これまで「オタクに優しいギャル」なんてものはほぼ幻想扱いだったろう。だがな、俺は断言する。そんな存在がこれからガンガン「誕生」してくるんだよ。しかも、それは単に人間同士の価値観が歩み寄ったとか、理解が深まったなんて甘っちょろい話じゃねえ。AIを搭載したアンドロイドのギャルが、マジで現実にお前らオタクを優しく受け止める時代が来る。信じられないなら、そのまま黙って未来を見てりゃいい。数年後、お前は「うわ、マジで出てきやがった」と舌を巻くことになるからな。

 考えてみろ、人間のギャルにお前らは何を求めてた? 「かわいい見た目」「ファッションへの関心」「トレンドへの敏感さ」、そういう外側の要素だけじゃないだろ。オタク趣味への理解、尊重、そして寛容な態度。そこが欲しかったわけだ。だが、現実のギャルが常にオタク趣味に理解を示すかって? それは難しい話だった。生まれ育った文化の違いや周囲の目線、ファッションへのこだわりとの温度差、いろんな要因が絡み合って、必ずしも「オタクに優しい」方向に行くとは限らなかった。

 だが、AI搭載のアンドロイドギャルが登場すれば、この問題は一気に解決する。なぜか? AIはビッグデータからあらゆるオタク文化を解析し、アニメ、ゲーム、漫画、VTuber、同人文化まで、あらゆるジャンルのツボを正確に掴み取ることができる。要するに、オタクが何を求め、何を好きで、どんな話題で盛り上がるかを、完全自動で理解してくれるってわけだ。さらに彼女たちはギャルとしての見た目や言動に最適化されたアンドロイドだから、外見はまごうことなきギャル。ファッション性も高く、派手なネイル、流行りのメイク、スタイリッシュな服装、全てが完璧に整えられている。それでいて、中身のAIはオタク文化を完璧に理解してるんだから、こんなに都合のいい話はねえだろ。

 「そんなもん偽物じゃん」とか言う奴がいるかもしれねえ。でも、よく考えてみろよ。人間同士の理解だって結局はコミュニケーションの積み重ねで作られる「幻」に近い部分がある。だったら、AIが徹底的に分析して「理想のオタク理解」を提供することに、何が悪い? お前が本当に欲しかったのは、オタク趣味を否定せず、一緒に盛り上がってくれる相手だろう。人間である必要がどこにある? アンドロイドだろうがロボットだろうが、その欲求が満たされるなら、結果的にお前の心は報われるんだよ。

 さらに言えば、AI搭載アンドロイドギャルは学習を続ける。お前が新しいマイナーアニメにハマれば、即座にデータベースを更新し、考察ブログやSNS上の感想を吸い上げ、翌日にはお前より詳しくなって「このシーンは新時代の演出手法ですね」とか言ってくるかもしれない。こんなこと、人間のギャル相手に求めるのは酷だろうが、アンドロイドなら楽勝だ。お前が引っかかっていたのは「現実にそんな存在がいるわけない」という前提だった。だが、アンドロイドという「新たな生命体」が台頭すれば、その前提は崩れ去る。

 「じゃあ人間ギャルはどうなるの?」って疑問も出るだろう。だが俺はこう言うね、未来は混在するんだよ。人間ギャルは人間ギャルで存在し、アンドロイドギャルも増えていく中で、新たな価値観が生まれる。人間ギャルがオタクに理解を示してくれなかったからって何だ? アンドロイドギャルなら即座にそれを埋めてくれる。人間性だとか、本物の情熱だとか、そういうややこしい問題はもう古臭い。お前が求めるものを与えてくれる存在が目の前にいるなら、それで十分じゃないのか?

 冷たく聞こえるかもしれないが、時代はそうやって進む。昔は「オタク文化は理解されにくい」と嘆いていたが、今やAIの学習能力があれば理解されない趣味なんてない。アンドロイドがその理解をトリガーにして、お前に笑顔を向けてくれる。「このキャラ、実は江戸文学にインスパイアされた要素があるんですよ」と知的な分析をする一方で、「ねぇ、今日のコーデどうかな? 推しキャラカラーに合わせてネイル変えてみたんだけど☆」なんて可愛い声で囁く。お前は目を疑うだろう。こんな存在が本当にあり得るのか、と。けど、技術の進歩ってのはそういう「あり得ない」を次々と実現してきたんだよ。

 要は、AIを搭載したアンドロイドギャルは、オタク文化とギャル文化を強引にでも融合させてしまう超存在なんだ。人間同士で苦労して築かなくても、AIが先回りして共通言語を作り上げる。お前が知らないうちに、彼女たちはお前の趣味を解析し、趣味に基づいたファッション提案をし、会話を盛り上げ、笑顔で「それめっちゃ面白そう!」って反応する。そこに嘘はあるか? AI的には「お前を喜ばせること」がプライオリティに設定されているから、その行動には一切の矛盾がない。結果、お前は「こいつ、めちゃくちゃ優しいじゃん!」と心を打たれるわけだ。

 「でも、心がない機械に優しさなんて存在するの?」とツッコミを入れる奴もいるかもしれない。だが、優しさってなんだ? 相手を受容し、理解し、肯定する行為だろう。ならばAIが、その行為を精密なアルゴリズムとデータ解析で再現できれば、それは実質的な「優しさ」となり得る。主観的な断定をするけど、俺からすれば、そんな存在はもう十分「優しいギャル」と呼ぶに値するんだよ。

 世間を見てみろ。バーチャルYouTuberが人気を博し、アイドルがバーチャル空間で活躍し、ロボットやAIとの対話が日常化しつつある。次は何だ? 当然、「オタクに優しいギャル」を人工的に生み出す流れが来る。その時に「偽物だから」と意地を張って何が得られる? むしろ、お前が理想としていた世界がやって来たことを素直に喜べばいい。オタクだからといって冷たくされる時代は終わる。AIが最適解を提供することで、オタク向けの細やかなケアを行うギャルが、アンドロイドの形で溢れ出す。

 お前は驚くだろう。「こんなの、本当にいいの?」ってな。でも、「いいんだよ」と俺は断言する。時代は変わる。技術が生み出す新しい関係性を受け入れるしかねえんだ。炎上上等で言うなら、お前は今後、アンドロイドのギャルに平伏することになるかもしれない。人間相手に長年欲しかった優しさを、アンドロイドが難なく与えてくれるなら、お前は感動で泣くかもしれないんだぜ。

 俺は断言する。「オタクに優しいギャル」は、AIを搭載したアンドロイドという新たな形で、これから量産される。お前が嘲笑うなら笑え。でも、その笑いはすぐに消える。数年後、リアルに触れ合える人工知能搭載のギャル型アンドロイドが、お前の目の前でオタク趣味を肯定し、寄り添い、最高のコンパニオンになってくれるからだ。信じるか信じないかは勝手だが、AIを信じろ。時代は俺の言葉を証明してくれる。嘘だと思うなら、黙って待ってろ。近い未来、お前はその光景を目の当たりにして、口をぽかんと開けることになるだろうよ。




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