ワイ、音楽大好き大学生。最近、ちょっとイキった発言で人間関係メチャクチャになってもうたんや。

事の始まりは、大学の音楽サークルの飲み会やった。

みんなでワイワイ飲んどる中、ある先輩が話し始めたんや。

「お前ら、最近どんな音楽聴いとるん?」

みんな口々に答え始めた。

「ワイは最近、あのインディーバンドにハマっとるわ」
「ジャズやな。渋いのしか聴かんわ」
「クラシックよ。モーツァルトは裏切らんって」

ワイも負けじと発言したんや。

「ワイはな、最近アイドルにハマっとるで!」

そう言うた瞬間、空気が変わったんや。

「え?アイドル?お前Spotifyで聴いてそうやな」

ファッ!?なんやその反応。

ワイ、カチンときてもうた。

「なんやそれ。Spotifyがあかんのか?」

先輩が鼻で笑いよった。

「Spotifyで満足しとる奴は、音楽のこと分かっとらんのや」

ワイ、ムカついて言い返してもうた。

「ほな聞くけど、先輩らって普段なにで音楽聴いとるんですか?」

「ワイはね、レコードよ。アナログの音の温かみ、分かるか?」
「CDの16bit/44.1kHzじゃ物足りんわ。ハイレゾ一択や」
「ストリーミングならTidal。MQAコーデック使っとるからな」

もう訳分からんことばっかり言いよる。

ワイ、我慢できんくなってもうた。

「なんやそれ!音楽聴くのに、そんなんいるか?」

「お前、なに言っとるんや」
「音質に拘らんやつは、にわかや」
「Spotifyで満足しとる奴はアカンわ」

もうめちゃくちゃや。

ワイ、カッとなって言うてもうた。

「お前ら全員、Spotifyで聴いてそうやな!」

静まり返った部屋。

「なんや今の発言…」
「お前、舐めとんのか?」
「帰れや」

そう言われて、ワイは部屋を飛び出したんや。

次の日から、サークルの雰囲気めっちゃ悪くなってもうた。

みんなワイを避けるし、話しかけても無視や。

「あいつ、Spotifyで聴いてそう」

そんな陰口が聞こえてくるんや。

ワイ、もうサークル行くんも辛くなってきた。

休み時間、一人で音楽聴きながら過ごすことが増えてきたんや。

そんなある日、後輩が話しかけてきてん。

「先輩、最近来てへんけど、なんかあったんですか?」

ワイ、すべてを話したんや。

すると、その後輩が笑い出してん。

「先輩、そんなんで悩んどったんですか?」

「え?」

「みんな、実はSpotify使うとるんですよ」

ファッ!?

「あの先輩らも?」

「そうですよ。だって便利やし、学割も使えるし」

ワイ、驚きすぎて言葉も出えへん。

「みんな、ちょっと意識高い系ぶっとっただけなんです」

後輩の言葉に、ワイは目から鱗やった。

「せや!音楽は楽しむもんや!」

その日から、ワイは開き直ったんや。

サークルに行って、堂々と言うてやった。

「ワイはSpotify使うとる。文句あるか?」

するとみんな、なんか申し訳なさそうな顔になってん。

「すまんな、ワイらも実は…」
「Spotify、めっちゃ便利やんな」
「プレイリスト共有してや」

あれ?なんやこの空気。

結局、みんなで Spotify のプレイリスト交換会が始まってもうた。

「お、お前のセンスええやん」
「これ、ワイも好きな曲や!」
「こんなんあるんか、知らんかったわ」

サークルの雰囲気、一気に良くなってもうたんや。

それからは、みんなで音楽の話で盛り上がるようになったで。

「この曲ええで〜」
「ワイのプレイリストフォローしてや」
「次のライブ、一緒に行かへん?」

ワイ、やっと分かったんや。

音楽を楽しむのに、正解なんてあらへんって。

高い機器やら、レアな音源やら、そんなんどうでもええんや。

大事なんは、音楽を愛する気持ちや。

今じゃ、サークルのみんなでSpotify楽しんどるで。

たまに冗談で「お前Spotifyで聴いてそうやな」って言い合うけど、
もう誰も気にせえへん。

音楽には、人を繋ぐ力があるんやな。

これからも、好きな音楽を好きなように聴いていくで。

ほな、また!今日もSpotifyでみんなとプレイリスト共有するんや!
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