ワイ、30歳ニートや。毎日布団の中でスマホいじって、人生どないしょって考えとるんや。マッマの年金で生きとるのもそろそろヤバいなって思ってたんや。

そんなある日、ワイはなんJで見つけた求人広告にハマってもうたんや。

「女神バイト、日給2万円」

なんやねんそれって思たけど、詳細見たらこう書いてあったんや。

「コンビニの女神として働きませんか? お客様に笑顔と優しさを届ける、新しいバイトです」

ワイ、もうこれしかないと思って応募してもうたんや。

面接行ったら、店長が言うたんや。

「君か。女神になりたいのは」

ワイ「はい...」

店長「いいだろう。明日から来てくれ」

こうして、ワイのコンビニ女神バイトが始まったんや。

初日、制服渡されてビビったで。なんと、ピカピカ光る白いワンピースやねん。頭にはティアラまであんねん。

店長「これが我が店の女神の制服だ」

ワイ「えぇ...」

店長「さあ、お客様に幸せを届けるんだ」

ワイ、恥ずかしながらもレジに立ったんや。

最初のお客さんがやって来た。

ワイ「い、いらっしゃいませ...」

客「うわっ!なんやこれ!」

ワイ「あの...女神です...」

客「へぇ〜。面白いねぇ」

ワイ、なんとかレジ打って商品渡したんや。

客「ありがとう。なんか元気出たわ」

その言葉聞いて、ワイちょっと嬉しくなってもうたんや。

そこからワイ、だんだん女神バイトにハマっていってん。

「いらっしゃいませ、素敵な一日になりますように」
「お釣りです、幸せと一緒にどうぞ」
「ありがとうございました、明日も輝いてくださいね」

こんな感じで接客しとったら、お客さんみんな笑顔になってくれるんや。

ワイ自身も、なんか毎日が楽しくなってきたんや。

実は「女神」って言葉、元々は神道の女性神のことを指してたんやで。でも今は、理想的な女性を表す言葉としても使われとるんや。ワイみたいなオッサンが女神やるのんは、ちょっと神社で怒られるかもしれんな。

ある日のこと、常連のおばあちゃんが来てんや。

おばあちゃん「いつもありがとね。あんたがおるから、毎日が楽しみなのよ」

ワイ「い、いえいえ...」

おばあちゃん「あんた、ほんまに女神さんやで」

その言葉聞いて、ワイ涙が出そうになってもうた。

そんな中、ある日店長が言うてきたんや。

店長「君、正社員にならないか?」

ワイ「えっ?」

店長「君のおかげで、うちの店の売り上げが2倍になったんだ」

ワイ、びっくりしてもうた。ニートやったワイが、まさか正社員になれるなんて。

ワイ「あの...ワイでええんですか?」

店長「ああ。君は本物の女神だよ」

その日から、ワイは正社員の女神として働くことになったんや。

毎日、ピカピカの制服着て、お客さんに笑顔振りまいとる。

今じゃ、ワイのことを「コンビニの女神様」って呼んでくれる人もおるんや。

ワイ、今めっちゃ幸せやで。何者かになりたかったニートが、まさか女神になれるとは思わんかったわ。

今じゃ、後輩の女神たちにこう言うとるんや。

「お前らも頑張れば、ワイみたいな女神になれるで!」

そんでもって、マッマにも言うたんや。

「もう心配せんでええで。ワイ、れっきとした女神や」

マッマ、最初は「何言うとんねん」って顔しとったけど、今じゃワイのこと誇りに思ってくれとるみたいや。

ワイの人生、こうして大逆転したんや。何者かになりたいニートが、バイトで女神になるなんて、誰が想像できたやろか。

でもな、ワイは思うんや。誰でも輝けるチャンスはあるんやって。それがたとえコンビニの女神やったとしてもな。