百田尚樹の本を読んで、彼のことを一時期イケメンだと思い込んでいたがある。
高層マンションの間接照明に照らされた薄暗い部屋で、タートルネックのセーターなんか着ちゃったりして、それで線の細い顔に細いフレームのメガネ、長く伸びた髪は手櫛で後ろに撫でておでこが見えるようにしている。それでクラシックを聞きながらワインを飲んでいる都会的な優男をイメージしていた。
わりとテレビに出ている方なので、知っている人は知っているだろうが実際はそんな人ではない。見た目は関西のおっちゃんだ。私は最初、同姓同名の別人だと思っていたぐらい。もしまだ見ていない人がいるのなら、まず彼の本を読んでから実物を見て欲しい。うわぁー、こんな人が書いていたのか~! と驚くこと請け合いである。ちなみに情熱大陸で見たのだがクラシックは聞いているそうな。なかなかいい線は突いていたようだ。
当たり前の事だが文章は見た目で書くのではなく、頭で書くものだ。だから文章を読んで分かるのは、その人の頭(中身のことね)なんじゃないかな。
その人が書いた文章を見れば、その人の性格はビッグファイブ理論でおおむね推定できるそうだ。ビッグファイブ理論とは文字通り五つの特性を測る精神診断みたいなもの。その五つの要素は以下のとおり
○神経症傾向
○外向性
○解放性
○調和性
○誠実性
こう言ってはなんだけど、巧拙の差こそあれ。その人の書いた文章には個性がある。だからパラパラと立ち読みして、最初感じた雰囲気はまず外れることがない。第一印象が最後の一行まで続く。
この人は面白そうだなとか、気に食わないなとかがあるわけだ。それじゃあ私の文章はどんな感じなんだろう。自分じゃちょっと分からないな。イケメンだといいけど。
イケメン作家といえば王木亡一朗。いや、顔は見たことないんだけれど、彼の文章に感じるそこはかとないイケメン臭。いや、待て待て。百田尚樹の前例もある。実は新潟のおっちゃんかもしれない。う~ん、でもやっぱりイケメンと感じるものは感じるんだな。
ビッグファイブ理論的には書いた文章でおおむね性格が類推できるそうな。それでいえば少なくとも彼はイイヤツっぽい。きっと性格はイケメンなんだろう。むしろそう考えたら本当にイケメンだった場合ちょっと腹が立つ。できればベニズワイガニみたいな顔であって欲しい。
そういえば最近見たネットの記事ではイケメンよりフツメンの方がいい女の人が多いらしい。ちなみにフツメンとは仏面ではなく普通の男という意味。本当かなと思うけど、逆に考えてみれば美人過ぎるのも気が引けるからなぁ。まぁ、そういうことかもしれない。でも、性格は仏みたいに優しい人がいいというのは昔から変わらないそうだ。つまり性格イケメンってこと。
あれ、ってことは、やっぱり性格がイケメンの王木亡一朗は実際にイケメンじゃなくても女にモテルってことか。それで私の方は……くそっ、何だか腹が立ってきた。
爆発しろ、リア充め!!
[2015/07/29 牛野小雪 記]
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