ワイ、25歳のフリーター。筋トレにハマって3年、見た目はガチのマッチョなんや。でも、なんか変なんよ。
「おい、お前の筋肉、なんかおかしくね?」
ジムの仲間に言われて、ワイもようやく気づいたんや。
ワイの筋肉、普通の筋肉とはちょっと違うんよ。
例えば、ベンチプレスしようとすると、左の胸筋だけピクピクし始めるんや。
「おい、落ち着けや!」って言っても、むしろ暴れだすんよ。
腹筋なんて最悪や。6パックになりかけたと思ったら、突如4パックになったり、変な模様描き始めたり。
「おまえら、ちゃんと並べや!」って叫んでも、てんでバラバラなんや。
ある日、ワイは筋肉に向かって叫んだんや。
「お前ら、なんでそんなに変なんや!普通の筋肉になってくれよ!」
すると、驚いたことに筋肉が震え始めて、まるで泣いてるみたいになったんや。
「え?おい、泣くなや...」
ワイ、なんか申し訳なくなってきて、筋肉をさすりながら「ごめんな」って言うたんや。
そんな時、テレビで「筋肉の発達障害」ってのを見つけてもうた。
「まさか...ワイの筋肉、発達障害なんか?」
ワイ、筋肉の発達障害について必死で調べ始めたんや。
専門家に相談したら、「筋肉の発達障害は珍しいですが、確かにあります。筋肉とコミュニケーションを取ることが大切です」って言われてん。
「よっしゃ、筋肉と仲良くなるで!」
ワイ、筋肉に話しかけ始めたんや。
「おーい、二頭筋くん。今日も頑張ろうな!」
すると、二頭筋がちょっと嬉しそうにピクッと動いたんや。
「腹筋ちゃんたち、今日は仲良く整列してくれるかな?」
腹筋たちも、ちょっとずつだけど揃い始めたんよ。
ジムのみんなは、ワイが筋肉に話しかけてるの見て変な目で見とったけど、ワイは気にせーへんかったんや。
「うおおお!胸筋くん、今日も最高や!」
ベンチプレスしながら叫んどったら、胸筋がイキイキし始めたんや。
そんな感じで、ワイと筋肉の絆が深まっていったんよ。
ある日、鏡を見たら、筋肉たちがちょっとずつ協調し始めてるのに気づいたんや。
「おお、みんな頑張ってくれとるんやな...」
ワイ、思わずむせび泣いてもうた。筋肉たちも、なんか泣いてる感じがしたわ。
ある日のこと、ジムに新しい女の子が入ってきたんや。
名前は美咲(みさき)っていうんやけど、ワイの筋肉に話しかけてる姿を見て、興味津々で近づいてきよった。
「あの、筋肉と会話してるの?」
ワイ、ビックリして「えっ、あ、はい...」って言うたら、美咲が目をキラキラさせて言うねん。
「すごい!私、実は筋肉の研究してるんです。筋肉の発達障害について論文書いてるんですよ」
ワイ、驚きのあまり筋肉がビクンッ!って反応してもうた。
「え、マジっすか!?」
そこから、美咲とワイは筋肉の話で盛り上がったんや。
「へぇ、二頭筋くんは恥ずかしがり屋なんだ〜」
「そうなんすよ。でも、褒めたらすごい頑張るんすよ」
美咲は、ワイの筋肉の特徴を熱心に記録しとった。
「ねぇ、私の研究に協力してくれない?」
ワイ、嬉しさのあまり全身の筋肉がプルプルしてもうた。
「も、もちろんっす!」
そんな感じで、ワイと美咲は頻繁に会うようになったんや。
研究と称して、一緒にトレーニングしたり、筋肉のケアをしたり。
美咲は、ワイの筋肉の特徴を「個性」って呼んでくれたんや。
「この不規則な動きも、筋肉なりの表現なんだよ。素敵だと思う」
そう言われて、ワイの筋肉たちもなんか嬉しそうやった。
ある日、美咲が言うてん。
「ねぇ、私たち、付き合わない?」
ワイ、思わず「えっ!?」って声出してもうた。全身の筋肉がビクビクッ!って喜んどる。
「そ、その...ワイでええんすか?」
美咲は笑って言うたんや。
「うん、あなたの筋肉も、あなたの優しさも、全部好きになっちゃった」
ワイ、嬉し泣きしてもうた。筋肉たちも、なんかうるうるしとる感じや。
それからというもの、ワイと美咲は筋肉の発達障害について一緒に研究しながら、恋人として過ごすようになったんや。
ジムのみんなも、ワイの変化に気づいて、
「お前、なんか生き生きしてるな」
「筋肉も安定してきたみたいやで」
って言うてくれるようになったんよ。
ワイ、筋肉たちに語りかけるんや。
「みんな、ありがとうな。おかげで幸せになれたで」
筋肉たち、なんか照れくさそうにピクピクしとるわ。
美咲も「あなたの筋肉、すっごく愛されてるね」って笑顔で言うてくれるんや。
こうして、ワイと筋肉と美咲の、ちょっと変わった幸せな日々が続いていくんや。
発達障害?そんなん関係あらへん。みんな違って、みんなええねん。筋肉だって、人間だって、みんなそれぞれの個性があるんや。
ワイらは、これからもお互いを認め合い、高め合いながら、幸せに生きていくんや!
おわり
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