ワイ、今日も地球のテレビ見てため息つくわ。「なんやねんこの番組、ポリコレ意識しすぎやろ」って思いながらチャンネル変えるんやが、どの番組も同じや。もう見るもんあらへんわ。

そんな時、ふと閃いたんや。「そうや!火星でバチェロレッテしたろ!」って。ポリコレなんて関係ない新天地や。これは行けるで!

早速、火星移住計画に応募したんや。面接官に「なんで火星に行きたいんや?」って聞かれて、「人類の夢を追いかけたいんです!」なんてカッコつけて答えたけど、本音は「地球のポリコレにうんざりしたからや」やったんやけどな。

そんなこんなで、ワイ、火星行きの切符をゲットしたで!

火星に着いた日、ワイは興奮しとったわ。「よっしゃ!ここなら好き勝手やり放題や!」

早速、火星移住局に掛け合って、バチェロレッテの企画を持ち込んだんや。

ワイ「火星を盛り上げるために、恋愛番組作りたいんですわ」

局長「ほう、面白そうやな。どんな感じや?」

ワイ「地球のバチェロレッテみたいな感じですけど、ポリコレとか一切気にせーへん版です!」

局長「あかんあかん、そんなんやったら...」

ワイ「(やっぱりアカンのか...)」

局長「...めっちゃ面白なるやん!やろうや!」

ワイ「マ?マジっすか!?」

こうして、火星初の恋愛番組「火星でバチェロレッテ」が始まったんや。

参加者は火星に住む独身男性10人。職業はロケットエンジニアにテラフォーミング専門家、中には火星生まれの2世もおるで。

バチェロレッテには、地球から来たばかりの新米宇宙飛行士、みきちゃんを抜擢したんや。

初回放送の視聴率は、なんと火星人口の97%!めっちゃ盛り上がったで。

第一回デートは、火星の赤い砂漠でピクニック。重力が地球の3分の1やから、サンドイッチを放り投げて口でキャッチするゲームが大盛況やった。

みきちゃん「きゃー!楽しい!」

火星2世の太郎くん「みきちゃん、オレと結婚したら毎日こんな感じやで?」

ロケットエンジニアの健くん「いやいや、オレとなら宇宙旅行し放題やで?」

テラフォーミング専門家の光一くん「ワイと一緒なら、火星を第二の地球にできるで!」

もう大盛り上がりや。

ここで、ちょっと雑学な。火星の1年は地球の約2年なんや。つまり、火星で20歳いうたら、地球やと40歳ってことやな。ババアやんけ!

番組は回を重ねるごとに過激になっていったんや。

「重力お見合い」と題して、人工重力室で地球の2倍の重力をかけて告白タイムを設けたり、「酸素争奪戦」と題して、限られた酸素ボンベを奪い合うサバイバルデートをしたり。地球やったらアウトな企画がてんこ盛りや。

ある日、火星に衝撃が走ったんや。なんと、参加者の一人が宇宙服を脱いで全裸になりよったんや!

ワイ「おいおい、さすがにそれはアカンやろ...」

しかし、視聴者からは「攻めとるな~」「火星らしいわ!」って声が多数。どないなっとんねん...

最終回。みきちゃんの選択の時が来たんや。

みきちゃん「私が選んだのは...全員です!」

ワイ「えっ?」

みきちゃん「だって、火星の人口増やさなきゃいけないでしょ?一夫多妻制にしましょう!」

会場からは歓声が上がったんや。ワイ、もはや何が起こっとるのかわからへんくなってもうた。

番組終了後、視聴率は99.9%を記録。火星中が祝福ムードに包まれたんや。

ワイは番組のプロデューサーとして英雄扱いされて、火星の勲章までもろたわ。

そんな時、地球から連絡が入ったんや。

「あなたの番組、地球でも大ヒットです!みんな、ポリコレから解放された感じがすると絶賛しています!」

ワイ「マジか...」

結局、ワイが逃げ出したはずのポリコレが、逆に地球を変えてもうたんや。

ワイは思うたんや。「結局、どこに行っても人間は人間なんやな...」って。

そんでもって、ワイはみきちゃんと10人の旦那たちの結婚式に参列したんや。式の最後に、新郎新婦がジャンプして、そのまま宙に浮いたまま天井にぶつかるっていう、火星ならではの演出で締めくくられたわ。

ワイ「やっぱ火星最高やわ」