ワイ、25歳ニートやけど、人生どん底やった。毎日パッパとマッマの年金で生きとって、まるでゴキブリみたいな生活しとったんや。そんなある日、ネットでめっちゃヤバイ思想に出会ってもうた。

「人生は苦しみしかない。だから子供を産むのは罪や」

ってな感じの主張や。ワイ、これを見てビビりまくり。「確かに、ワイの人生クソやし、産まれてこん方がよかったわ」って思ってもうた。

そんな時、近所に住んどる幼なじみのマッコが声かけてきよった。

「おい、引きこもりニート!たまには外出ーへんか?」

ワイ、渋々外出することにした。マッコと公園歩いとったら、急に告白されてもうた。

「お前のことずっと好きやったんや」

ワイ、びっくりして言葉も出えへん。でも、なんか嬉しかったんや。


ワイとマッコ、付き合い始めて半年経った。幸せやったんや。でも、ある日マッコが言い出した。

「ワイ、子供欲しいなぁ」

ワイ、反出生主義の思想で頭いっぱいやったから、即座に断った。

「子供作るなんて、そいつに苦しみを押し付けるだけや。そんなんアカンわ」

マッコ、ワイの言葉にショック受けとった。

「お前、そんな考えやったんか。ワイには無理や」

こうして、ワイとマッコは別れることになってもうた。ワイ、めっちゃ落ち込んで、部屋に引きこもった。毎日泣いとった。

そんな時、ふと思いついた。「せや、この気持ち、小説にしたろ」

ワイ、パソコン開いて、一気に書き始めた。涙と鼻水垂らしながら、必死で打ち込んだ。


ワイの小説、なんJに投稿したら大反響やった。

「ワイ、泣いたわ」
「お前、才能あるで」
「もっと書いてクレメンス」

コメント欄がめっちゃ盛り上がっとった。ワイ、自信ついて、どんどん小説書いていった。

半年後、なんと出版社から連絡来た。

「お前の小説、本にしたいんやが」

ワイ、びっくりしすぎて失禁しかけた。でも、冷静になって考えた。

「せや、ワイの小説で世界中の人に反出生主義を広めたろ」

こうして、ワイの処女作「反出生主義者の涙」が出版された。本はめっちゃ売れて、ワイはテレビにも出るようになった。

「ワイは苦しみを減らすために小説書いとるんや」

って言うたら、みんな感動しとった。

ある日、久しぶりにマッコと再会した。

「お前、すごなったな」

マッコ、ちょっと寂しそうな顔しとった。ワイ、マッコに言うた。

「ワイら、子供作らんでもええんやで。二人で幸せになろう」

マッコ、涙流しながらワイに抱きついてきた。

こうして、ワイは反出生主義を貫きながら、文豪として、そしてマッコの旦那として生きていくことになったんや。

おしまい。