ワイこと山田太郎、今日もパッソコンの前でキーボードをカタカタ叩いとるわ。普通の大学生やけど、プログラミングだけは天才やで。
「よっしゃ、今日も最高のコード書いたで!」
ワイは満足げに画面を眺めながらニヤリと笑う。周りの奴らはみんなワイのことをオタクやキモオタ言うてバカにしとるけど、ワイには分かっとる。ワイの才能は半端ないってな。
ある日のこと、大学の掲示板に目を引く張り紙が貼られとった。
「緊急募集!宇宙開発プロジェクトに参加するプログラマー」
ワイの目が輝いた。「これや!ワイの実力を見せつける絶好のチャンスやで!」
早速応募したワイ、面接で担当者を前にして得意げに語り出す。
「ワイのプログラミングスキルは規格外っすわ。バグなんて100年に1回くらいしか出えへんで」
面接官は呆れたような顔でワイを見る。「山田君、そんな大口叩いて大丈夫なの?」
「もちろんっすよ!ワイに任せてくれたら、ロケットだって自在に操れるようになりまっせ!」
面接官は半信半疑やったけど、ワイの熱意に負けたんやろな。なんと採用が決まったんや。
プロジェクトが始まって早々、ワイは大活躍や。他のメンバーが何日もかけて作るプログラムを、ワイはたった数時間で仕上げてまう。
「すげえな、山田!お前どうやってそんなに速く正確なコード書けるんだ?」
「ふふん、ワイにとってはチョロいもんっすわ。寝てる間にだってコード書けますよ」
みんなホンマかウソか分からんような顔しとったけど、ワイは本気やった。
プロジェクトが佳境に入ると、ついに宇宙ステーションと交信するプログラムを作る番がやって来た。
「よっしゃ!ワイの出番や!」
ワイは意気揚々とキーボードに向かう。指が踊るように動き、画面にはびっしりとコードが並んでいく。
「できたで!これで宇宙ステーションとつながるはずや!」
ワイが自信満々で発表すると、プロジェクトリーダーが恐る恐る通信ボタンを押す。
「こちら地球管制室、宇宙ステーション聞こえますか?over」
一瞬の沈黙の後...
「こちら宇宙ステーション、クリアに聞こえています。over」
部屋中が歓声に包まれた。ワイのプログラムが見事に成功したんや!
「やったで!ワイやったで!」
ワイは思わず両手を挙げてガッツポーズ。周りのメンバーも口々にワイを褒めちぎる。
「山田、お前すげえよ!」
「天才か?」
「いや、神か?」
ワイはその場でスカウトの嵐に見舞われた。NASAやら宇宙局やら、世界中からオファーが殺到したんや。
そんな中、ワイは意外な決断をする。
「すまんな、みんな。ワイはこのプロジェクトを最後まで見届けたいんや」
周りは驚いとったけど、ワイの決意は固かった。
それからというもの、ワイのプログラミング力はますます冴えわたる。人工衛星の制御システムにAI搭載の宇宙服、果ては火星探査機のナビゲーションプログラムまで、次々と革新的なソフトウェアを生み出していったんや。
ある日、ワイは重大な発見をする。
「こ、これは...」
ワイが書いたコードの中に、未知の宇宙人からのメッセージが隠されとったんや。
「な、なんやこれ...?」
解読してみると、そこには驚くべき内容が書かれとった。
「我々は君のプログラミング能力に感銘を受けた。我が星の危機を救ってほしい」
ワイは興奮のあまり息を呑む。まさか自分のコードが宇宙人にまで届いとったなんて...!
「よっしゃ!ワイに任せとけや!」
ワイは意を決して、宇宙人との交信プログラムの開発に着手する。昼夜を問わずコードを書き続け、ついに完成にこぎつけた。
「さあ、行くで!」
ワイがエンターキーを押すと、モニターに宇宙人の姿が映し出された。
「こ、こんにちは...?」
「よう、ニキ!ワイがプログラマーや!」
宇宙人は驚いた様子やったけど、すぐにワイの才能を理解したみたいや。
「すごい...こんなにも高度な文明があったとは...」
ワイは得意げに胸を張る。「当たり前や!ワイのプログラミング力をナメとったらあかんで!」
こうしてワイは、地球と未知の文明をつなぐ架け橋となった。ワイのコードは銀河系の果てにまで届き、様々な惑星の危機を救っていったんや。
プログラミングの才能一つで、ワイは宇宙レベルのヒーローになってもうた。
「やっぱワイって凄いんやな...」
ワイはふと我に返り、モニターに映る自分の姿を見つめる。相変わらずメガネにヨレヨレのTシャツ姿や。見た目は普通のオタクそのものやけど、その脳みそは銀河系でも指折りの天才なんや。
「ワイの才能、まだまだ伸びしろあるで!」
ワイは意気揚々と叫ぶと、また新たなプログラムの開発に没頭していった。
宇宙の平和を守るため、ワイのキーボードは今日も熱く激しく打ち鳴らされるのであった。
~完~
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