ワイ、某テレビ局の売れない脚本家やねん。上司から「バチェロレッテ3」の台本を任されて、頭抱えとったんや。
「なんか斬新なアイデアないかなぁ...」
そう呟きながら、ふと目に入ったのが本棚の「源氏物語」やった。
「せや!これや!」
ワイの脳裏に閃きが走ったんや。
「バチェロレッテ3に台本つけるか。元ネタは源氏物語でええやろ」
早速、企画書作成や。
『バチェロレッテ3 〜平安ラブストーリー〜』
出演者:
・バチェロレッテ:六条御息所(26歳、元彼の浮気で傷心中)
・候補者1:光源氏(28歳、イケメン貴公子)
・候補者2:頭中将(32歳、やんちゃ系イケメン)
・候補者3:柏木(24歳、純情派)
...他10名
ワイ「よっしゃ、これで行けるやろ!」
翌日、企画会議。
上司「お前...アホか?」
ワイ「えっ?」
上司「なんで平安時代やねん! 現代やろ、普通!」
ワイ「いや、でも斬新やと思って...」
プロデューサー「ちょっと待って。これ、面白いかもしれんで」
上司「はぁ?」
プロデューサー「今どきのバチェロレッテに飽きてる視聴者も多いし、これなら話題になるで」
ワイ「せやろ?」
上司「まぁ...確かに面白そうやな。よっしゃ、やってみるか!」
こうして、前代未聞の「平安バチェロレッテ」の撮影が始まったんや。
源氏物語って、実は世界最古の長編小説なんやで。11世紀初頭に紫式部が書いたんやけど、当時の貴族社会の恋愛事情をリアルに描いとるんや。今で言うラブコメやな。
さて、本番の撮影日。スタジオは平安時代の御殿セットに。
ディレクター「はい、ACTION!」
六条御息所「まぁ、皆様ようこそいらっしゃいました」
光源氏「拙者、光源氏にございます。お慕い申し上げておりました」
頭中将「御息所様、拙者めが傍におりましょう」
柏木「は、はじめまして...」(顔真っ赤)
六条御息所「あら、皆様素敵ですわ」
ワイ(よっしゃ、ええ感じや!)
そんな中、突然の悲鳴。
スタッフ「きゃー!ゴキブリ!」
光源氏「なんじゃと!?」
頭中将「むっ、拙者が退治してくれようぞ!」
柏木「ひぃぃ...」(気絶)
六条御息所「あらあら、大変ですわね」
カメラ「どないしよ...止めます?」
ディレクター「いや、回しとけ!これ面白いで!」
ワイ「ちょ、台本通りやないで!」
プロデューサー「ええんや、これこそリアリティやで!」
結局、ゴキブリ騒動まで含めて放送されることになってもうたんや。
放送日、視聴率速報。
プロデューサー「うおおお!40%や!」
ワイ「まじすか!?」
上司「お前、天才か!?」
ネットでも大反響やった。
「平安時代にゴキブリおったんかい!」
「光源氏のアドリブ対応力エグない?」
「柏木くんかわいそう...でも癒される」
お陰で、ワイはこの企画で賞まで取ってもうたんや。
後日、打ち上げ会場にて。
プロデューサー「次はどないする?」
ワイ「せやな...『バチェラー4 〜戦国武将編〜』とかどうっすか?」
上司「お前...」
ワイ「やっぱアカンすか?」
上司「いや、天才や!」
こうして、ワイの歴史恋愛モノシリーズは続いていくのであった。
めでたしめでたし。
...
「ワイ、この企画考えたやつすごない?」
「せやな。歴史に興味ない層にも刺さるやん」
「次回が楽しみやわ」
「ワイ、源氏物語読んでみようかな」
「おっ、ええやん。教科書で寝てた分、今度こそちゃんと読めや」
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