消費社会言うんは、みんながモノ買いまくって、それが生活の中心になっとる社会のことやねん。こいつぁ、20世紀の初めごろから西洋の国々で始まったんや。なんでそんなことになったかって?そりゃあ工場でモノをバンバン作れるようになって、都会にみんな集まってきて、金持ちでもない貧乏人でもないような人らが増えたからやで。
せやから、戦争が終わった1950年代から60年代にかけて、先進国では「たくさん作ってたくさん買う」時代がやってきたんや。みんなテレビとか冷蔵庫とか車とか買いまくって、モノを持っとることがエエ暮らししとる証拠みたいになってもうた。CMとかもめっちゃ増えて、みんなの欲望をガンガン煽りまくったんや。
こんな消費社会には特徴がいっぱいあんねん。みんなモノ持ちたがるし、ブランド品とかにめっちゃ価値を感じるようになる。ファッションとか流行りモノにキョーミ持ちまくるし、広告の言うことをホンマに信じちゃう。モノ買うことで自分らしさを表現しようとするし、使い捨ての文化もどんどん広まっていくんや。
せやけど、そんな消費社会にもいろんな問題があるって気づいた賢いやつらが出てきたんや。そいつらが「消費社会論」ちゅうもんを展開していったんやで。
まず、ヴェブレンちゅうアメリカのおっさんが「見せびらかし消費」ちゅう考えを出してきよった。金持ちがわざとモノ買いまくって、「ワイはすごいんや!」って見せつけとるって話や。そんで、フランスのボードリヤールちゅうやつが「モノの価値は使い道よりも、そのモノが何を意味しとるかの方が大事やで」って言い出した。
ほかにも、ブルデューちゅうフランス人が「お前らの趣味や教養が、実は社会の階級をそのまま再生産しとるんやで」って暴露したり、リッツァちゅうアメリカ人が「世の中、マクドナルドみたいにどんどん効率的で予測可能になっていくけど、それってどうなん?」って問題提起したりしとるんや。
こいつら頭ええやつらの意見を聞いとったら、消費社会ってろくなもんやないって気づいてきたんや。環境めちゃくちゃになるし、貧乏人と金持ちの差はどんどん開くし、人と人のつながりも薄くなるし、モノはあっても心は寂しいし、世界中どこ行っても同じような店ばっかりになってまう。
せやから、みんな新しい消費のカタチを探し始めたんや。環境に優しいモノを選んだり、モノを持つんじゃなくて借りたり共有したりするようになってきた。必要最小限のモノだけで生きていこうって考える奴らも出てきたし、モノを作る人と買う人の境目がだんだんあいまいになってきたりもしとるんや。
デジタルな時代になって、消費社会もまた変わってきよるんや。
まず、ネットのおかげでモノを買うのがめっちゃ楽になった。家に居ながらにして世界中のモノが買えるようになったんや。そんで、SNSのせいで、誰かが「これ買った!」って言うたら、みんなも「欲しい!」ってなるようになってもうた。
そればっかりやない。ビッグデータとかAIとかを使って、お前らの好みをバッチリ分析して、「こいつはこんなん好きやろ」って商品をオススメしてくるようになったんや。メーカーが直接消費者に売るようになって、間に入る業者はオワコンになりつつあるで。
デジタル時代の消費社会には、こんな特徴があんねん。まず、モノについての情報がめっちゃ手に入りやすくなった。YouTuberとかインフルエンサーとかいう、モノを買う側なのに売る側でもあるような奴らが影響力持つようになってきた。それから、ゲームのアイテムとかデジタルコンテンツとか、実際には形のないモノをめっちゃ買うようになってきた。
さらに、世界中のモノが簡単に買えるようになって、みんなの好みが似てきよる。それから、モノを買うんじゃなくて、使う権利だけ買うみたいなサブスクリプションってのんが流行ってきとるんや。
せやけど、これからの消費社会はもっと変わるかもしれんで。VRとかARの技術が発達したら、現実じゃなくてバーチャルな世界で買い物するようになるかもしれん。それに、モノとモノがつながるIoTが普及したら、冷蔵庫が勝手に「卵なくなったで」って注文しちゃうかもしれんのや。
ブロックチェーンちゅう技術を使えば、モノがどこで作られてどう運ばれてきたんか全部わかるようになるし、AIがお前らの好みを完璧に理解して「今日はこれ買え」って言ってくるかもしれん。
こんな変化はお前らの生活や考え方、そして社会全体にめっちゃでかい影響与えるで。せやけど、プライバシーどうすんねんとか、そもそもデジタルに強くない奴はどうなんねんとか、新しい問題も出てくるんや。
消費社会論ちゅうんは、こういう変化をよう見て、「もっとマシな社会にするにはどないしたらええんや」って考えるもんなんや。お前ら一人一人が、自分の買い物の仕方を見直すのはもちろん、社会全体でどないしていくかを考えなあかんのや。そうせんと、ええ未来なんか来えへんで。
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