ワイ、30歳のチー牛。今日もマッチングアプリを開くんや。指先が震えとる。なんでかって? そりゃ、毎回心が折れるからや。でも、ワイは諦めへん。これがワイの魂の筋トレなんや。
「よっしゃ、今日こそは...!」
意を決して、ワイはアプリを起動した。画面に映るんは、相変わらずの「マッチングゼロ」の文字。でも、ワイは気にせん。むしろ、これが当たり前や。
「まあ、そういうもんや」
ワイは深いため息をつきながら、自分のプロフィールを見直す。
職業:IT企業勤務(実際はシステムエンジニア)
趣味:アニメ鑑賞、ゲーム、麻雀
好きな食べ物:チー牛(笑)
「あかんなぁ...これじゃマッチせえへんわ」
ワイは頭を抱えた。でも、嘘つくのも嫌やし、かといって本当のことを書いたらマッチせえへん。ワイにとって、これがまさに魂の葛藤なんや。
「せや! ちょっと盛ったろ!」
ワイは意を決して、プロフィールを書き換えた。
職業:IT企業勤務(グローバル企業)
趣味:海外ドラマ鑑賞、ボードゲーム、麻雀
好きな食べ物:イタリアン
「これでどや! ちょっとはマシになったやろ?」
ワイは満足げに頷いた。でも、心の奥底では罪悪感がチクチクしとる。嘘じゃないけど、かといって完全な真実でもない。これがチー牛の性なんや。
さて、プロフィールを更新したところで、ワイは「いいね」を送る作業に取り掛かった。毎日100人に「いいね」を送るのが日課や。これぞ、まさに魂の筋トレ。
「1人目...2人目...3人目...」
ワイは黙々と作業を続ける。途中、ふと思い出したんや。
「そういや、マッチングアプリの起源って知っとるか?」
ワイは独り言を呟いた。
「最初のマッチングサービスは1959年にアメリカで始まったんや。コンピューターを使って相性のいいカップルを見つけるシステムやった。今みたいなスマホアプリじゃなくて、質問に答えてパンチカードに入力するような仕組みやったんやで」
ワイは自分の博識ぶりに満足しながら、「いいね」送りを再開した。
「98人目...99人目...100人目!」
ようやく100人に「いいね」を送り終えたワイは、深いため息をついた。これが毎日の儀式や。でも、まだ終わりやない。次は、メッセージの返信タイムや。
「おっ、2件もメッセージ来とるやん!」
ワイは思わず声を上げた。2件も来るなんて、珍しいことや。
1つ目のメッセージ:「はじめまして!プロフィール見ました〜。趣味が合いそうですね♪」
ワイの心臓が高鳴る。返信しなきゃ。でも、何て書いたらええんや...
「よ、よろしくお願いします!確かに趣味が合いそうですね。好きな海外ドラマとかあったりしますか?」
送信ボタンを押す指が震えとる。これぞ、魂の振動や。
2つ目のメッセージ:「IT企業ってすごいですね!どんなお仕事してるんですか?」
ワイの背筋が凍った。嘘がバレそうや...でも、ここで引くわけにはいかへん。
「あ、ありがとうございます。主にシステム開発の仕事をしています。具体的には...」
ワイは必死に、自分の仕事を格好よく見せようと頑張った。嘘はつきたくないけど、かといって素のワイじゃモテへん。これがチー牛の性や。
メッセージを送り終えたワイは、スマホを置いて深いため息をついた。毎日こんな感じや。嘘と本当の間で揺れ動き、自分を偽ってまでマッチを求める。これが、ワイにとっての魂の筋トレなんや。
「はぁ...疲れたわ」
ワイはベッドに倒れ込んだ。でも、明日になればまた同じことを繰り返す。それが、チー牛の宿命なんや。
数日後、ワイは驚愕した。なんと、マッチングが成立したんや!
「マ、マジか...!」
ワイの手が震えとる。こんなことって、あるんか?
相手からのメッセージ:「はじめまして!プロフィール見て気になりました。よかったら、お話しましょう♪」
ワイは思わず画面に顔を近づけた。これは夢やないよな? 現実なんか?
「は、はい!ぜひお話ししましょう!」
ワイは必死に返信した。心臓がバクバクいうてる。これぞ、魂の鼓動や。
そして、メッセージのやり取りが始まった。ワイは必死に会話を続けようとする。でも、嘘のプロフィールのせいで、話が噛み合わへん。
「あの...実は...」
ワイは、真実を告白しようとした。でも、その前に相手から別れのメッセージが来た。
「ごめんなさい。やっぱり私には合わないかも...」
ワイの心は、また一つ折れた。でも、これがワイの日常なんや。
「まあ、そういうもんや」
ワイは諦めの境地で呟いた。でも、不思議と心は軽くなっとる。これも、魂の筋トレの効果なんかもしれへん。
翌日、ワイは再びアプリを開いた。今日も100人に「いいね」を送る。今日も自分を偽って会話を続ける。
「こんなんで、ほんまに幸せになれるんかな...」
ワイは、ふと考え込んだ。でも、すぐに首を振った。
「いや、これはワイの道やねん。チー牛の魂の筋トレや」
そう自分に言い聞かせながら、ワイは今日もマッチングアプリに向き合うのやった。
いつか、本当の自分でマッチングできる日が来るかもしれへん。そんな希望を胸に、ワイは今日も魂の筋トレを続けるんや。それが、チー牛の生きる道なんや。
「よっしゃ、今日も頑張るで!」
ワイは意気込んで、再びアプリに向かったのやった。
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