ワイこと鈴木太郎、25歳のヒョロガリなんJ民。身長180cm、体重60kgのチンパンジーみたいな体型やった。

「はぁ...なんでワイはこんなにヒョロいんや...」

ある日、なんJでこんなスレを見つけたんや。

「【朗報】ワイ、音楽聴きながら筋トレしたら楽しすぎて草」

「ファッ!?そんなんでええんか?」

ワイは半信半疑でスレを覗いたんや。

「spotifyやAppleMusicでプレイリスト作って聴きながらやるんや」
「ヒップホップ聴きながらやると捗るで」
「アニソンもええで」

「ほーん、ワイにもできそうやな」

その日から、ワイは筋トレを始めることにしたんや。

まずは軽めの自重トレーニングから。腕立て伏せ、スクワット、腹筋。

「ふぅ...5回ずつやったで...」

spotifyで「workout」って検索して出てきたプレイリストを聴きながらやってみたんや。

「おっ、ちょっと楽しいかも」

毎日続けてるうちに、少しずつ回数が増えていったんや。

「お、今日は10回ずつできたわ」


1ヶ月が経ったある日、ワイは鏡を見て驚いたんや。

「ファッ!?なんか筋肉ついてきとるやん!」

確かに、腕や胸に薄っすらと筋肉の輪郭が見えるようになってきた。

「うおおお!これは続けなあかんわ!」

ワイはさらに本気を出すことにしたんや。プレイリストも工夫を凝らした。

「AppleMusicのヒップホッププレイリストええな」
「アニソンのテンション上がる系も追加や」
「たまには演歌で気合入れるで」

筋トレのメニューも増やしていった。ダンベルも買って、自重だけやなくウェイトトレーニングも始めたんや。

「ふんっ...ふんっ...」

音楽に合わせて筋トレするのが日課になった。仕事から帰ってきたら、まず筋トレ。休日は朝から晩まで筋トレ漬け。

「ヒップホップのビートに乗せて腕立てするの気持ちええわ」
「アニソンのサビで追い込むンゴ」
「演歌で最後の一踏ん張りや!」

そんな生活を半年続けた頃、ワイの体は驚くほど変わっていたんや。

「うおおお!6パックや!」
「胸筋もモリモリやで!」
「二頭筋もパンパンや!」

体重は60kgから80kgに増えた。でも、全部筋肉や。

「なんやこれ...ワイがこんなになるなんて...」


ある日、久しぶりに実家に帰ったんや。

「た、太郎!?お前どないしたんや!」

母ちゃんが驚いた顔で叫んだ。

「ちょっと筋トレしてただけやで」

「ちょっとどころやないやろ!お相撲さんみたいになっとるで!」

父ちゃんも驚いとったわ。

「息子よ...お前、あの細かった体はどこいったんや...」

ワイは少し困惑しながら答えたんや。

「ワイだってこんなになるつもりやなかったんや...」

街を歩いてても、みんなに驚かれるようになった。

「うわ!あのマッチョ見て!」
「ボディビルダーか?」
「怖...」

ワイは悩み始めたんや。

「ワイ、マッチョになりすぎたんか...?」

そんな時、なんJに相談スレを立てたんや。

「ワイ、筋トレしすぎてマッチョになりすぎた模様」

すると、たくさんのレスが付いたんや。

「羨ましいンゴ」
「ワイもそうなりたいわ」
「でもデカすぎると日常生活に支障出そう」
「服選び大変そう」

その中の一つのレスが、ワイの目に留まったんや。

「お前の体は、お前の努力の結晶やで。誇りに思えや」

「...せやな」

ワイは決心したんや。このまま筋トレを続けることにしたんや。でも、今度は別の目標を持って。

「よし、これからは筋肉を活かして、困ってる人を助けるンゴ!」

そう決めたワイは、消防士の試験を受けることにしたんや。

「ワイの筋肉で、人命救助したるで!」

試験は難関やったけど、ワイの鍛え上げられた体と精神力で見事合格。晴れて消防士になったんや。

「ファイヤー!」

現場では、ワイの筋肉が大活躍。重い装備を軽々と着こなし、要救助者を難なく運び出す。

「ありがとう!助かったわ!」

そんな声を聞くたびに、ワイは筋トレを始めて良かったと思うんや。

ある日の休憩時間、先輩がワイに声をかけてきたんや。

「鈴木、お前どうやってそんな体作ったんや?」

ワイは誇らしげに答えたんや。

「spotifyとAppleMusicを聴きながら筋トレしてただけっスよ」

「マ?そんだけで?」

「音楽のリズムに乗せて筋トレすると、めっちゃ楽しいんスよ。知らん間にマッチョになってまった」

先輩は感心した様子で言ったんや。

「なるほどな。ワイも試してみるわ」

その日から、消防署でもワイの筋トレ法が流行り始めたんや。

「鈴木式音楽筋トレ法」として、みんなで楽しく筋トレするようになったんや。

「よーし、今日はヒップホップデーや!」
「明日はアニソンデーやで!」

ワイは思うんや。

「マッチョになりすぎて良かったわ。これでもっと多くの人を助けられる。そして、みんなで楽しく筋トレできる。音楽と筋トレに感謝や」

こうして、spotifyとAppleMusicを聴きながら筋トレしてマッチョになりすぎたワイは、予想外の形で自分の居場所を見つけたのであった。

今日も消防署から、音楽と筋トレの音が聞こえてくるのであった。

「ふんっ!ふんっ!ファイヤー!」