ワイ、28歳ニート。毎日パッパの金でパチンコ三昧の人生や。髭もじゃで風呂入らんから臭いし、部屋はゴミ屋敷状態。マッマの悲しそうな顔見ても全然響かへんかった。
「もう...あかんわ...」
そう呟きながら、ワイはまたパチンコ屋に向かう準備をしてた。
「拓也!いい加減にしなさい!」
マッマの怒鳴り声も、もはや日課や。
「うるせーわ!ワイの人生なんやから好きにさせろや!」
そう言い返して、ワイは家を飛び出した。でも、この日はなんかいつもと違う気がした。パチンコ屋の前で立ち止まって、スマホをいじり始めた。
「マッチングアプリ...?ま、暇つぶしになるかな」
そう思って、適当にダウンロードしてみた。
「マ?これワイなんか?」
プロフィール作成で自撮りした写真見て、ワイは目を疑った。髭剃って、風呂入ったらめっちゃイケメンやんけ!
「嘘やろ...ワイがこんなん...」
信じられへんまま、ワイはアプリを使い始めた。すると驚いたことに、マッチングの通知が次々と来るんや。
「えっ...マ?なんでこんなに...」
最初は業者かと思ったけど、どう見ても普通の女の子ばっかり。しかも、みんな可愛いし、話も面白い。
「もしかして...ワイ、イケメンなんか...?」
鏡を見て、改めて自分の顔を確認する。確かに、ちゃんと手入れしたら悪くない。いや、むしろかなりイケてる。
「ファッ!?ワイ、ガチでイケメンやったんか!」
その瞬間、今までの人生が走馬灯のように頭をよぎった。
それから1ヶ月。ワイの人生は180度変わった。
まず、毎日風呂入るようになった。髭も毎日剃るし、服もちゃんと選ぶようになった。
「おーい、拓也!」
パッパの声に振り返ると、驚いた顔をしてた。
「お前...別人みたいになったな」
「そうか?ワイは昔からこうやで」
なんて言いながらも、内心めっちゃ嬉しかった。
マッチングアプリでの出会いもあって、ワイは外に出るようになった。カフェでバイトも始めたし、休みの日は女の子とデートもする。
「ワイ、ほんまにゴミクズやったんやな...」
昔の自分を思い出して、ため息をつく。でも、もう後悔はしてない。だって、今のワイは輝いてるからな。
「よっしゃ!今日もがんばるで!」
鏡に向かってウインクして、ワイは颯爽と家を出た。
パチンコ屋の前を通り過ぎる。もう二度と入ることはないやろな。だって、ワイにはもっと楽しいことがいっぱいあるんやから。
「ワイ...イケメンやったんや...」
そう呟きながら、ワイは明るい未来に向かって歩き出した。ゴミみたいな人生はもう終わり。これからは、イケメンライフや!
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