ワイ、就活生なんや。でもな、経歴がスカスカで、エントリーシートの「自己PR」欄がマジで埋まらへんのや。
「あかん...こんなんじゃ書類選考すら通らへんやろ...」
そんな時、親友のマッキーが言いよったんや。
マッキー「せや、ワイくんの経歴は生成AIに作ってもらえばええんや」
ワイ「は? AIに経歴作ってもらうって、それアカンやろ」
マッキー「バレへんって。最近のAI、めっちゃ賢いねん。人間みたいな文章書けるで」
ワイ「まぁ...でも...」
マッキー「ほな、試しに使ってみようや。損はせーへんって」
半信半疑やったけど、藁にもすがる思いでAIサイトにアクセスしたんや。
ワイ「えーっと...『就活用の魅力的な経歴を作成してください』っと...」
数秒後、画面に文章が表示されたんや。
『私は大学在学中、学業と並行して様々な活動に取り組んできました。2年次には学生団体「ECO-MIND」を立ち上げ、地域の環境保護活動にリーダーシップを発揮。3年次には1ヶ月間、アフリカでボランティア活動に従事し、現地の子供たちに教育支援を行いました。また、プログラミングスキルを活かし、スタートアップ企業でのインターンも経験。学生起業家としても注目を集め、クラウドファンディングで1000万円の資金調達に成功しました』
ワイ「うおおお!すげぇ...これ、ワイなんか?」
マッキー「ほらな! 言うたやろ。これでエントリーシート書いたら、絶対通るって」
ワイ「でも、ウソやん。バレたらヤバない?」
マッキー「大丈夫や。面接でうまいこと言い訳考えたらええ。『アフリカ』を『沖縄』に変えるとか、『1000万円』を『10万円』にするとか」
ワイ「そ、それは...」
マッキー「ほな、次は『特技』も作ってもらおか」
ワイ「えぇ...まぁ、ええか...」
こうして、ワイのAI経歴作成が始まったんや。
「履歴書詐称」ってのは、実は昔から結構あったらしいで。1990年代のアメリカでは、CEOの約10%が学歴詐称してたっていう調査結果があるんやで。まぁ、そんなんバレたら即クビやけどな。
AIが作った経歴を使って、ワイは色んな企業にエントリーしたんや。驚いたことに、ほとんどの企業から面接の連絡が来たんや。
ワイ「マ、マジか...」
マッキー「ほらな!AIすげぇやろ」
ワイ「で、でも、面接どうすんねん...」
マッキー「大丈夫や。AIに面接の返答も考えてもらおう」
そうして、面接当日。ワイは緊張しながら会場に向かったんや。
面接官「では、アフリカでのボランティア経験について詳しく聞かせてください」
ワイ(やばい...AIの回答、忘れた...)「あ、あの...実は...」
その時や。ワイのポケットの中で、スマホが熱くなってきたんや。
ワイ「あつっ!」
面接官「どうかしましたか?」
ワイ「い、いえ...」
すると突然、ワイのスマホから声が!
スマホ「私がお答えいたします。アフリカでの経験は非常に貴重なものでした。現地の人々と触れ合う中で...」
面接官「え?なに今の声は?」
ワイ「す、すみません!AIが勝手に...」
面接官「AI!?君の経歴、全部AIが作ったのか!?」
ワイ「はい...すみません...」
面接官「...」
ワイ「...」
面接官「採用!」
ワイ「えっ!?」
面接官「AIをここまで使いこなせる君は、まさに我が社が求める人材だ!」
ワイ「マジっすか!?」
こうして、ワイは思わぬ形で内定をゲットしたんや。
後日、マッキーに報告すると、
マッキー「おめでとさん!やっぱAIはすごいな!」
ワイ「せやな。でも、これからはちゃんと自分の力で頑張るで」
マッキー「えらいやん、ワイくん」
ワイ「実はな、この会話もAIに考えてもらったんや」
マッキー「えっ!?」
ワイ「冗談や」
マッキー「もう何が本当か分からんわ!」
二人で大笑いしながら、ワイは新しい人生への一歩を踏み出したのであった。
めでたしめでたし。
...
「おい、この小説、AIが書いたんちゃうか?」
「せやな。人間がAIのフリしてAIの小説書いとるんやろ」
「もはや、何が本物で何が偽物か分からんわ」
「せやけど、面白かったからええやん」
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