ワイは25歳のニート。毎日、親のスネかじりながらアニメ見てシコるだけの人生や。顔はブサイク、体はガリガリ、そんなんもう救いようのないレベルやったんや。

ある日、ワイはYouTubeで量子力学の動画を見てたんや。別に勉強したいわけやないで。「難しそうな動画見てたら頭ええんちゃう?」って、アホな考えでな。

そしたら、その動画の中で「超ひも理論」っちゅうのが出てきよったんや。

「超ひも理論?なんやそれ」

調べてみたら、全ての物質の根源は超微小なひもみたいなもんで、そのひもの振動で素粒子ができるんやって。

「へー、なんかロマンあるやん」

そう思いながら寝たんや。

そしたら夢の中で、なんと超ひもくんが現れよったんや!

「やあ、キミが僕のこと調べてたんだね」

「えっ、お前誰や」

「僕は超ひもくん。キミの体を作ってる素粒子の元だよ」

ワイは驚いたで。夢の中とはいえ、こんな奇遇あるんかって。

「それでさ、キミの体、ダサすぎ。僕が振動の仕方教えてあげるから、筋トレしてみない?」

「はぁ?筋トレと超ひもに何の関係が...」

「いいから、やってみな!」

目が覚めたら、なんかワイの体の中で超ひもくんの声が聞こえるようになってもうたんや。


翌日、ワイは意を決して近所のジムに行ったんや。

「よっしゃ、やるで!」

ベンチプレスに挑戦しようとしたら、超ひもくんが囁いてきよった。

「その姿勢じゃダメだよ。僕の振動に合わせて...そう、リズムを感じて...」

超ひもくんの指示に従って筋トレしてたら、なんか体の中で素粒子が踊りだしたみたいな感覚になってきたんや。

「おっ、なんかええ感じやで!」

1週間経って、ワイの体がちょっと引き締まってきた。

1ヶ月経って、筋肉がついてきた。

3ヶ月経って、ワイの体は見違えるようになったんや。

「やばい...ワイ、イケメンになってもうた...」

鏡を見て驚いたんや。顔つきまで変わって、まるで俳優みたいになっとるやん。

そんな時や。ジムで黙々と筋トレしてたら、隣のマシンのクッソ可愛い子に声かけられてもうた。

「あの...すごい体ですね。筋トレのコツとか教えてもらえませんか?」

ワイは舞い上がってもうた。まさか自分がモテる日が来るとは!

「あ、ああ...そうやなぁ。超ひも理論を意識するのが大事やで!」

「えっ、超ひも理論?なにそれ、気になる!」

こうして、ワイは筋トレだけやなくて、量子力学の話までして女の子と盛り上がってもうたんや。


筋トレを始めて半年が経った頃や。

ワイの体は完全に変わってた。割れた腹筋、逞しい胸筋、そして鍛え上げられた超ひも。もう完全にモテモテや。

ジムのみんなからも「筋トレの天才」って呼ばれるようになってもうた。

ある日、ジムのオーナーに呼び出されてん。

「君さぁ、うちでトレーナーやってみない?」

ワイは驚いたで。

「えっ、ワイがトレーナー!?」

「君の筋トレ理論、斬新だよ。超ひも理論を取り入れた筋トレ法なんて、画期的だと思うんだ」

こうして、ワイは筋トレトレーナーになってもうたんや。

仕事は大繁盛や。みんな「超ひも理論筋トレ」に興味津々で、ワイのレッスンは常に満員や。

「超ひもの振動を感じながら...そう、その調子!」

「わー!なんか体の中で素粒子が踊ってる感じがする!」

みんなノリノリで筋トレしてくれるんや。

そんなある日、大手フィットネス企業の社長がやってきよった。

「君の筋トレ理論、全国展開したいんだが、どうだろう?」

ワイは迷わず答えたんや。

「やりましょう!」

こうして、ワイの「超ひも理論筋トレ」は全国に広まっていったんや。

テレビにも出るようになって、筋トレ番組のレギュラーまで持っててん。

「今日は視聴者のみなさんと一緒に、超ひも理論で二の腕を鍛えていきましょう!」

人気者になったワイに、たくさんの女の子が群がってくるようになったんや。でも、ワイは一途や。あの日ジムで出会った子と、ちゃんと付き合っとるで。

「ねぇ、今度の休みどっか行かへん?」

「おう、せやな。宇宙の謎でも考えに行くか!」

二人で仲良く量子力学の話しながらデートするのが日課になってもうた。


あれから1年経った。

ワイは今や、「超ひも理論筋トレ」の第一人者として、世界中で講演しとるで。

「筋トレは、宇宙の神秘を体感する行為なんや」

なんて話すと、みんな感動して泣いてまうんや。

親父はワイのこと誇りに思ってくれとるし、マッマは友達に自慢してまう始末や。

ニート人生から一転、ワイは充実した日々を送っとるんや。

そして、今でも夜になると超ひもくんと話すんや。

「ありがとうな、超ひもくん。お前のおかげでワイの人生変わったで」

「いやいや、キミが頑張ったからだよ。これからもキミの筋トレ、応援してるからね!」

ほんま、人生何があるか分からんな。

ニートでブサイクでも、諦めたらアカンで。
ひょっとしたら、お前らの中にも超ひもくんが眠っとるかもしれんで!

ほな、ワイは次の講演の準備しに行くわ。今度は「ダークマターと腹筋運動の関係」がテーマやで。楽しみにしといてな!