ワイは今日も部屋に引きこもって、PCの前でヌクモリティ溢れる2次元美少女ゲーを楽しんどるんや。突然、画面がブラックアウトして、見たこともない美少女が現れたんや。
「ファッ!? なんやこれ...バグか?」ワイは焦ってマウスをカチカチ連打。
美少女は微笑んで言うた。「こんにちは、アナタの心の中に住む女神よ」
「は?なんやそれ...ワイの妄想か?」
「いいえ、アナタは童貞でしょ?童貞の心には女神が宿るの。私はその具現化よ」
ワイは混乱しながらも、なんとなく嬉しくなってきたんや。「ほ、ほんまか?ワイに女神様がおるなんて...」
女神は優しく微笑んだ。「そうよ。でも、アナタはもう私を殺さなきゃいけないの」
「ファッ!?」ワイは思わず叫んでもうた。「なんでや...せっかく現れたのに...」
「アナタが成長するためよ。私を殺して、リアルな恋愛を経験しなさい」
ワイは困惑しながらも、女神の言葉を聞いとった。「でも...ワイみたいなブサイクで陰キャなやつに彼女なんてできへんで...」
女神は首を横に振った。「そんなことないわ。自信を持って」
ワイは悩んだ末、決心したんや。「わかった...女神様を殺して、リアルでがんばってみる」
そう言うたワイの目の前で、女神は優しく微笑みながら消えていったんや。
次の日、ワイは勇気を出して外に出たんや。いつもより髪型にも気を使うたし、服だってちょっとオシャレなんにしてみた。
コンビニに行くと、レジのお姉さんが「いつもと雰囲気違いますね」って言うてくれたんや。ワイ、めっちゃ嬉しくなって、思わず「あ、ありがとうございます!」って声が裏返ってもうた。
その後、公園のベンチで休憩してたら、隣に座ってきた女の子が「あの...時計見せてもらえますか?」って声かけてきたんや。ワイ、ドキドキしながら時計を見せたんやけど、そのまま世間話に発展してもうた。
「へー、アニメ好きなんだ。私も好きだよ」なんて会話してるうちに、なんかこう...自然と話せるようになってきたんや。
そんな感じで、ワイの日常は少しずつ変わっていったんや。外に出る機会も増えたし、人と話すのも怖くなくなってきた。
半年後、ワイにはなんと彼女ができたんや。アニメオタクの可愛い子で、一緒にイベントに行ったり、お家でアニメ見たりするのが日課になったんや。
ある日、彼女と一緒にベッドに横たわりながら、ワイは思い出したんや。あの女神のこと。
「なあ...信じられへんかもしれんけど、昔ワイの心に女神が住んでたんや」
彼女は不思議そうな顔をしたけど、優しく微笑んで言うた。「へー、それってどんな女神様だったの?」
ワイは少し考えて答えた。「うーん...優しくて、ワイのことを応援してくれる人やった。でも、最後には『さっさと殺せ』って言うたんや」
彼女は笑いながら言うた。「そっか。でも、その女神様のおかげで今の私たちがあるんだね」
ワイはハッとした。確かに、あの女神を「殺した」からこそ、今の幸せがあるんや。
「そうやな...あの女神には感謝せなあかんわ」
彼女はワイの手を握って言うた。「うん。でも、もう女神様はいなくていいよ。これからは私がずっとそばにいるから」
ワイは幸せな気持ちでいっぱいになった。童貞やったころの自分が、こんな日が来るなんて想像もできへんかったやろうな。
あの日、PCの中に現れた女神。あれはワイの中の可能性やったんかもしれへん。それを「殺す」ことで、ワイは本当の自分に目覚めたんや。
今じゃワイ、毎日が楽しくて仕方ないんや。彼女と一緒におるだけで、心が温かくなる。
ほんま、あの女神には感謝してもしきれへんわ。でも、もう戻ることはできへん。だって、ワイはもう童貞やないからな。
これからも、リアルな人生を楽しんでいくで。女神様、見守っててな。
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