ワイ「なぁ、フィボナッチ数列ってなんやねん?」

突如、白髭のじいさんが現れる。

じいさん「わしがフィボナッチじゃ」

ワイ「えっ!?幽霊!?」

フィボナッチ「ちゃうちゃう。わしは1170年頃に生まれた数学者じゃ」

ワイ「ほえー、めっちゃ古いやん」

フィボナッチ「せやな。でも、わしの数列は今でも大人気なんじゃ」

ワイ「ほな、その数列ってなんなん?」

フィボナッチ「簡単に言うと、前の2つの数を足していく数列じゃ」

ワイ「はぁ?意味わからんで」

フィボナッチ「まぁ聞けや。0と1から始めるんじゃ」

ワイ「0, 1...」

フィボナッチ「そう。で、次は0+1=1じゃ」

ワイ「0, 1, 1...」

フィボナッチ「その次は1+1=2」

ワイ「0, 1, 1, 2...」

フィボナッチ「そうそう。で、1+2=3」

ワイ「0, 1, 1, 2, 3...なるほど!」

フィボナッチ「わかってきたみたいじゃな」

ワイ「ほな、次は2+3で5やな」

フィボナッチ「その通り!」

ワイ「0, 1, 1, 2, 3, 5...おもろいやん!」

フィボナッチ「せやろ?これがフィボナッチ数列じゃ」

ワイ「ほな、次は3+5で8か」

フィボナッチ「そうじゃ。0, 1, 1, 2, 3, 5, 8...」

ワイ「なんか、どんどん大きくなっていくな」

フィボナッチ「せやな。これが面白いところじゃ」

ワイ「でも、これって何の役に立つん?」


フィボナッチ「さて、フィボナッチ数列の面白いところを教えたろか」

ワイ「おう、頼むで」

フィボナッチ「まず、この数列は自然界によく現れるんじゃ」

ワイ「はぁ?数学が自然界に?」

フィボナッチ「そうじゃ。例えば、ひまわりの種の並び方とかな」

ワイ「まじで?」

フィボナッチ「ほんまや。ひまわりの種は、フィボナッチ数列に従って並んどるんじゃ」

ワイ「ほえー」

フィボナッチ「ほかにも、松ぼっくりのうろこの並び方とか、巻貝の形とかな」

ワイ「なんでやねん」

フィボナッチ「それが自然界で最も効率のええ形やからじゃ」

ワイ「へぇ〜」

フィボナッチ「それに、この数列には黄金比が隠れとるんじゃ」

ワイ「黄金比?なんやそれ」

フィボナッチ「美しいとされる比率のことじゃ。約1.618...」

ワイ「ほな、フィボナッチ数列とどう関係あんねん?」

フィボナッチ「フィボナッチ数列の隣り合う2つの数の比が、だんだん黄金比に近づくんじゃ」

ワイ「えっ、マ?」

フィボナッチ「例えば、34÷21≈1.619、55÷34≈1.618...」

ワイ「ほんまや!すごいやん!」

フィボナッチ「そうじゃろ?これが芸術や建築にも使われとるんじゃ」

ワイ「へぇ〜、数学ってすごいな」

フィボナッチ「まだあるで。フィボナッチ数列は株式市場の分析にも使われとるんじゃ」

ワイ「株?なんでやねん」

フィボナッチ「株価の動きを予測するのに使うんじゃ」

ワイ「ほんまに?どないなんっちゅうねん」


フィボナッチ「まず、株式市場での使い方じゃ」

ワイ「ほな、儲かるんか?」

フィボナッチ「まぁ、そう単純やないけどな。フィボナッチリトレースメントっちゅうのがあるんじゃ」

ワイ「なんやそれ」

フィボナッチ「株価が上がった後、どこまで下がるかを予測するんじゃ」

ワイ「へぇ〜」

フィボナッチ「例えば、38.2%、50%、61.8%ってな具合にな」

ワイ「なんでそんな数字なん?」

フィボナッチ「これらはフィボナッチ数列から導き出された比率なんじゃ」

ワイ「ふーん、難しいな」

フィボナッチ「ほかにも、フィボナッチ数列はプログラミングでもよく使われるんじゃ」

ワイ「プログラミング?」

フィボナッチ「そうじゃ。再帰的アルゴリズムの例としてな」

ワイ「さっぱりわからんで」

フィボナッチ「簡単に言うと、自分自身を呼び出す関数のことじゃ」

ワイ「ほえー」

フィボナッチ「例えば、こんな感じじゃ」

```python
def fibonacci(n):
    if n <= 1:
        return n
    else:
        return fibonacci(n-1) + fibonacci(n-2)
```

ワイ「なるほど...わからん!」

フィボナッチ「まぁ、難しく考えんでええ。要は、フィボナッチ数列が色んなとこで使われとるってことじゃ」

ワイ「ほな、ワイらの日常生活にも関係あんの?」

フィボナッチ「もちろんじゃ。例えば、クレジットカードの暗証番号」

ワイ「はぁ?」

フィボナッチ「4桁の暗証番号で、フィボナッチ数列に出てくる数字を使うと覚えやすいじゃろ?」

ワイ「1123とか?」

フィボナッチ「そうそう。でも、そんなんばっかり使うたらあかんで。安全やないからな」

ワイ「なるほどな」

フィボナッチ「それに、フィボナッチ数列は音楽にも使われとるんじゃ」

ワイ「音楽?どないなっとんねん」

フィボナッチ「例えば、ピアノの鍵盤。白鍵が8個、黒鍵が5個、合計13個。これ、フィボナッチ数やろ?」

ワイ「ほんまや!」

フィボナッチ「作曲にも使われとるんじゃ。リズムやハーモニーにフィボナッチ数列を取り入れる作曲家もおるんじゃ」

ワイ「へぇ〜、すごいな」

フィボナッチ「そうじゃろ?フィボナッチ数列は、まさに自然と芸術と科学をつなぐ架け橋なんじゃ」

ワイ「なんか、めっちゃかっこええな」

フィボナッチ「せやろ?数学って面白いやろ?」

ワイ「うん、なんかワクワクしてきたわ」

フィボナッチ「そうじゃ。数学は決して難しいもんやないんじゃ。ちょっと視点を変えれば、こんなに面白いもんなんじゃ」

ワイ「フィボナッチじいさん、ありがとうな」

フィボナッチ「どういたしまして。これからも数学を楽しんでいってくれや」

ワイ「おう、がんばるで!」

こうして、ワイはフィボナッチ数列の魅力にすっかりハマってしまったのであった。

これからは電車に乗るたびに、駅の階段の段数がフィボナッチ数列になってないか数えてみたり、花びらの数を数えてみたりするんやろなぁ。

数学って、意外と身近なとこにあるもんなんやな。フィボナッチじいさんの言う通り、ちょっと視点変えるだけで、こんなに面白くなるんや。

ほんま、数学っておもろいわ!

~完~