ワイこと太宰治、文豪として名を馳せた男や。しかし、最近ちと気になることがあってな。
「なんやねん、最近の若いもんは筋トレばっかりしとるわ」
ある日、珍しく本屋に立ち寄ったワイ。目に飛び込んできたんが、デカデカと「筋トレしてモテモテ!」って書かれた雑誌やったんや。
「はぁ?なんやこのアホな…」
ワイ、思わず立ち読みしてもうた。ページをめくるたびに顔がしかめっ面になっていく。
「腹筋!胸筋!上腕二頭筋!これさえあればモテモテ間違いなし!?」
そんなアホな…と思いつつ、なんか気になって仕方ない。家に帰ってパソコン開いて、筋トレのことばっか調べとったわ。
「ちょっと待てよ…全身の筋肉鍛えるんか?そんなんムリやろ…」
そう思った瞬間、ワイの脳裏に閃きが走ったんや。
「そや!すべての筋肉鍛えるなんてアホらしい!でも…僧帽筋なら…?」
ワイの脳内で僧帽筋の重要性が炸裂した瞬間やった。
「姿勢良くなる!肩こり解消!見た目もシュッとする!」
興奮したワイ、さっそく僧帽筋トレーニングを始めたんや。
「シュラァァァグ!」
毎日シュラグを繰り返すワイ。周りの目なんて気にせえへん。
「おい治、最近肩の動きがおかしいぞ」
「太宰先生、なんか姿勢良くなりましたね」
周りの反応は様々やった。でも、ワイは黙々と僧帽筋を鍛え続けた。
そして1ヶ月後…
「おいおい、太宰どないしたんや?なんかモテとるで?」
そう、ワイの姿勢が良くなったおかげで、自然と目線も上がり、自信に満ち溢れた雰囲気を醸し出すようになっとったんや。
「ふむ…これは興味深い」
ワイ、僧帽筋の可能性に気づいてしもうた。
それからというもの、ワイは僧帽筋の素晴らしさを世界中に広めようと奔走したんや。
「諸君!僧帽筋こそが人生を変える鍵なのだ!」
講演会で熱弁を振るうワイ。
「えぇ…?」
「なんやこいつ…」
最初は誰も信じへんかった。でも、ワイの姿を見るにつれ、少しずつ賛同者が増えていったんや。
「僕も僧帽筋鍛えてみました!すると…」
「私の人生が変わりました!」
そうして、僧帽筋革命は静かに、しかし確実に広がっていった。
1年後…
「速報です!『僧帽筋指数』が婚活の新基準に!」
「僧帽筋を鍛えたことでノーベル賞受賞!」
世界中で僧帽筋ブームが巻き起こった。もはや誰も全身の筋トレなんてせえへん。みんな僧帽筋にフォーカスしとる。
「ワイがやったんや…ワイが世界を変えたんや…」
感無量のワイ。そして気づいたんや。
「よう考えたら、ワイモテモテやんけ!」
そう、僧帽筋を鍛えた結果、ワイは世界を変えただけでなく、自身もモテる男になっていたんや。
「やっぱり僧帽筋って最高やな!」
ワイの周りには常に女性が絶えない。でも、ワイは決して浮かれることなく、毎日コツコツと僧帽筋を鍛え続けた。
そして世界は、永遠に変わったのであった。
完
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