ワイこと鈴木太郎、28歳のなんJ民。数学教師やけど、生徒からは「つまらん」言われてばっかりや。
ある日、なんJで見つけたスレッドがきっかけやった。
「【朗報】ワイ、タイムマシン作ったで!」
「はぁ?そんなんあるわけないやろ」
半信半疑でスレを覗いたら、なんと本格的なタイムマシンの設計図が貼られとるやんけ!
「マ?これガチやん...」
ワイは意を決して、その設計図を元にタイムマシンを作ることにしたんや。
一ヶ月後、ついに完成や!
「よっしゃ!19世紀のオランダに行くで!」
なんでオランダかって?そりゃもちろん、ゴッホに会いたかったからや!
タイムマシンのスイッチを入れると、目の前が真っ白になって...
「うおおお!」
気がついたら、ワイは19世紀のオランダの片田舎におったんや。
「ファッ!?ホンマに来てもうた...」
そこへ、痩せこけた男が歩いてきた。
「あ、あんた...もしかして...」
「ヴィンセントや。ヴィンセント・ファン・ゴッホや」
ファーーー!ホンマにゴッホやんけ!
ワイは興奮しながらゴッホに話しかけたんや。
「あの...ワイ、数学教えてもええか?」
ゴッホは怪訝な顔をした。
「数学?わしには関係ない。絵を描くのに数学なんて必要ないわ」
でも、ワイは諦めへんかったんや。
「いや、数学って芸術にも通じるもんがあるんやで!」
ゴッホは半信半疑やったけど、なんとか説得して数学を教えることになったんや。
最初は簡単な足し算引き算から始めたんやけど、ゴッホの反応がおかしかってん。
「2+2=4?なんやこの美しさは...」
ゴッホは数式を見て、なぜか感動しとるんや。
「もっと教えてくれ!」
ワイは調子に乗って、どんどん難しい数学を教えていったんや。
三角関数、微分積分、複素数...
ゴッホは目を輝かせながら、どんどん吸収していくんや。
「この式...まるで星空のようや!」
ゴッホは数式を見て、芸術を見るような目つきをしとったんや。
ある日、ゴッホがワイに見せてくれたのは、驚きの光景やった。
「見てくれ!わしの新作や!」
そこには、絵の具で描かれた美しい数式があったんや。
フラクタル幾何学みたいな複雑な図形が、ゴッホ特有の渦巻く筆致で描かれとる。
その中に、複雑な数式が織り交ぜられとるんや。
「うおおお!これめっちゃ綺麗やん!」
ワイは驚愕したで。これは数学と芸術の融合や!
ゴッホは次々と数式アートを生み出していったんや。
「オイラーの公式」を「星月夜」風に描いたり、
「リーマン予想」を「ひまわり」に織り込んだり...
「これや!わしが求めていたのはこれや!」
ゴッホは狂喜乱舞しとったんや。
そんなある日、ゴッホが言い出したんや。
「わしは数式アートの展覧会を開くことにした」
「マ?そんなん、誰も理解せえへんやろ...」
でも、ワイの心配をよそに、展覧会は大盛況やったんや。
「なんじゃこりゃ!素晴らしい!」
「数学がこんなに美しいとは!」
みんな口々に絶賛しとるんや。
そして、展覧会の最終日。
衝撃の事実が明らかになったんや。
なんと、ゴッホの「数式アート」が、現代数学の難問を解決してしもうたんや!
「リーマン予想」も「ポアンカレ予想」も、ゴッホの絵の中に答えが隠れとったんや!
「ファッ!?そんなんアリかよ!」
ワイは驚愕したけど、同時に誇らしかったんや。
ゴッホは満面の笑みで言うたんや。
「全ては君のおかげや。数学を教えてくれてありがとう」
ワイは感動で涙が止まらへんかったんや。
そして、ワイは決意したんや。
未来に戻って、この「数式アート」を広めようって。
タイムマシンに乗り込む前、ゴッホが言うたんや。
「これからは、耳を切り落とすんじゃなくて、数式を描くことにするわ」
「おう、そうしてくれ!」
ワイは涙ながらに別れを告げ、未来へと戻ったんや。
現代に戻ったワイ、驚愕の事実を知ることになるんや。
美術館に飾られてるゴッホの絵、全部数式アートになっとるやんけ!
「星月夜」はリーマン予想の証明になっとるし、
「ひまわり」は量子力学の方程式になっとる!
ワイの行動が、歴史を変えてしもうたんや。
そして、ワイの目に飛び込んできたのは、衝撃的な新聞の見出しや。
「数学者ヴィンセント・ファン・ゴッホ、ノーベル賞受賞!」
「ファーーー!ワイ、なんてことしてもうたんや...」
ワイは驚きと喜びと後悔が入り混じった複雑な気持ちで、
自分の教え子たちに向かって叫んだんや。
「お前ら!数学は芸術なんや!ゴッホだって数学で人生変わったんや!」
生徒たちは呆気にとられとったけど、ワイの熱意は伝わったみたいや。
「先生...数学、面白そうやな」
その言葉を聞いて、ワイは思わず涙がこぼれたんや。
こうして、ワイのタイムスリップが、数学と芸術の世界を変えてしもうたんや。
そして、ワイの数学の授業は、いつしか学校一人気の授業になっていったのであった。
「さあて、今日は『ゴッホの定理』を教えるで!」
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