ワイ、30歳のニートや。毎日、親のスネかじりながらアニメ見てゲームしてる生活や。そんなある日、久しぶりに外出したら、ドデカイ筋肉マッチョに肩ぶつけられてもうた。

マッチョ「おいおい、どこ見て歩いてんだよ、チビデブ」

ワイ「す、すんません...」

マッチョの彼女「あなた、優しくしてあげてよ」

マッチョ「へっ、こんなザコに構ってられねーよ。行くぜ、ベイビー」

ワイ(くっそ...なんやあいつ...)

その夜、ネットサーフィンしてたら、面白そうな広告を見つけたんや。

『肉体プログラミングでアルファオスになれる!』

ワイ「なんやこれ...」

興味本位でクリックしたら、筋トレとプログラミングを組み合わせた斬新なトレーニング方法の説明が書いてあったんや。

ワイ「ふむふむ...筋トレしながらコード書くんか...」

なんか面白そうやし、このままじゃアカンと思ったワイは、その場で申し込んでもうたんや。

翌日、早速トレーニング開始や。

トレーナー「まずは腕立て伏せや。10回ごとに"Hello World"って叫んでくれ」

ワイ「えっ...」

トレーナー「いいから、やれ!」

ワイ「はい...1...2...3...ふぅ...Hello World!」

トレーナー「声が小さい!もっと大きく!」

ワイ「Hello World!!」

近所のおっちゃん「うるさい!」

ワイ「す、すんません...」

トレーナー「気にすんな。次は腹筋な。今度は"for i in range(10):"って唱えながらやれ」

ワイ「はぁ...はぁ...for i in range(10):...」

こんな感じで、毎日筋トレとプログラミングを組み合わせたトレーニングを続けたんや。

実は筋トレとプログラミングって、脳の使い方が似てるらしいで。どっちも論理的思考と繰り返しの作業が大事なんや。だから、組み合わせると相乗効果があるんやって。

さて、1ヶ月後。ワイの体は少しずつ変わり始めてきたんや。

ワイ「おっ、腹筋にうっすら線が...」

2ヶ月後。

ワイ「腕の筋肉、ちょっと盛り上がってきたかも...」

3ヶ月後。

ワイ「おお!胸筋がついてきた!」

半年後。

ワイ「うおおお!体がめっちゃキレイになってきた!」

そして1年後。ワイの体は見違えるほど変わってたんや。

鏡の前で「class Human:」ってポーズを決めながら、ワイは満足げに笑ったんや。

ワイ「よっしゃ!これで外出できるで!」

意気揚々と街に繰り出したワイ。すると、どこかで見覚えのある声が聞こえてきたんや。

「おいおい、どいてくれよ」

振り返ると、あの時のマッチョやった。でも、今のワイはもう怖くない。

ワイ「if文も書けへんくせに偉そうやな」

マッチョ「は?何言ってんだこいつ」

ワイ「while True: ワイは進化し続ける」

マッチョ「お、おい...なんか怖えよ...」

マッチョの彼女「ねぇ、あの人かっこよくない?」

マッチョ「え? ちょ、おい!」

ワイ「print('さようなら')」

颯爽と立ち去るワイ。後ろから聞こえる彼女の声。

「ねぇ、あの人の連絡先聞いてきて!」

マッチョ「えぇ!?」

そう、ワイはついにアルファオスへの道を歩み始めたんや。

翌日、ワイはトレーナーに報告したんや。

ワイ「おかげさまでアルファオスになれました!」

トレーナー「おう、よかったな!」

ワイ「これからどうしたらいいっすか?」

トレーナー「次は...『量子コンピューティング×クロスフィット』や!」

ワイ「えっ」

トレーナー「準備はええか?」

ワイ「ちょ、ちょっと待って...」

こうして、ワイの肉体プログラミング地獄は終わりを知らないのであった。

めでたしめでたし。

...

「ワイ、これマジで効果あるんかな?」

「さぁ?でも面白そうやん。やってみる?」

「ワイはパイソンもプロテインも苦手やわ...」

「せやな。でもニートのままじゃアカンで」

「せやな...よし、明日から『肉体プログラミング』始めるわ!」