森の中に進ませたがっていた。私は薄気味悪い森の中なんて入りたくなかったが、お前が進まないと夢が始まらないだろ的な空気を感じた。夢と気付いても夢は現実と同じだ。私は空気に逆らえず森の中へと足を踏み入れた。
森の中は入ってしまえば意外と明るかった。遠くは真っ暗だが50mぐらいなら先まで見渡せる。私は目に見えない空気に背中を押されながら森の奥へと進み続けた。
ずっと森の中を歩き続ける夢なのかと思っていた。森ではないが、砂漠を歩き続ける夢は見た事がある。だが、木々の隙間から突然猫が姿を現した。しかもタキシードを着て二本足で立っている。私を待っていたようだ。

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