深夜2時、なんJ民のタロウは、スマホを握りしめながらため息をついていた。
「はぁ...マッチングアプリ、全然マッチせーへんわ...」
そんなタロウの元に、突如として謎の通知が届いた。
「新作アプリ『ポリコレなんて知らねぇマッチング』配信開始!」
タロウは興味本位でダウンロード。すると、画面に大量の女の子のプロフィールが表示された。
「ファッ!?こんなんアリかいな」
プロフィールには、身長、体重、スリーサイズまでバッチリ書かれとる。しかも、「彼氏に求める年収」とか「家事はやりたくない度」みたいな項目まであるやんけ!
タロウは震える手で自分のプロフィールを入力した。
身長:165cm
体重:62kg
年収:350万
特技:なんJ実況
送信ボタンを押すと、すぐさまマッチングの通知が来た。
「やったぜ!」
タロウが喜んだのもつかの間、マッチした女の子から厳しいメッセージが届いた。
「ちっさw デブw 貧乏w 趣味きも」
タロウ、心折れかけたが、めげずに次々とマッチングを重ねていく。
そんな中、ついに理想の女の子とマッチング!
「おっ、ええやん!これはガチマジ本命や!」
しかし、喜びもつかの間。アプリ内で大規模な炎上が始まった。
「このアプリ、女性差別やろ!」
「男性の人権は?」
「ポリコレ違反や!」
SNSでも大炎上。
「#ポリコレなんて知らねぇマッチング_糾弾」がトレンド入りし、開発者に対する批判が殺到。
そんな中、タロウはついに理想の女の子とデートすることに。
待ち合わせ場所に到着すると、そこにはとんでもない美女が。
「や、やっぱりリアルで会うのは初めてっすね...」タロウが震える声で話しかける。
「あら、プロフィールの写真より素敵じゃない♪」女の子がニッコリ。
二人で楽しく歓談する中、タロウの頭の中では葛藤が...
(ワイ、こんな子と付き合ってええんか...?)
そんなタロウの様子を察したのか、女の子が優しく微笑んだ。
「ねぇ、気にしすぎないで?私たち、お互いのことを好きになっただけじゃない」
「そ、そうっすね...」
「ポリコレだのなんだの、そんなの関係ないわ。大事なのは二人の気持ちよ」
タロウ、その言葉に背中を押され、意を決して告白。
「つ、付き合ってください!」
女の子は嬉しそうに頷いた。
そんな二人の様子を、SNSで実況するなんJ民たち。
「うおおお!タロウリーチや!」
「ワイ、感動で泣いてまう」
「こマ?ワイも頑張るで!」
しかし、そんな幸せな空気とは裏腹に、アプリを巡る騒動は大規模化の一途を辿っていた。
ついに政府までが動き出し、アプリの規制に乗り出す。
そんな中、開発者が突如として姿を現した。
「みんな、聞いてくれ!このアプリは、人々の本音を引き出すための社会実験やったんや!」
その告白に、世間は騒然。
「なんやて!?」
「ファッ!?」
「せやったんか...」
開発者は続ける。
「人間は誰しも、見た目や経済力で判断してしまう弱さがある。せやけど、それを認めた上で、なおかつ相手の内面を大切にできる。そんな関係こそが理想やないか?」
その言葉に、多くの人々が考えさせられた。
結果、アプリは存続することに。ただし、より過激な表現は控えめになり、内面重視のマッチングシステムが追加された。
一方、タロウと彼女は、世間の騒動をよそに、幸せな日々を送っていた。
「タロウくん、私ね、あなたの何が好きかわかった」
「え?なんスか?」
「なんJネタを全然理解できない私に、根気強く説明してくれるところよ♪」
タロウ、感極まって泣く。
「ワイ...幸せやで...」
こうして、波乱の幕開けから始まったポリコレ論争は、意外な形で幕を閉じた。
人々は、外見や経済力だけでなく、内面の大切さを再認識。マッチングアプリ業界にも新たな風が吹き始めた。
そして、タロウたちの幸せな姿は、多くのなんJ民の希望の光となったのであった。
「ワイらにもワンチャンあるんやな...」
「せや!がんばろうや!」
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