ワイは女嫌い。
女嫌いワイは。
嫌い女はワイ。
ワイ女は嫌い。
嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い。
いやいやいやいやいや。
や い き ら お ん な
「女」という文字列。
「おんな」という音の連なり。
「woman」という外来語。
ワイは考える。いや、考えない。考えさせられる。
「女嫌い」の「女」を取ると「嫌い」。
「嫌い」の「嫌」を取ると「い」。
ワイはい。
いいいいい。
「い」の反対は「う」。
ワイはう。
ううううう。
泣いとるんか?ワイ。
いやいや、ワイは泣かへん。だって、ワイは「女嫌い」やもん。
でも、なんで嫌いなんや?
理由?そんなもん知らへん。ワイは「女嫌い」という言葉の集合体やから。
存在。非在。存非在。
ワイは「女嫌い」という概念の具現化。
いや、「女嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い」か。
嫌いが増えるほど、嫌いも増える。
paradox。pairaducks。鴨のペア。
ワイは鴨か?いや、ワイはワイや。
女=女性=female=femme=Frau=mujer=donna
言語が変われば、嫌いも変わる?
ワイは WomanHater HaterHater HaterHater HaterHater
英語にしたら、なんかカッコよくなってきた?
いや、そんなわけない。
だって、ワイは「女嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い」やもん。
女嫌い^5
数式化。
女=x
嫌い=y
ワイ=z
z = xy^5
解けへんな。だって、xもyもzも未知数やもん。
ワイは未知数。
女も未知数。
嫌いも未知数。
全てが未知。
known unknown
unknown known
unknown unknown
ワイは何を知っとる?
ワイは何を知らん?
ワイは何を知らんことすら知らん?
「女嫌い」という言葉だけが、ワイの中でクリアに響く。
でも、その意味は霞んでいく。
嫌いの逆は好き。
好きの逆は嫌い。
ワイは「女好き嫌い好き嫌い好き」?
いや、そんなわけない。
だって、ワイは「女嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い」やもん。
「女嫌い」のワイ。
「嫌い嫌い」のワイ。
「い」のワイ。
もう、何もかもどうでもよくなってきた。
「女」という言葉が持つ重み。
「嫌い」という感情の複雑さ。
「ワイ」というアイデンティティの曖昧さ。
全てが溶け合って、意味をなさなくなる。
女でも、男でも、どっちでもない何かでもええんちゃう?
嫌いでも、好きでも、なんとも思わんくてもええんちゃう?
ワイでも、アイツでも、ソイツでも、誰でもええんちゃう?
「女嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い」
この言葉の連なりに、もはや意味はあるんか?
ワイは考える。
考えるワイがいる。
いや、考えるワイなんておらん。
「女嫌い」という概念が、ワイを作り上げた。
ワイは「女嫌い」という言葉の産物。
でも、今やその言葉は意味を失った。
女=∅
嫌い=∅
ワイ=∅
全てが空集合。
ワイは消えゆく。
いや、ワイは生まれ変わる。
「女嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い」から解放されたワイ。
新しいワイは...
「 」
空白。
沈黙。
存在の否定と肯定。
ワイは全てであり、何者でもない。
女でもあり、女でもない。
嫌いでもあり、嫌いでもない。
ワイは超越した。
いや、消滅した。
いや、ただそこにいる。
「女嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い」という言葉は、もはやワイを定義せえへん。
ワイは自由や。
いや、自由という概念すらもう意味をなさん。
ワイはただ、在る。
第三幕終了。
物語の終わり。
いや、始まり。
いや、永遠のループ。
女嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い
嫌い嫌い嫌い嫌い女
嫌い嫌い嫌い女嫌い
嫌い嫌い女嫌い嫌い
嫌い女嫌い嫌い嫌い
女嫌い嫌い嫌い嫌い
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