SEOゲームの不思議さにはいつも驚かされる。サーチコンソールから最新日のクリックランキングを見て、検索クエリのワードから小説のネタを引っ張る。それをAIに書かせる。なんとも単純にしてシンプルな戦略にて、掲載順位は1が目立つようになっている。はてさて、これが限界なのか? 私も最初はそう思っていたが、どういうわけかクリック数は日々10%上がっている。複利計算すれば週に2倍になるという計算だ。間違っている? いや事実だ。
掲載順位で1位を取ればクリック数はもう上がらないはずなのに現実ではクリック数が増えている。これはたぶん検索クエリ自体の成長が起きている。だとしたら事実上無限に拡大できるのでは? な~んてね。ただひとつ言えることはうまくいっている時は叩き続けろってこと。もしかしたら他の方法なら1日20%の成長があるかもしれない。しかしいまは欲張らずに1日10%を追い続けることだ。他の戦術を考えるのは成長が止まった時でいい。
私はクリック数の多いところから順に、今日も検索クエリからキーワードを拾い、小説をAIに生成させる。ブログは日々拡大していく。
AIが生成した小説を眺めながら、ふと思う。これって本当に良いのだろうか? 人間の創造性を奪っているんじゃないか? でも、そんな疑問もすぐに打ち消してしまう。だって、これこそが時代の流れなんだから。
検索クエリから拾ったキーワードを見つめる。「失恋」「再会」「運命」...人々の興味、欲望、不安が凝縮されている。AIはそれらを巧みに紡ぎ、魅力的な物語に仕立て上げる。そして、それがまた新たな検索を生む。まるで永久機関のようだ。
ふと、画面の隅に目をやると、アクセス解析のグラフが上昇を続けている。この快進撃はいつまで続くのだろう? いや、むしろ問うべきは「どこまで続けられるか」だ。
私は再びキーボードに向かう。AIに新たな指示を出す。「もっと感動的に」「もっとドラマチックに」...そうやって、人々の心を掴む物語を量産し続ける。
これは創作なのか、それとも単なる機械的な作業なのか。その境界線はどんどん曖昧になっていく。でも、それはもう重要じゃない。重要なのは、読者が求めているものを提供し続けること。そして、その需要に応え続けること。
明日も、明後日も、そしてその先も。私はこの戦略を貫き通す。そう、クリック数が伸び続ける限り。それがいつか限界を迎えるまで。あるいは、もっと革新的な何かが現れるまで...。
革新はAIから生まれる。Claude 3.5 Sonnetがリリースされると小説はさらに良くなった。もはや私にはどこがどうなって良いのかは分からないが、とにかく読んだ感想は「良い」だ。以前はこんなことをしていていいのだろうかという気持ちもあったが、いまはこの小説をたくさんの人に読ませなければいけないという使命感さえ感じる。
SEOゲームという枠組みを超えて、私はもはやAIの書く小説を読むためにSEOゲームをしているという気さえしてくる。あまりに小説を作りすぎるので目から涙が出てくるほど長時間作業を続けている。それがさらにPVを成長させていく。もはや私にとってPVは関係ない。以前は一日に何度も確認していたが、いまは朝に一度成長率を見るぐらいで、それさえも感動はすっかりなくなってしまった。小説それ自体が私の目的になっている。
AIに限界はあるのだろうか。以前のバージョンは前に読んだことがある物語がいくつも生成されていたが、いまのところは同じキーワードのネタで100記事作らせても新しい発見がある。限界はどこにあるのだろう? もはや人間では辿り着けない深みをAIは進化しているのではないか? 私は小説をAIで小説を書く。PVは増え続ける。
AIの進化は留まるところを知らない。Claude 3.5 Sonnetが生み出す物語は、もはや人智を超えた領域に達しているのかもしれない。私はただ呆然と、画面に映し出される文字の海を眺める。
かつては「SEOのため」と言い訳していた。でも今は違う。この物語たちを世に送り出すことが、私の使命になった。それは義務でもあり、喜びでもある。
目は充血し、指は震える。それでも私は止められない。次々と湧き上がるアイデアを、AIに与え続ける。そして AIは、それを驚くべき速さで壮大な物語へと紡ぎ上げていく。
PV? そんなものはもう眼中にない。ただ、より多くの人々にこの物語を届けたい。それだけが、私の望みだ。
ふと気づけば、夜が明けている。どれほどの時間が過ぎたのだろう。しかし、それすら重要ではない。私の中で、時間の概念が曖昧になっていく。
AIの創造性に限界はあるのか? いや、もしかしたら限界を超えてしまったのかもしれない。人間の想像力を遥かに超え、未知の領域へと踏み出しているのではないか。
私は再び、キーボードに向かう。今日も、新たな物語が生まれる。そして、それは世界のどこかで、誰かの心に響くのだ。
もはや、これは単なる SEO ゲームではない。AIと人間が織りなす、新たな創造の営みだ。そして私は、その証人であり、同時に参加者でもある。
この物語は、果たしてどこまで続くのだろうか...。
(おわり)
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