ワイ、テレビ局のプロデューサーとして働いとるんやけど、今日もまた頭を抱えとるわ。なんでかって? 新しい「バチェロレッテ」の企画を考えなあかんのや。でも、最近のポリコレ事情を考えると、どないしたらええのかさっぱりわからへんのや。
「はぁ...」
深いため息をつきながら、ワイはオフィスの窓から外を眺めた。東京の街並みが、夕暮れ時の柔らかな光に包まれとる。
そのとき、突然閃いたんや。
「せや! ガンプラや!」
ワイの声に、周りの同僚たちが驚いて振り向いた。でも、ワイは気にせず続けた。
「新バチェロレッテは、全員ガンプラにしたらええんちゃう? そしたら、ポリコレにも配慮できるし、誰も傷つかへんやろ!」
同僚たちは呆れた顔でワイを見とったけど、ワイは興奮して話し続けた。
「考えてみい。ガンプラなら、人種も性別も関係ないんや。みんな平等やし、見た目で判断せんでええんや。キャラクターの中身で選ぶことができるんや!」
部長が眉をひそめながら言った。「でも、それじゃあ番組の魅力が半減するんとちゃうか?」
「いや、逆や!」ワイは熱く語った。「ガンプラの魅力を存分に活かすんや。カスタマイズの過程を見せたり、バトルシーンを入れたりしたら、今までにない新しい魅力が生まれるで!」
同僚たちの表情が少しずつ変わってきた。興味を示し始めとるんや。
「そやけど、声優はどうするんや?」誰かが聞いてきた。
ワイは、ニヤリと笑って答えた。「メインヒロインの声は早見沙織や。あとは...ワイがやったらええんとちゃうか?」
部屋中が静まり返った。みんなの目が、ワイに釘付けや。
「お前...正気か?」部長が絞り出すように言った。
「もちろんや!」ワイは自信満々に答えた。「ワイの声で、全部の男性キャラをやったるで! 声を変えるのはお手の物やで!」
突然、新入社員の佐藤が手を挙げた。「あの...ちょっと雑学ですが、ガンプラって『ガンダムプラモデル』の略なんですよね。1980年に発売されて以来、累計販売数が5億個を超えてるんですって」
「おお、ええこと言うやん佐藤!」ワイは嬉しそうに叫んだ。「そういう雑学も番組に取り入れたらおもろなるで!」
部長は、まだ半信半疑の表情やけど、少しずつ興味を示し始めとる。「まあ...確かに斬新な企画やな。でも、お前の声優プランは却下や」
ワイは肩を落とした。「えー、なんでやねん...」
「お前の声やったら、視聴者が耳を塞いで逃げ出すわ」部長は厳しく言った。
「そんなこと言わんといてくださいよ〜」ワイは泣き真似をしながら抗議した。
結局、声優の件以外は部長に承認されて、企画は進むことになったんや。ワイは早速、企画書を作り始めた。
「よっしゃ! これで視聴率爆上げや!」
ワイは意気揚々と仕事に取り掛かった。企画書には、ガンプラたちの個性的なキャラクター設定や、バチェロレッテとの出会いのシーン、そしてガンプラ同士のバトルシーンなんかも盛り込んだ。
「主役のガンプラは...せや! ユニコーンガンダムにしたろ!」
ワイはどんどんアイデアを書き連ねていった。ライバルたちには、ザクやドムなんかの個性的なモビルスーツを選んだ。
「これはいけるで...」
夜も更けてきたけど、ワイの熱は冷めへん。むしろどんどん盛り上がってきとる。
「バチェロレッテの告白シーンは、ガンプラの組み立てで表現したろ! 二人で力を合わせて完成させるんや!」
同僚たちは、とっくに帰ってしもうとるけど、ワイは一人オフィスに残って作業を続けた。
「せや! 最終回は宇宙でデートや! CG使って、ガンプラたちが宇宙を飛び回るシーンを作ったろ!」
ワイのアイデアは止まらへん。朝日が昇り始めても、まだまだ企画書を書き続けとった。
「よし、これでバッチリや!」
ようやく企画書が完成した頃には、もう出勤の時間や。疲れ切ったワイは、デスクに突っ伏して寝てしもうた。
数時間後、同僚たちに起こされたワイは、まだ夢うつつのまま企画書を部長に提出した。
「おい、お前...これマジで作る気か?」部長は呆れた顔で聞いてきた。
「もちろんですよ! これで視聴率20%は堅いですって!」
部長は深いため息をついた。「まあ...やってみるか。でも、お前の声優プランはやっぱり却下や」
「えー! まだそれ言うんすか〜」
ワイは泣き叫びながら抗議したけど、結局声優は却下されてしもうた。でも、企画自体は通ったんや。
「よっしゃ! これから頑張るで!」
ワイは、新しい「バチェロレッテ」の製作に向けて、全力で走り出した。ガンプラたちの恋の行方が、日本中を熱狂させる日は、そう遠くないかもしれへん。
「視聴者のみんな、楽しみに待っとってな!」
ワイは、心の中でそう叫びながら、新しい挑戦に向かって突き進んでいったのやった。
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