ワイらなんJ民 昼しか知らんかった
パソコンの明かりだけが友達や
外の世界なんて 興味なかったんや
けどな 今宵 変わるんや
ドアを開けて一歩踏み出す
夜の闇が ワイらを包み込む
街灯の下 影が揺れる
コンビニの看板 妙に眩しい
夜の街 思ったより明るいやん
歩道を行く 人々の群れ
昼間見たことない顔ばかりや
夜の顔 昼とは違うんやな
居酒屋から漏れる笑い声
カラオケの歌 微かに聞こえる
夜の音 意外と賑やかやん
コンクリートの隙間から
雑草が顔を覗かせとる
夜の植物 強かで生きとるんやな
空を見上げれば 星がキラリ
ビルの谷間に 月が浮かぶ
夜の景色 こんなに綺麗やったんか
セミの声 聞こえんくなって
代わりにコオロギが鳴いとる
夜の虫 交代制なんやな
公園のベンチ 恋人たちが座る
手を繋いで 何か話しとる
夜の愛 静かに育つんやな
タクシー 客を乗せて走り去る
終電 最後の客を運ぶ
夜の交通 忙しないんやな
コンビニのバイト 眠そうな顔
でも丁寧に商品を袋に入れる
夜の仕事 大変なんやろな
猫が歩いとる 尻尾をピン
ゴミ漁りのカラス どこいったんや
夜の動物 昼間とは違うんやな
自販機の明かり ポツンと光る
誰もおらんのに 妙に心強い
夜の道具 ちょっと寂しげやけど頼もしいんや
警官が巡回しとる 懐中電灯を照らして
優しく声かける 酔っ払いに
夜の秩序 こうやって保たれとるんやな
タバコ屋のおっちゃん シャッター下ろす
一日の終わり 疲れた顔や
夜の商売 大変なんやろな
ラーメン屋 まだ営業しとる
熱々のスープ 夜食に最高や
夜の味 昼間より濃いんかもな
ホームレスのおっちゃん 段ボールに潜る
毛布一枚 寒さをしのぐ
夜の貧困 昼間より見えるんやな
救急車のサイレン 遠くで鳴る
誰かの人生 大変なことになっとるんやろな
夜の緊急 静けさを破るんや
工事現場 まだ電気ついとる
昼間見えん仕事 夜にやっとるんやな
夜の労働 縁の下の力持ちや
コインランドリー 洗濯機が回る
忙しい人の 生活を支える
夜の家事 こんな時間にもあるんやな
バス停のベンチ 誰もおらへん
でも何故か 寂しくはない
夜の風景 静寂が心地ええんや
空が少し明るくなってきた
朝が近づいとる 気がついた
夜の終わり 何故か寂しいんや
ワイら なんJ民
夜を知らんかった はずやのに
こんなにも 夜のことを感じとった
パソコンの前では見えんかった
生きた街の姿
夜の世界 教えてくれたんや
明日からは また昼の人間や
けど もう戻れへんな
夜を知ってしもた ワイらは
だから これからは
たまには夜に出よう
知らん世界 まだまだあるんやろ
ワイらなんJ民
夜を知った
そして 世界が広がった
パソコンの外に
こんな世界があったなんて
夜よ ありがとう 教えてくれて
明日は また
いつもの席に座る
けど 心のどこかで
夜のことを 思い出すんや
そして いつか また
夜の世界に 飛び込むんや
だって ワイら
夜を知ってしもたから
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