愚者空間

KDP作家牛野小雪のサイトです。小説の紹介や雑記を置いています。

タグ:ポストモダン

小説家の俺はポストモダンの条件を見つけにポストの中に入った。そこには赤、青、黄色、白のポストもあった。ポストって赤だけじゃないんだなと俺が言うと、黄色いポストが「世界中のポストがあるからな」と答えた。ポストが赤いと思っているということは日本人だなと続けると、ポストは「ポストモダンに絶対はない。ポストが赤いことさえない。色がないことさえあるし、ポスト自体ないんじゃないか」と言った。 ...

AIがすべてを支配する未来、意味を失った人間たちの中で、無意味さに抗い続ける一人の小説家。彼の相棒は完璧な美貌と冷徹な論理を備えたAIギャル「GPTちゃん」。小説を書く意味すら失われた世界で、人間は何を目指し、何を見つけるのか? 哲学的な問いとディストピア的な未来が交錯する中、無意味さと創造の狭間に足掻く姿は、私たち自身の未来への問いかけでもある。絶望の中で、あなたは何を見出すのか――「無」を描き尽くす挑戦的な物語がここに。 ...

村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』(1994-1995)は、彼の作品群の中でも転換点として位置づけられることが多い。それまでの作品で顕著だったポストモダン的要素が薄れ、より現実的で歴史的な主題に取り組んでいるように見える。しかし、村上春樹が本当に「ポストモダンを捨 ...

村上春樹とポストモダニズムの関係は、現代日本文学研究において常に議論の的となってきた。特に『ねじまき鳥クロニクル』(1994-1995)以降の作品群は、ポストモダンからの脱却を図ったものとして解釈されることが多い。しかし、実際には村上春樹はポストモダンを完全に捨て ...

法人税1000000000000000%牛野小雪2022-03-14小説『法人税一〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇%』は法人税率を一〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇%にするという非現実的な物語を通して、私たちが無意識のうちに前提としているメタナラティブ(大きな物語)を解体し、意味 ...

ポストモダンな文章の特徴 ポストモダンな文章の特徴 ポストモダンな文章は、従来の構造や規範を逸脱することに特徴があります。この種の文学は、読者に対して一定の不安定さや不確実性を提供し、物語の伝統的な枠組みを超え ...

ポストモダン思想を小説の書き方に活かす方法 ポストモダン思想を小説の書き方に活かす方法 ポストモダン思想は、既存の物語構造や表現形式に対する挑戦を通じて、小説の書き方に新たな可能性をもたらします。ここでは、ポストモダン思想を ...

ポストモダンの本物と偽物を見分ける方法 ポストモダンの本物と偽物を見分ける方法 ポストモダン思想は、多様な解釈や視点を提供することで知られていますが、その深い思想を正しく理解し、適用することは容易ではありません。ここでは、ポ ...

それでもなおポストモダンが思想の前衛にいる理由 それでもなおポストモダンが思想の前衛にいる理由 ポストモダン思想が批判されることもありながら、なぜ今日でも多くの分野で影響力を持ち続けているのか、その理由を探ります。 ...

ポストモダンが「オワコン(終わったコンテンツ)」だと考える意見は、文化や学問の分野において、現代の新たな課題や価値観の変化に対応するための新しい理論やアプローチへの需要が高まっていることを反映しています。ポストモダニズムは20世紀後半に特に影響力を持ち、権 ...

メタフィクションは、物語が自身のフィクションである性質を自覚し、その創作過程や構造に言及する文学手法です。このアプローチは、20世紀中頃に特に顕著になりましたが、その背景にはいくつかの重要な文化的、哲学的動向があります。1. モダニズムとポストモダニズムモダニ ...

自己参照的な物語(または自己言及的な物語)は、物語が自身の創作過程や性質について言及する形式を指します。この手法を使った作品では、物語が自己の存在を認識しているかのように振る舞い、しばしば作者や読者、物語作成のプロセス自体が物語の一部として登場します。特 ...

相対主義は、真理や道徳、美などの価値が絶対的なものではなく、個人や文化、社会的な文脈によって異なるという考え方です。この哲学的立場は、全ての知識や価値観が相対的であると主張し、それらが特定の視点や解釈に依存するとします。相対主義には主に二つの形態がありま ...

メタフィクションは、自己言及的な手法を使ってフィクションの創造過程や構造を探究する文学の一形式です。この種の作品は、物語が自身のフィクションであることを読者に明示的に意識させ、物語の枠組みや創作の性質について問いかけます。 メタフィクションの特徴 物語 ...

マジックリアリズムは、現実世界の描写において、魔法的または超自然的な要素を自然なものとして取り入れる文学および美術の流派です。このスタイルは、リアリズムの技法を用いつつ、日常生活における奇跡的または非現実的な出来事を平穏に組み込むことに特徴があります。 ...

ポストモダン文学は、20世紀中盤以降に現れた文学の動向で、モダニズム文学の後継とされます。この流派は、従来の文学的形式やジャンル、ナラティブの構造に対する挑戦、および文化や哲学における広範なポストモダニズムの概念に根ざしています。 ポストモダン文学の特徴 ...

私は忘却を求めている。この無限に広がる都市の灯りの下で、過去の記憶から逃れる場所を探して彷徨う。夜の街角で見知らぬ人との会話、意味のない笑い、一時的な快楽。それら全てが、私に一時的な忘却を与えてくれる。この探求は、ある失恋から始まった。彼女との別れは私の ...

私は物語を書くことが好きだ。特に、自分自身が登場人物として登場する、自己参照的なメタフィクションに魅了されている。この奇妙な趣味は、高校の文学クラブで「物語の中の物語」について学んだときに始まった。そこで私は、現実と虚構の境界を曖昧にすることの面白さを知 ...

太郎は空を見上げるのが好きだった。「今日の雲、面白い形してるね」と太郎が言った。友人の花子は首を傾げながら言った。「どれどれ? あ、あの猫みたいな雲?」「うん、それそれ。でもね、あれを見るといつも思うんだ。空って無限に広がってるようで、実は私たちの心の中に ...

ポスト構造主義は、20世紀中盤から後半にかけてフランスを中心に発展した哲学的、批評的思想の一派です。構造主義の考え方に疑問を投げかけ、言語、文化、社会における意味や真実の相対性と流動性を強調します。ポスト構造主義は、特に文学批評、文化研究、社会学、心理学、 ...

風刺は、人々、出来事、社会的慣習、政治的体制などに対して、批判、嘲笑、皮肉を込めて描写する文学的、芸術的手法です。風刺は、社会の矛盾や不条理、偽善、愚かさを浮き彫りにし、読者や観衆に自己反省や変化を促すことを目的としています。風刺は、文学、漫画、映画、劇 ...

不条理な物語は、現実世界の論理や常識が通用しない、理不尽で予測不可能な出来事や状況を描いた物語です。このような物語は、しばしば人間の存在や社会の構造に対する根本的な疑問を提起し、登場人物が直面する状況や彼らの反応を通じて、人間の孤独、絶望、自由、意味の探 ...

言語の不確実性とは、言葉や文が持つ意味が常に一定ではなく、文脈や解釈者によって変わる可能性があるという概念です。この不確実性は、言語が持つ本質的な曖昧さや多義性、そして言葉を通じて現実を完全に捉えることの困難さに起因します。言語の不確実性は、以下のような ...

 ポストモダンとは、20世紀中盤以降に広がった文化、芸術、哲学の潮流や思想のことを指します。モダニズムの後継として現れたこの概念は、従来の枠組みや大きな物語(メタナラティブ)、絶対的な真実や普遍的な価値観に対する疑問を投げかけます。ポストモダンは、相対主義 ...

1 ポストモダン文学の定義と起源 ポストモダン文学は、20世紀中盤以降に顕著になった文学運動で、モダニズム文学の伝統から進化しました。 この運動は、従来の物語構造やジャンルの境界を超え、絶対的な真実や普遍的な意味の概念を拒絶することを特徴としています。ポス ...

文系と違って理系はシンプルな思考をしている。みたいな本を読んでいて、壮大な勘違いがあるような気がした。一流の文学は余計な文章や言葉を削っていて、それはもうシンプルなものだ。煽るために書いているのか、本気でそう思っているのかは分からないが、おそらく世間の風 ...

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