ワイ、数学オタクのニートや。∫∞0 e^(-x^2) dx = √(π)/2 みたいな式見ると、心がドキドキするんや。でも、社会的には何の価値もない。生産性0や。
マッマ「お前いつになったら働くんや?」
ワイ「∞に近づくにつれて、確率は限りなく0に近づくんや」
マッマ「何言うとんねん」
数式が踊る。言葉が数字に変わる。ワイの脳内、無限級数が展開する。
Σ(1/n) = ∞
人生も無限級数や。でも、ワイの人生は収束せえへん。発散しとる。
「おい、お前」
誰や?ナレーターか?
「そうや、ワイがナレーターや。お前、いつまでこんな生活続ける気や?」
知らんわ。∫0∞ (1/x) dx は発散するんや。ワイの人生も同じや。
「アホか。人生を数式で語るな」
でも、ナレーター。数学って美しいやろ。フェルマーの最終定理とか、ポアンカレ予想とか...
「そやけど、それでメシ食えるんか?」
...食えへん。
現実世界に引き戻される。部屋は散らかり放題。ティッシュの山。カップ麺の空容器。
マッマ「掃除くらいしいや」
掃除...?アカン、掃除は集合論で考えなアカン。
A∩B = φ (空集合)
A: 綺麗な部屋の集合
B: ワイの部屋の集合
「お前、現実逃避しとるやけ」
うるさいわ、ナレーター。ワイは...ワイは...
「お前は何や?」
ワイは...x^2 + y^2 = r^2
「円周やないか。お前、自分のアイデンティティすら数式で表現しよるんか」
だって、ワイの人生、円周みたいなもんやん。ぐるぐる回ってて、どこにも行かへん。
「それはお前が進もうとせんからや」
ナレーターの声が遠のく。代わりに、黒板に数式が浮かび上がる。
lim(x→∞) (1+1/x)^x = e
「これ、何の式か分かるか?」
ワイ「自然対数の底eを定義する式や」
「そうや。でも、これはもっと深い意味があるんや」
ワイ「どういうこと?」
「人生も同じやねん。小さな努力を積み重ねていくと、最後には大きな変化になるんや」
ファッ!? ナレーター、急に良いこと言いよる。
「お前、数学好きなら、その才能を活かせや」
でも、どうやって...?
「まずは、この部屋から出ることや」
ワイ、恐る恐る部屋のドアに手をかける。開けると、そこは...
「数学科の教室!?」
黒板には複雑な数式。周りには真剣な顔で勉強してる学生たち。
「お前の想像力が作り出した世界や。ここなら、お前の数学力を活かせるやろ」
ワイ、おそるおそる黒板に近づく。チョークを手に取る。
∫ (数学の楽しさ) d(人生) = ∞
「その調子や」
ワイの書いた式を見て、学生たちが頷いている。
「でも、これだけやない。外の世界も見てみぃ」
教室を出ると、そこは...
「IT企業!?」
プログラマーたちがコードを書いている。数式がプログラムに変わっていく。
「数学とプログラミングは密接に関係しとるんや」
ワイ、パソコンに向かう。数式をコードに変換していく。
「お前の才能、ここでも活かせるで」
目の前のモニターが光る。0と1の世界。アルゴリズムの美しさ。
「まだまだあるで」
次の瞬間、ワイは...
「大学の教壇!?」
目の前には、期待に満ちた学生たち。
「お前の数学への情熱、誰かに伝えてみぃ」
ワイ、おそるおそる口を開く。
「えっと...数学って、めっちゃ美しいんや。∫∞0 e^(-x^2) dx = √(π)/2 この式、宇宙の神秘を表しとるんやで」
学生たちの目が輝く。
「そうや、その調子や」
ナレーターの声が聞こえる。でも、もう恐れない。
「お前の才能、決して無駄やない。ただ、それを活かす場所を見つけられてなかっただけや」
ワイ「でも、現実はそんな甘くないやろ」
「確かに。でも、∫ (小さな一歩) d(時間) = 大きな変化 っちゅうことを忘れたらアカン」
ワイ、目を覚ます。汚い部屋。現実に戻ってきた。
でも、なんか違う。胸の中に、小さな希望が灯っている。
マッマ「お前、珍しく早起きやな」
ワイ「ちょっと、外出てくるわ」
マッマ「えっ」
ワイ、部屋を出る。朝日が眩しい。
数式が頭をよぎる。でも、今回は違う。
∫ (これから) d(人生) = ∞ (無限の可能性)
ワイの数学道、ここからが本番や。
「お、ナレーター出番あったな」
うるさいわ。ワイの物語は、ワイが決めるんや。
∫ (数学) d(人生) = ?
この式の答え、これから見つけていくで。
完
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