ワイ、今日も元気に量子物理学の研究室でひも理論の計算しとるんや。

「はぁ...なんやこの式...全然わからんわ」

そう呟きながら、ふと窓の外を見たら、なんか妙なもんが空に浮かんどるやないけ。

「うおっ!あれ...ブラックホール!?」

そう、なんとワイの大学の真上に、でっかいブラックホールが出現しとるんや!

「やべぇ...こりゃヤバイで!」

慌てふためくワイ。でも、周りの奴らは全然気にしてへんのや。

「おい、みんな!あそこにブラックホールあるやんけ!」

「はぁ?お前、何言うとんねん。そんなもんあるわけないやろ」

周りの連中は全然信じてくれへん。ワイだけがブラックホール見えとるみたいや。

「なんやこれ...ワイ、ついに量子の世界が見えるようになったんか?」

そう思った瞬間、ワイの頭に閃きが走ったんや。

「そうや!これは超ひも理論を実証するチャンスやん!」

ワイは研究室を飛び出して、屋上に駆け上がったんや。

「よっしゃ!ワイが超ひも理論でブラックホールにバンジージャンプしたるで!」

ワイは急いで超伝導ケーブルを探し出して、それを腰に巻きつけたんや。

「これで、11次元空間を自在に移動できるはずや!」

ワイは意気揚々と空を見上げる。でっかいブラックホールが、ワイを呼んどるみたいや。

「うおおおお!行くでぇぇぇ!」

ワイは思い切って飛び降りたんや。周りの人間から見たら、ただの自殺行為に見えるんやろうな。

「うわぁぁぁ!なんやこれぇぇぇ!」

ワイの体は、一気に11次元空間に突入したんや。周りはカラフルな光の帯で埋め尽くされとる。

「やべぇ...これがひもの世界か...」

ワイは驚愕しながら、どんどんブラックホールに近づいていくんや。

「おっと、そろそろイベントホライズンや!」

ワイは超伝導ケーブルを引っ張って、ブラックホールの縁でピタリと止まったんや。

「ふぅ...危なかったわ」

ホッとしたのも束の間、ワイの目の前で信じられねぇものを見たんや。

「うおっ!あれは...平行世界!?」

そう、ブラックホールの中には無数の平行世界が広がっとるんや。

「すげぇ...こんなんが見えるなんて...」

ワイは興奮しながら、いろんな世界を覗き込んでいったんや。

「おっ!あの世界のワイ、めっちゃ金持ちやんけ!」
「うわ...あっちのワイ、ガチのホームレスやん...」
「ん?あの世界は...ワイが総理大臣!?」

ワイは次々と驚きの光景を目にするんや。

「やべぇ...これが多元宇宙理論の正体か...」

そう思った瞬間、ワイの体が急に引っ張られ始めたんや。

「うわっ!なんやこれ!」

超伝導ケーブルが限界に達して、ワイを現実世界に引き戻し始めたんや。

「あかん!まだ研究し足りへん!」

ワイは必死にしがみつこうとするけど、もう遅い。

「うわぁぁぁ!」

気づいたら、ワイは研究室の床に転がっとったんや。

「いてて...なんやったんやあれ...」

頭をさすりながら立ち上がるワイ。周りを見渡すと、みんな普通に研究続けとるやんけ。

「おい、お前ら!ワイがブラックホールに飛び込んだの見えへんかったんか!?」

「はぁ?お前、また変なこと言うてんな。さっきからずっとそこで寝とったで」

えっ?寝とった?ワイは混乱するんや。

「じゃあ...あれは夢だったんか?」

ワイは呆然とするんやけど、ふと自分の手に何か握っとるのに気づいたんや。

「ん?これ...超ひも!?」

ワイの手には、キラキラ光る不思議な紐が握られとったんや。

「まさか...これ、本当に超ひもなんか?」

ワイは興奮して叫んでもうた。

「よっしゃあああ!ワイ、ついに超ひも理論を証明したで!」

周りの連中は呆れた顔でワイを見とるけど、ワイは気にせえへん。だって、これで絶対にノーベル賞や!

「次は、この超ひもでタイムマシン作ったるで!」

ワイは意気揚々と宣言するのであった。

fin