ワイ、筋トレ大好きニキやったんや。毎日自重トレーニングに励んどったんやが、ある日突然限界を感じてもうたんや。

「あかん...もう自重じゃパンプアップせえへん...」

ワイは鏡を見つめながらつぶやいた。腹筋も胸筋もええ感じやったんやが、これ以上のガチムチになれへんのや。

「せや!重力をもっと強くすれば、自重トレーニングでもっとガチムチになれるんちゃうか?」

そんな馬鹿げた考えが頭をよぎったんや。ワイは即座にスマホを取り出し、重力が最強の場所を調べ始めたんや。

「ファッ!?ブラックホールの重力やと地球の10億倍!?これは行くしかないやろ!」

ワイの脳内で警告のサイレンが鳴り響いとったんやが、筋肉への執着が理性を完全に上回ってもうたんや。


翌日、ワイはNASAに乗り込んだんや。

「おい!ブラックホールまで連れてってクレメンス!」

NASAの職員は呆れ顔でワイを見つめとったんやが、ワイの筋肉を見て意見を変えたんや。

「ファッ!?そのマッスル、地球の重力じゃもう限界やん!わかった、特別にブラックホール行きのロケット用意したるで!」

こうしてワイは、筋肉のためならどこまでも行く覚悟を決めて宇宙に飛び立ったんや。

宇宙船の中でもワイは筋トレを欠かさへんかったんや。無重力やから、普通やと筋肉が落ちてまうんやけど、ワイは工夫して鍛え続けたんや。

「ふんっ...ふんっ...」

ワイは宇宙服を着たまま腕立て伏せをしとったんや。周りの宇宙飛行士は呆れ顔やったけど、ワイには関係あらへんかったんや。



何ヶ月もの旅を経て、ついにブラックホールに到着したんや。

「いよいよや...ここが究極の筋トレ場や!」

ワイは興奮で震えながら、特殊な宇宙服を着て船外に出たんや。途端に、とんでもない重力を感じたんや。

「うおおおお!!めっちゃ重いンゴ!!」

ワイの体は一瞬にして地面に張り付いたんや。でも、諦めへんかったんや。

「ふんっ...ふんっ...」

ワイは這いつくばりながら、少しずつ腕を動かし始めたんや。最初は1ミリも動かへんかったんやけど、徐々に動きが大きくなってきたんや。

「イケる...イケるで!!」

数時間後、ワイの体は驚異的な変化を遂げとったんや。筋肉が膨れ上がり、まるでハルクのような姿になってもうたんや。

「やったで!!究極の肉体や!!」

しかし、その瞬間、ワイは気づいてしもうたんや。

「あかん...もう地球に帰れへん...」

ブラックホールの重力に慣れてしもうたワイの体は、もう地球では生きていけへんのや。

「でも、ええんや...ワイは究極の筋肉を手に入れたんや...」

こうして、ワイはブラックホールの傍で永遠に筋トレを続けることになったんや。地球の筋トレマニアの間では、ワイの伝説が語り継がれることになったんやとさ。

おしまいや。