畑の隅で ひっそりと
天を仰ぐ ネギ坊主
白い茎の 先に咲く
紫の花 風に揺れる
春の陽射し 受けながら
静かに ゆっくりと伸びる
人の目には 触れぬまま
密かに 花開く準備
青々と 葉を広げ
大地の養分 吸い上げて
根は深く 張り巡らせ
生命力の 証明のよう
夏の到来 告げるごと
花茎 天高く伸び上がる
畑の主の 目を逃れ
こっそりと 花をつける
丸い蕾 膨らみゆき
やがて 紫の花となる
小さな花 集まりて
大きな球体 形作る
風に乗って 花粉舞い
受粉の舞台 整いたり
生命の連鎖 つなぐため
懸命に 花を咲かせる
畑の主は 首をかしげ
野菜のネギに 花が咲く
驚きの目で 眺めつつ
そっと 見守る姿勢
ネギ坊主 悠然と
畑の風景 彩りぬ
野菜の中の 異端児か
それとも 自然の摂理か
人知れず 花開きて
種を残す 使命果たす
食卓には 上らねど
大切な役目 担いおり
秋風に 種をまき散らし
次の世代 育む準備
人の思惑 超えて尚
生命の循環 紡ぎゆく
畑の隅で ネギ坊主
静かに その役目を果たす
人の目には 触れぬけど
大地と風の 語り部に
時に 人の手によりて
摘み取られる 運命も
されど その生命力は
新たな芽吹き もたらす
冬の訪れ 近づけば
枯れゆく姿 儚くも
来たる春への 約束を
種の中に しっかりと
雪の下で 眠りつつ
春の目覚め 待ちわびる
大地の中で 静かに
新たな生命 宿しおり
やがて来る 春の日差し
土を割り 芽吹きの時
再び 畑に姿見せ
生命の輪廻 繰り返す
人の意図と 関係なく
自然の摂理 貫きて
ネギ坊主 その存在は
畑の哲学者 のごとし
時に 農家の悩みの種
しかし 生命の神秘さ
教えてくれる 大切な
自然からの 贈り物
食べられぬと 侮れど
花の美しさ 見逃せず
畑の風景 彩りて
心に潤い もたらす
紫の花 風に揺れ
白い茎 天を指す
ネギ坊主 その姿は
自然と人の 境界線
野菜としての 役割越え
生き物らしさ 垣間見せ
人の心に 問いかける
生命とは何か 問う存在
畑の主も 時にはただ
ネギ坊主の 成長見守り
野菜を育てる 日々の中
小さな発見 喜びに
春夏秋冬 移ろいゆく
季節の中で たくましく
生き抜くネギの 生命力
人の心に 響きわたる
畑の片隅 ネギ坊主
静かに 花開かせる
その姿に 教えられる
自然の摂理 生きる喜び
人知れず 花を咲かせ
種を残し また消えゆく
その繰り返し 悠久の
時の流れを 感じさせる
ネギ坊主 畑の詩人
無言のまま 語りかける
生きることの 尊さを
命つなぐ 大切さを
畑の隅の 小さな花
されど 大きな意味持つ
自然と人の 共生を
静かに説く ネギ坊主
時に 人の手によりて
摘み取られる 運命も
その生命力 たくましく
新たな芽吹き もたらす
ネギ坊主 畑の哲学者
無言のまま 問いかける
野菜の中の 異端児か
それとも 至高の存在か
人の思惑 超えながら
大地に根ざし 花開く
その姿こそ まさしく
生命の神秘 象徴する
ネギ坊主 畑の主役
脇役ならぬ 主役として
人の心に 訴えかけ
自然の声 代弁する
畑の隅で ひっそりと
天を仰ぐ ネギ坊主
白い茎の 先に咲く
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