ワイ、山田タロウ(28)、平凡なサラリーマンや。毎日、朝はバナナ食って、昼はバナナジュース飲んで、夜はバナナケーキ食うくらいにバナナ好きなんや。

ある日の朝、いつものようにバナナ食おうと思って皮むいたんや。

「ファッ!?なんやこれ!?」

なんと、そのバナナ、ゴツゴツした筋肉つけとるやないかい!

「うわあああ!バナナさんごめんなさい!」

ビックリして床に落としてもうた。そしたらなんと、そのバナナが立ち上がりよったんや!

「ワイはもう食われへんで。筋トレ始めたからな」

「えぇ...」

ワイ、目の前の光景が信じられへんかったわ。

その日から、世界中でバナナが筋トレを始めたってニュースが流れ始めたんや。

「世界中のバナナ農園で異変が!バナナが勝手に筋トレ!?」
「バナナ界のアーノルド・シュワルツェネッガー現る!」
「筋肉バナナの謎に迫る!」

ワイ、ただのバナナ好きがとんでもないことに巻き込まれてもうたんや...


それから1ヶ月経って、世界中の人間がバナナ不足で苦しんどるんや。

「バナナが食えへん...栄養が...」
「バナナジュースが飲めへん...喉カラッカラや...」
「バナナケーキが作れへん...ワイの人生終わりや...」

そんな中、ワイはバナナ達の筋トレを毎日観察しとったんや。

「うおおお!今日も100回腕立て伏せやで!」
「ワイは懸垂や!筋肉ムキムキになるで!」
「プロテイン?そんなん飲まんわ!ワイらには自然のパワーがあるんや!」

バナナ達の筋トレへの情熱がハンパないんや。

ある日、世界バナナ協会(なんでそんなもんあんねん)から驚きの発表が。

「我々バナナは、人類に挑戦状を叩きつける!世界一のマッチョを決める『筋肉甲子園』や!勝ったら、ワイらはもう二度と食われへんで!」

世界中が騒然となる中、各国から筋肉自慢が集結!そして日本代表に選ばれたんが...なんとワイやったんや!

「えぇ...なんでワイなん...」

いや、ワイ普通のリーマンやで?筋肉なんてペラペラやで?

でも、上司がワイの背中を押すんや。

「山田ァ!お前がやるしかないんだ!毎日バナナ食ってた経験を活かせ!」

「そんな経験いらんわ!」

とはいえ、もうやるしかあらへんな...ワイの筋トレ生活、始まるんや...


「筋肉甲子園」開催当日。世界中のマッチョと、超絶ムキムキバナナが集結したんや。

ワイの対戦相手は...なんと!あの最初に筋トレし始めたバナナやったんや!

「久しぶりやな、あの時の人間くん」
「あ、ああ...」

最初の種目は懸垂や。バナナが先に挑戦する。

「見とけよ!ワイの筋肉や!」

バナナがみるみる懸垂をこなしていく。100回...200回...300回...

「もう、あかん...」ワイ、絶望的になる。

そんな時や。

「山田ーーー!」

振り返ると、世界中のバナナ好きが集まっとるやないか!

「山田さん、頑張って!」
「ワイらの代表として、バナナを食える未来を取り戻してくれ!」

その瞬間、ワイの中で何かが覚醒する。

「よっしゃあああああ!」

ワイ、懸垂のバーに飛びつく。そして、信じられへんスピードで懸垂を始めるんや。

100回...200回...300回...

気づいたら、バナナの記録を超えとった!

「バナナさん、ごめん。でも、ワイら人間にもバナナが必要なんや。一緒に、新しい関係築いていこうや」

バナナ、しばらく沈黙の後、突然笑い出すねん。

「わはは!面白いヤツやな!わかった、ワイらの負けや。でも、これからは『食う・食われる』やのうて、一緒にトレーニングする仲間として付き合ってくれへんか?」

「おう!そやな!」

こうして、人類とバナナの新たな関係が始まったんや。世界中のジムにバナナがトレーニングパートナーとして参加するようになって、みんなで楽しく筋トレするようになったんや。

そして、バナナの筋肉を活かした新しい料理も次々と開発されて、バナナはさらに人気に。

「バナナプロテインシェイク!」
「超高タンパクバナナステーキ!」
「バナナマッスルカレー!」

ワイこと山田タロウは今や、「バナナ筋肉コーディネーター」として大活躍中や。毎日バナナと一緒に「ウホウホ!」言いながら筋トレしとるで。

人生何があるか分からへんな。ワイがまさか世界を救うなんて...

せやけど、これからもずっとバナナ愛は変わらへんで!バナナさんたち、これからもよろしゅう頼むで!




20240803バナナランド


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