ワイ、25歳のニート。毎日、布団の中でスマホいじってるだけの人生や。
「はぁ...今日も一日が終わってもうた...」
そう呟きながら、ワイは天井を見つめとった。外から聞こえてくる人の声や車の音を聞きながら、ワイはますます自分がこの世界から取り残されていく気がしてきたんや。
毎日毎日、同じルーティーンの繰り返し。
朝11時に起きて、スマホでネットサーフィン。
昼飯は冷凍チャーハン。
そして、夜遅くまでゲームして寝る。
こんな生活、もう2年も続いとるんや。
就職活動?あんなん無理や。面接とか想像しただけでお腹痛くなってくるわ。
彼女?あんなん夢のまた夢や。ワイみたいなダメ人間に彼女なんかできるわけないやん。
「ああ...なんでワイはこうなってしもたんやろ...」
そんな風に自己嫌悪に浸る日々。でも、ある日、ワイの人生に小さな変化が訪れたんや。
ある日のこと、ワイのスマホに見慣れんアプリが入っとった。
「spotify...? なんやこれ」
どうやら、ワイが寝てる間にアプリが勝手にアップデートされて、試用版が入ったらしいんや。
「まぁ、暇やし使ってみるか」
ワイは適当にプレイリストを選んで再生してみた。すると...
「おっ...?なんやこれ、ええ音やん」
今まで音楽なんて特に興味なかったワイやけど、なんかこの曲、心地ええんや。
気がついたら、ワイは体でリズムを刻んどった。そして、なんとなくベッドから起き上がって、体を動かし始めたんや。
「あれ...?なんか体動かしたくなってきたわ」
そう思った瞬間、ワイの目に飛び込んできたのは、部屋の隅に置いてあったダンベル。就職祝いでもらって以来、ずっと放置してたやつや。
「よっしゃ、ちょっとやってみるか」
spotifyから流れる音楽に合わせて、ワイは初めて筋トレを始めたんや。
最初は10回も腕立て伏せできんかったけど、音楽聴きながらやると不思議と頑張れるんや。
「あかん...めっちゃ疲れた...でも、なんか気持ちええわ」
その日から、ワイの生活に小さな変化が生まれたんや。
それから1ヶ月、ワイは毎日spotifyを聴きながら筋トレを続けたんや。
最初は辛かったけど、だんだん体が慣れてきて、むしろ筋トレの時間が楽しみになってきたんや。
「よっしゃ!今日は腕立て伏せ50回いけたで!」
鏡を見ると、少しずつやけど確実に体が引き締まってきとる。
でも、体だけやなくて、なんかメンタルも変わってきた気がするんや。
今まで憂鬱やった朝も、「よし、今日も頑張るで!」って感じで目覚めるようになってきたんや。
音楽を聴きながら筋トレすると、なんか頭の中がスッキリする。悩みも消えていくような感覚なんや。
ある日、久しぶりに外に出てみたんや。
「おっ...なんか景色変わった?」
いや、変わったんは景色やなくて、ワイの見方が変わったんかもしれん。
そんな時、近所のスーパーでバイト募集の張り紙を見つけたんや。
昔のワイなら絶対に無視してたけど、なんか今のワイには「やってみようかな」って気持ちが芽生えてきたんや。
「よし、応募してみるか」
面接の日、ワイはspotifyで好きな曲を聴きながら、スーパーに向かったんや。
「緊張するけど...なんか、いけそうな気がするわ」
面接官に「君、最近何かしてた?なんか雰囲気が良くなってるように見えるけど」って言われて、ワイは思わず笑ってしもたんや。
「はい、毎日筋トレしてます」
結果は...合格や!
その日の夜、ワイはspotifyで祝勝ソングを流しながら、全力で筋トレしたんや。
「ワイ、変われたんかもしれん...」
汗だくになりながら、ワイは心の中でつぶやいた。
「spotify聞きながら筋トレしてたら、ほんまにメンタルよくなってきたわ」
これからのワイの人生、どうなるかわからん。
でも、筋トレと音楽さえあれば、なんとかなる気がしてきたんや。
ニートやった過去も、今となっては大切な経験や。
あの時の自分がおったからこそ、今のワイがあるんやと思えるようになってきたわ。
「よっしゃ、明日からも頑張るで!」
ワイは、spotify聞きながら、これからの人生に向けて、また一つ腕立て伏せをしたのであった。
おわり
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