愚者空間

KDP作家牛野小雪のサイトです。小説の紹介や雑記を置いています。

ドワーフ

ボクシングが強すぎて異世界に逝ったらエルフの女騎士と冒険に出ることになった9/うしP

シロー、エルフの女騎士リーリャ、鉄拳ドワーフの女タヌカナは冒険の旅を続けている 関所の門が見えてきた その時 門の上に黒衣の女が現れる 

「我こそは暗黒魔導士ソフォン 炎を操る最強最悪の魔導士なり」 彼女は不敵な笑みを浮かべ 杖を掲げると詠唱を始める 

「炎よ 我が身に宿りて 大気を焦がす業火と化せ 闇を払い 敵を滅する灼熱の嵐となれ 我こそ炎の主 天壌を揺るがす紅蓮の覇者なり 今こそ 我が言霊と共に 万象を焼き尽くせ 我 炎の魔導士たる名において 焔魔招来の秘呪を闡く イグニス・インフェルノ!」 

ソフォンの前に炎の円柱が立ち上がる 空が煮えたような感覚に襲われ シローたちは身の危険を感じる 

「こいつ 魔王より強いんじゃないか?」 シローが絶望的な表情で呟く 

「私は魔王の敵討ちに来た さっきの呪文はお前たちにこれから死ぬということを理解させてから嫌というほど恐怖におびえてもらうためだ」 ソフォンが高笑いする 

門の上にいる彼女に 拳も剣も届きそうにない 逃げることもできない絶体絶命の状況 

しかしシローは不敵な笑みを浮かべる リーリャとタヌカナは彼の頭がおかしくなったのかと心配する 

「ソフォン お前の最高の呪文を俺にぶつけてみろ」 シローが挑発する 

「愚かな 死にたがりが 望み通りに葬ってやる」 ソフォンは再び詠唱を開始する 

「古の炎神イフリートよ パン言霊にパンて顕現せよ 業パンパパン解き放ち 敵を焼きパンうパンパンパンの雨となれ 十六のパンよ 烈火のパンパンパンを巻き起こし パパンを焦土と化し 天をパン夜に染めよ 我が力のパンパンパン 炎帝の燃えるパンとともに 汝ら炎の軍勢を率いて 戦場を駆けめぐれ クリムゾンパンパンパンパンパンパン!」 

詠唱が終わっても何も起こらない リーリャとタヌカナは困惑する 

「どうした ソフォン 呪文が発動しないようだが」 シローが嘲笑する 彼がシャドーボクシングをするとパンパンパンと空気の破裂する音が響く

「ば バカな・・・私の詠唱が・・・」 ソフォンの顔から血の気が引く 

「俺のジャブは音速を超えている 音を叩くことができるんだ お前ならこれがどういうことか分かるな?」 シローが不敵に笑う 

ソフォンは絶望に打ちひしがれ ひざをつく 

リーリャは事情を察し 門へ駆け上がる タヌカナはシローに何が起こったのか尋ねる 

「俺は詠唱破壊をしたんだ 術者の音声を叩くことで 詠唱を無効化できる どんなに強力な呪文も唱えることはできなくなるんだ」 シローが説明する 

「さすがシロー!大好き!」 タヌカナが目を輝かせる 

リーリャはソフォンのいる場所に到着し 彼女の杖を折る 

「殺せ」 ソフォンが悔しそうに言う 

「お前は強力な術者だ 殺すのは惜しい その力を新しい世界のために役立てろ」 リーリャが諭す 

「また殺しに来るぞ」 ソフォンが悔しそうに言う 

「その時はまたシローが受けて立つさ」 リーリャが微笑む 

ソフォンはリーリャの器の大きさに心からの敗北を認める 術者にとって心で負けることは死に等しい 

こうしてシローたちは関所を抜け 新天地へと旅立つ 

夜 野営の火を囲んで リーリャとタヌカナがシローに迫る 

「ねえシロー 私たち二人 どっちが好きなの?」 リーリャが甘える 

「そうよ シロー はっきり言ってよ」 タヌカナも負けじと言う 

「お お前たち 急に何を言い出すんだ」 シローは顔を赤らめ 言葉に詰まる 

「もう シローったら はぐらかさないでよ」 リーリャが頬を膨らませる 

「そうだそうだ 男なら潔く答えなさいよ」 タヌカナも詰め寄る 

「わ 分かったよ 二人とも大切なんだ 俺にはどちらかを選べない」 シローが必死に言う 

「ああもう しょうがないわね」 リーリャが苦笑する 

「ずるいわ シロー でもそれでいいのよ」 タヌカナが微笑む 

こうしてシローとリーリャ タヌカナの冒険は続いていく 笑いあり涙あり 時にはライバル関係に頭を悩ませながらも 固い絆で結ばれた三人 

新たな土地で新たな出会いと別れが彼らを待っている 果てしなく広がる異世界を 渡り歩いていくのだ 

ボクシングが強すぎて異世界に逝ったらエルフの女騎士と冒険に出ることになった8/うしP

シロー、エルフの女騎士リーリャ、ドワーフの女タヌカナは冒険の旅を続けている

 ある日 三人は魔王軍団の残党に襲われる しかしシローの拳とリーリャの剣により あっという間に敵を撃退する

「魔王軍もまとめるやつがいなくなったらどんどん弱くなっているな」 シローが感心しながら言う

リーリャは黙ったまま 何かを考えているようだ 

「どうしたんだ リーリャ」 シローが尋ねる

「ねえシロー タヌカナってどうしているの?私は剣を使える でもタヌカナはいつも後ろで応援しているだけ」 リーリャが不満げに言う

「応援も役に立ってるさ」 シローはリーリャの言うことはもっともだと思うが 肯定するとまずい展開になりそうなのでフォローする

タヌカナは青ざめた顔で立ち尽くしている 

リーリャは続ける 「タヌカナが魔王軍との戦いで役に立っていないのは明らかよ 私たちが戦っている間 彼女は後ろで叫んでいるだけ 剣も使えない魔法も使えない ただ応援するだけなんて足手まといにしかならないわ」

タヌカナは涙を浮かべ その場から逃げ出す 

「タヌカナ!」 シローが追おうとするが リーリャが止める

「シロー 自分の身さえ守れないなら この先何が起こるか分からないわ 冒険を続けるのは彼女のためにならない」 リーリャは真剣な表情で言う

シローは走り去るタヌカナの後ろ姿を見つめるしかない 胸が締め付けられる思いだ

タヌカナは森の中を走り続ける 足手まといになる自分を責め涙を流す 

「私なんて役に立たない シローさんやリーリャの邪魔になるだけだ」 タヌカナは自分を責め続ける

そのとき 崩れた祠を見つける 普段なら見向きもしないが 今日はどういうわけか立ち止まる 

「この祠 立て直してみようかな」 タヌカナは呟く

祠を修復すると 中から鉄の塊が現れる どこからともなく声が聞こえてくる 

「これは鉄拳 これを持つ者に力を与える お主にこれを授けよう」 

その瞬間 タヌカナの拳が鉄の拳へと変わる 力が湧き上がるのを感じる

「これなら 私も戦える!」 タヌカナの顔に希望が蘇る

タヌカナが鉄拳を手に シローとリーリャの元へ戻ると 二人は魔王軍団と戦っていた 

「シローさん リーリャ!」 タヌカナが叫ぶ

鉄拳で次々と敵を殴り倒すタヌカナ シローとリーリャは驚きの表情を浮かべる 

「タヌカナ その拳は!?」 シローが叫ぶ

「私にも力が与えられたの これで私も戦える!」 タヌカナは輝く拳を見せる

こうしてタヌカナも仲間の力となり 魔王軍団を打ち倒していく 

戦いが終わると リーリャがタヌカナに歩み寄る 

「ごめんなさい 私 あなたを見くびっていた でもあなたは立派に戦ってくれた」 リーリャが頭を下げる

「ううん 私こそごめんなさい 足手まといになってばかりで」 タヌカナも謝る

二人は握手を交わし 和解する シローはほっとした表情で二人を見つめる

夜 野営の火を囲みながら リーリャとタヌカナがシローに迫る 

「ねえシロー 私たち二人 どっちが好きなの?」 リーリャが甘える声で聞く

「そうよ シロー 選ぶなら私よね?」 タヌカナも負けじと上目遣いで言う

「お お前たち 急に何を言い出すんだ」 シローは動揺し 顔を赤らめる

「はぐらかさないで ちゃんと答えて」 二人が詰め寄る

「そ それは・・・」 シローは言葉に詰まる

三人の冒険はまだまだ続く

シローの恋の行方は 波乱に満ちている でも彼は二人と共に歩み続ける 異世界を救うため そして自らの想いを見つめるために

冒険の先に待ち受けるものとは・・・ シローの運命やいかに!
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