ワイ、就活の荒波に揉まれすぎて、もう何もかもわからんくなってもうたんや。そんな時、哲学の授業で習った「無知の知」がフラッシュバックしてきたんや。「そうや!これこそ最強の武器や!」って閃いたわけや。
面接当日、ワイはスーツを着て会社に向かったんや。けど、頭の中身は真っ白や。受付のお姉さんに「面接に来ました」って言うたら、「お名前は?」って聞かれて、ワイ「知りません」って答えてもうたんや。
面接官3人、ワイが入室した瞬間から困惑しとったわ。
面接官A「では、自己紹介からお願いします」
ワイ「申し訳ありません。自分のことは何も知りません」
面接官B「えっ?」
ワイ「ソクラテスの無知の知です。自分が無知であることを知っているのが最高の知恵なんです」
面接官C「なるほど...では、学歴は?」
ワイ「わかりません。学んだかどうかも定かではありません」
面接官A「じゃあ、志望動機は?」
ワイ「志望しているのかどうかも、実はよくわかりません」
この時点で、面接室の空気がもはや意味不明な方向に歪んでいったんや。でも、ワイは動じずに無知の知を貫いたんや。
面接官B「(困惑しながら)特技とかありますか?」
ワイ「特技があるかどうかも分かりません。そもそも特技とは何なのでしょうか?」
面接官C「(興味深そうに)面白い...では、あなたの長所は?」
ワイ「長所か短所か、それを判断する基準すら分かりません。そもそも、私は存在しているのでしょうか?」
突如、面接官Cが大爆笑しはじめたんや。「ブハハハ!これぞまさに就活の極みやないか!」
面接官A「しかし、何も知らないのでは仕事はできませんよ」
ワイ「仕事とは何かを知らないことこそが、真の仕事への準備なのかもしれません」
面接官B「(呟くように)私はもう何が何だか...」
ワイ「その混沌こそが真理なんです。無知である私は、その混沌を体現しているんです」
面接官C「素晴らしい!でも、あなたは本当に何も知らないんですか?それとも、知らないことを知っているだけなんでしょうか?」
ワイ「それこそが問いの本質です。私は無知なのか、それとも無知の概念そのものを体現した何かなのか」
この頃には、面接室はもはや禅問答の道場と化しとったわ。面接官たちの頭の中で、知識と無知が激しくミキサーにかけられとる感じや。
面接官A「でも、仕事には知識が必要ですよ」
ワイ「知識とは何でしょう?無知こそが最大の知識かもしれません」
面接官B「(頭を抱えながら)もう、わからん...」
ワイ「わからないことがわかるのも人生の醍醐味ですよ」
面接官C「まさに!君の無知は、現代社会における知識の脆弱性を象徴しているんだ!」
ワイ「そうなんです!無知であることは、社会的枠組みの再定義を促しているんです」
この頃には、面接室の空気が完全に別次元に突入しとったわ。もはや就活の面接というより、哲学的なパフォーマンスアートみたいになっとるんや。
面接官C「採用だ!いや、採用という概念自体を無化する存在だ!」
ワイ「ありがとうございます。でも、採用って何なんでしょうね?私たちは皆、宇宙という大きな無知の海で泳いでいるだけなのかもしれません」
結局、ワイは異例中の異例で内定をもらえたんや。ただし、契約書には「業務中は適度に知識を装うこと」という謎の一文が追加されとったで。
その日以来、その会社では「無知の知」が新しい経営理念になったんや。新入社員研修では、「知らないことを知る」ワークショップが始まったらしい。
ワイは今でも、時々「何も分かりません」って言いながら仕事してるんや。同僚からは「おっ、今日は哲学モードか?」って言われるわ。
こうして、ワイの無知の知就活は、会社の文化や知識観そのものを変えてしまったんや。教訓:知らないことを知れば、世界は変えられる。でも、たまには普通の知識も大事やで。
ワイ「わからん...でもそれでええんやで」
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