愚者空間

KDP作家牛野小雪のサイトです。小説の紹介や雑記を置いています。

カテゴリ: 雑感

 両側に穴がある筒の中にあるエサを棒で突いて外に出せるように猿を学習させて、さらに今度は筒の中に穴を付けて、それを避けられる知能があるかどうかを測る動物実験がある。それによるとある猿は筒の中に棒を突き入れて、中のエサを取ることはできるが、筒の中にある穴を ...

 推敲で赤鉛筆を使っているのだが、これは一本70円ぐらいで買えるのだがしょっちゅう折れてしまう。最初は不良品を掴まされたのだと思っていたが、調べてみると色鉛筆は鉛筆と違って顔料を固めた筆記用具なので折れやすいようだ。しかし折れにくい鉛筆という物があって、 ...

 今年の八月に徳島県のそごうが閉店するので、何階にあるかは忘れたが本屋に行った。去年はそこでガルシア・マルケスの『百年の孤独』の新潮社から出ている綺麗な装丁の本を買って、お気に入りの一冊になったので、給付金で10万円が転がり込んできたし、閉店セールで安く ...

 今まで雑感帳や仮書きのノートを書く時は1.0mmのボールペンを使っていた。何時間も書いていると0.7mmでは腕が痛くなってくるし、それは後日に持ち越される。本当は1.2mmが良いのだが替え芯の問題がある。店に置いてある替え芯は0.5とか0.3とか細いの ...

 ソクラテスが昼間の市中でたいまつをともしながら「人間はどこだ」と探し回る逸話をノートに書いていて、ふとどういう経緯でそんなことをしたのか気になってgoogle検索してみると、全然ヒットしなかった。おかしいな、とwikipediaでソクラテスを見たり、ソクラテスの逸話、 ...

『老人と海』がパブリックドメインになったのなら自分で翻訳して公開してやろうという野心を抱いた。翻訳する前に他の翻訳はどうなのかと光文社版の『老人と海』を読んでみたら、現代風のすっきりした文章になっていたので驚いた。2014年の翻訳らしい。マジか。と何度も心の中で驚きつつ、最後まで一気に読んでしまった。これがあるならあと20年は訳す必要はない。 ...

『流星を打ち砕け』の仮書きノートに『陶器のように白い肌』という月並みな表現を書いた。陶の字が分からなかったので国語辞典で陶器を調べる(ノートは手書きである)と、こう書いてあった。 1.粘土質の土で形を作り、うわぐすりをかけて低火度で焼いたもの。磁器に比べ ...

どうも、牛野小雪です助手でバイトのニア·タスマだぜ今回はこっちのブログでやるんだないきなりなんですが、顔を変えようかと思っているんですよは? 意味分かんねえこと言ってんじゃねえぞなんていうか。読者を欺いているような気がしてそんなの誰も気にしてねえよでも一 ...

 5月に『生存回路』という題名の小説をリリースしたが、しばらくブログもツイッターも更新しなかったので「生きていますか」というタイトルのメールをもらった。4年ぐらい前にも同じようなメールをもらった。そういえばあの頃からブログを書くようになったのだと思い出し ...

 まだ決まっていないけど、なんとなく次に書く小説は決定論的なことを書くような気がしていて、私こと牛野小雪が小説の中の運命を書いていて、それを小説の中の人物がどうこうするというイメージが頭の中にある。作中の人物も小説のプロットを知っているという感じだ。 よ ...

 去年群像に出した小説がダメっぽいから表紙にするための絵を描いてばかりいた。PIXTAで買った絵を表紙にしてもいいんだけれど、それは保険に取っておいて、自分がどこまで描けるのか挑戦している。 ずっと絵を描いていると、おっ、凄い絵が描けた! アート界に革命 ...

 小説を書き終わったから久しぶりに絵を描いている。kindle本の表紙も手直しした。腕は上がっているけれど、ぽっ、とプロの手で作られた物と比べると全然ダメでがっくりくる。まぁ片手間のたった数年で、トータルすれば実質一ヶ月もないような人間が超えられるようなものじ ...

 最近kindleの読み上げ機能にハマッている。前はechoがないと使えなかったはずだが、つい先日fire端末でも使えることを発見した。この前買った本がダウンロードできない時があったが、あの時にアップデートされたのだろう。漢字の読み間違いはあるが小説は80%は問題なく ...

”「嫁さんになれよ」だなんてカンチューハイ二本で言ってしまっていいの”俵万智の『サラダ記念日』に収録されている詩である。先日その俵万智が世界一受けたい授業に出ていて、この句がVTRで解説されていた。恋人二人が部屋でカンチューハイを一本ずつ飲んでいる時に「 ...

 今まで母艦として使っていたパソコンがとうとう壊れてしまった。ネットで動画を見るとフリーズするレベルのスペックで、おまけに3年前からはwordでさえ止まるようになって、執筆中のデータが飛ぶことが月に何度かあったのだが、体になじんでいたので小説を書くのはもっぱ ...

 文章の退屈と面白いを分けるものは何か。クロード・シャノンが出てくる本を読んで一つひらめいたことがある。まずは以下の文章を読み飛ばしてほしい。るるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる ...

 グッドライフ高崎望でプロットの作り方を変えたので、冒頭は特に記憶に残っている。 それまでは学校の教科書で習ったとおりの起承転結できっちり書いていたのだけれど、それだとどうも間延びしているような気がしていた。前作の蒲生田岬はかなり手応えがあったけれど、転 ...

オオカミと暮らす哲学者の本に(α)アルファオスと(ω)オメガオスのことについて書いてあった。オオカミとはいえ同じオスのことなので熱心に読んでしまった。アルファオスとは群れを率いているリーダーのことで分かりやすく言えばボス、親分みたいなものである。対してオ ...

このKindle本を読め!王木亡一朗強化週間『ライフゲージ』心身共にうんたらという言葉がある。困憊でもいいし、爽快でもいい。 そこに至るまでに心と身体が一緒に困憊したり、爽快になることは少ないように思われる。国道の端から端まで走れば、まず体が困憊して、それに ...

 去年の12月からよしもと原作開発プロジェクトに出す短編を書いていた。題名は『ブラッド・エグゼキューション』。『それゆけアキちゃん!ゴーゴーゴー!』という案もあったが、表紙の文字入れがどうしてもうまくキマらなかったので仮題のままでいくことにした。最近『幽 ...

 たしか角田光代の『対岸の彼女』で、転校した初日にスカートを巻いて短くするという描写があったように記憶している。←もしかしたら別の人かも。 ぼくはこれを読んで、なるほどと思ったものだ。女子校生のミニスカートは元々短い物があるものだと思っていた。普段履いて ...

 エバーホワイトを出してからずっと過去作に手を加えている。何も書かないと決めた一ヶ月が過ぎたが、未だに改稿している(ってことはずっと書いているということになる。でも初稿と改稿の執筆って別物のような気がする)。 今年書いた幽霊になった私は、別に手を付けなく ...

『真論君家の猫』に少し手を加えようとしていたが、あまりの長さに躊躇したので、(取り掛かった時は)一番売れていて、ほどよい長さの『幽霊になった私』に手を加えていた。 特筆するような変更はないが、ただひとつ内容を変えたところがある。アキが神社に行って狛犬の口 ...

 昨日Eテレで中上健次の特集をしていた。彼が『岬』を書いたのは30の頃だと知って、非常に驚いた。『枯木灘』は31だ。私も今31になっているんだけど、31であれ書けるなんてアンタおかしいよって言いたくなる。なんていうか昔の人って若い頃から、凄い大人っぽい。い ...

 KDPのロイヤリティはKindle unlimitedが始まってから横ばい。今月も先月と同じくらい読まれそうだ。 今月『エバーホワイト』を出すと今まで読まれていた『幽霊になった私』が読まれなくなった。 『幽霊になった私』の人気が落ちたのではないとするのなら、私の本を読んだ ...

 最近の作家はそうでもないようだが、昔の作家は短編が多い。芥川なんかは短編ばっかりだ。しかし夏目先生は最初から猫の大長編を書き上げている。続けて書いた坊っちゃんもそこそこある。短編は少ない。でもないわけじゃない。初期の頃は何年か書いている時期があった。  ...

 エバーホワイトを出してしまったのでやることがない。 今まで執筆していた時間がぽっかり空いたが、特に何もする気がしない。  ああそうだ。本を読むぐらいか。でも不思議なことに、執筆中の方が意外に本が読めるものだ。たくさん書いた時ほど(書ける時ほど)、たくさ ...

 前評判では村上春樹(敬称略)が今度こそ取ると騒がれていたが、2016年のノーベル文学賞はボブ・ディランが取った。  何故今さらこんな話をするのか。このニュースが流れていた時、私は『エバーホワイト』を執筆中だったので思うところはあっても書く気になれなかった ...

 私が住んでいるところは市役所からも学校からも公民館からも距離があるので、町内会の何とか会館という場所で投票をするわけだが、人間が考えることはみんな同じで私が昼下がりに投票所へ行くと何台か車が停まっていた。 中は人でいっぱいで暑いだろうから、しばらく車の ...

 蒲生田岬の改稿が終わったので、次は火星の改稿に取り掛かろうとしていたが、どうも気力が出てこないので、しばらく原稿と向き合うのはお休みにした。考えてみれば半年以上書くか改稿していたわけで、そりゃあどうりで疲れるはずだ。 例のごとく高松の宮脇書店本店まで車 ...

 やっと蒲生田岬の改稿が終わりました。話自体は変わらないけれど、以前より読みやすくなっています。5月9日以前の版を持っている人はアマゾンに申請すれば、最新版をダウンロードできます。 ※最新版に更新すると旧版は読めなくなります。  改稿したついでに表紙に ...

ひらめきは爆発らしい。芸術だったかな? 爆発というと爆薬やダイナマイト、もっと規模を大きくすれば核爆弾、超新星爆発。どれも熱くて勢いが激しいイメージ。漫画や、小説、映画でもそういうイメージで描かれている。いや、稲妻の方が多いか。どちらにしろ熱くて瞬間的にパワーが走るイメージ。でも、私の執筆している感触ではあんまりピンとこなくて、ひらめきは暗い密閉されたほんのり暖かいところで微生物が嫌気発酵を繰り返して徐々に気温と圧力が上がり・・・・・・・・・・・・あっ、やっぱり爆発するのか。 ...

下の文字列をメモ帳に保存して、ルビを振りたい時に使っている。<rb></rb>で挟んだところにルビを振りたい文字、<rt></rt>で挟んだところにルビ。他のところは気にしないで大丈夫。私もしていない。<ruby><rb>〇〇</rb> ←ルビを振りたい文字<rp>(</rp><rt> ...

今書いているものの関係で意識とか、心とか、幽霊とか、その辺の本ばっかり読んでいる。前から気になっていたんだけど、ちょうど99円セールだったので即買した。意識については過去に一度ブログに書いていて、意識とは宇宙に対するロックンロールという内容だ。 ...

作家といえど作中の人間を勝手に殺すことはできない。○○は死んだ。おわり。みたいにはできないもので、彼らは作家に対して抵抗を試みる。  作家から書く意欲を失くしてみたり、物語自体をつまらないと思わせたり、突然部屋の掃除をさせたり、財布に溜まったレシートの整理、預金通帳の記帳、車両保険の払込み、まだ見ていない映画のことを思い出させ、人生に対する大いなる不安を抱かせ、この先一生書くことすら無理なように思わせる。彼らも必死なのでなりふり構ってはいられないのだ。 ...

ヘリベさんの悪魔とドライブは何人かが目を通して修正されているそうだが、コーフィー(それと私)と淡波さんは本当に目を通しただけで終わった。コーフィーはCRAZY SISTER(電書猫のサイトにある→この小説の作者は誰にゃん?「CRAZY SISTER」 | 電書猫)、淡波さんは光を纏う女。私はてっきりあれで終わりなのかなと思っていたんだけど、他に短編が2つ付いていると知ったので一応読んでみた。すると、あれから続きを書いていたのでちょっとびっくりした。でも、いつもの淡波さんだったという印象。最初の流れのまま書いていたら、本当に違うものになったと思う。やっぱり作家特有の書き方はなかなか変えられるものではないのかもしれない(変える必要もないかも)。 ...

実際の話じゃなくて小説の話。今書いているところで人ひとり殺さなければならなくなったんだけど筆はピタリと止まってしまった。筆力はまだあるのを感じるけれど気力が出てこない。  話の内容的には殺されるんじゃなくて死ぬわけだが、作家が文章を書いて殺さなければ相手は死んでくれないわけで、死んでくれないと話が進んでくれない。だからずっと止まっている。殺すのは人どころか猫でも難しい。真論君家の猫でもずいぶん筆が止まった。ある種の狂気がなければ人(猫)は殺せないようだ。 ...

カフェイン断ちをした件について群像新人賞を出した後にショートショートを二つ書いて、これまたどこかのコンテストに出した。月一であるので今月も出すつもりだ。原稿はもうある。 10月から新しく書き始めるつもりだったが、こんな事をしている間にもう11月になってし ...

今年の8月に星新一賞に応募して、それからまた何か書こうとしている時に藤崎ほつまさんが文学会か、群像か、どちらに出そうか迷っていた。ブログを読んだ感じでは文学会になりそうなので、よし、それじゃあ私は群像に出してやろうと密かに計画していた。 9月10日から原 ...

  PCゲームのエイジオブエンパイアにはデフォルトでAIが搭載されているが、エディタ機能を使って自作のAIを作る事もできる。けっこう前から徐々に作っているのだが最近は勝てないことがある。ネット上にはもっと強いのがいるが、最近は強さよりも戦いがいのあるという方向 ...

 最近何かと騒ぎになっているオリンピックエンブレムのパクリ問題だけど。パクリと影響を受けたの違いってどこにあるんだろうかと考えてしまった。私には『真論君家の猫』という『吾輩は猫である』にモロ影響を受けて書き始めた物がある。私自身はあれをパクリだとは思わな ...

 10歳の頃にシベリアンハスキーの野良犬が近所を徘徊する事件があってから野良犬の姿をとんと見なくなった。そのハスキーは本当に巨大な犬で、私が砂を掘っていたらいつの間にか後ろにいてかなり恐かった思い出がある。ホラー映画ばりの叫び声が出てきて、犬もびっくりし ...

 今年の春からカボチャとスイカの苗を育てていた。本来はどちらも広い平地を使って育てるものだが支柱を立てて育てれば狭い土地でも育てられるというので早速試してみた。するとカボチャのつるがどんどん伸びていき、立てた支柱では高さが足りなくなったので軒に紐を結んで ...

初期 極初期。使用する色を決めて題名と著者名を打ち込んだだけのもの。日本地図を挿入した。ここに正木忠則君も付ける。元の絵はWEBから拾ってきたものだが、それを元に自分で書いている。拡大すると輪郭ガクガク。どうやって滑らかな直線や曲線を曳いているのか今でも分か ...

 マンガやテレビの中で作家はたいていスランプに陥っている。何かを創ろうとするならたいてい誰もが一度は陥るもので、たとえ準備万端で『これで書けなきゃバカだぜ』という状態でも起こりうる。たいていの場合以下の状態を段階的に通過していくようだ。 1.否認2.怒り3. ...

真夏の夜の怪奇現象[NO.2] 闇夜のミドリガメ  真夏の夜に外を歩いていると怪異に遭遇することが珍しくない。 ある日、私が夜の散歩をしていると、道の先の夜行灯が照らす光の端に岩のような物が落ちていた。削れたブロックやレンガではなく岩。まぁ、この辺は田んぼがあ ...

 熱力学第二法則では無限の広大さを持つ宇宙は、いつか全ての物質が無限に拡散してしまい無限に冷えきってしまうそうだ。身近で体感できるものといえば服の上から掃除機を当ててみればいい。とってもヒンヤリする。気化熱で冷えているわけだが、大きな目で見れば同じ原理で ...

 四次元という言葉はたいてい三次元に時間を足した概念のことを言う。でも私は四つ目の次元を意識だと考えてみた。時間を加えれば五次元ってところかな。 私の著者ページには甲殻類が嫌いだと書いてある。大人になってからは剥き身を食べられるようになったが、飽くまで“ ...

 CDが売れないとは今さらな話だが、私がこれからするのはみみっちい話。これを参考にしたからといってCDがまた百万枚売れるようにはならないと思うが、一枚ぐらいは積み増せるかもしれない。  最近ラジオや有線で西野カナの歌がよくかかっている。“もしも、神様がいるの ...

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