ワイ、筋トレ初心者なんや。ガリガリで、ちょっと階段上がっただけでも息切れするような体やったんや。そんなワイが一念発起して、筋トレを始めることにしたんや。
ある日、ネットサーフィンしてたら、面白そうなアプリを見つけたんや。
「筋トレマッチング - 理想の体型になれる相手と出会える!」
ワイ「おっ、ええやん!」
早速ダウンロードや。プロフィール作成して、理想の体型を選んだら、すぐにマッチングの通知が来たんや。
相手のプロフィール:
名前: ゴリマッチョ太郎
年齢: 28歳
体型: 超絶マッスル
一言: 「筋肉は裏切らない」
ワイ「うおおお!まさに求めてた感じやん!」
さっそくメッセージを送ったんや。
ワイ「初心者ですが、よろしくお願いします!」
ゴリマッチョ太郎「ウェルカム筋肉の世界へ! 明日の夜、市民体育館の裏で待ってるで! 本格的なトレーニングするからな!」
ワイ「わかりました! 楽しみです!」
次の日、ワイはドキドキしながら待ち合わせ場所に向かったんや。体育館の裏、薄暗い場所やったんやが、そこにゴリマッチョ太郎らしき人影が。
ワイ「あの、ゴリマッチョさん...ですか?」
ゴリマッチョ太郎「おう、来たな!準備はええか?」
ゴリマッチョ太郎の体は想像以上にデカかったんや。身長2メートルはあるやろ。筋肉がパンパンに張ってて、シャツが破れそうや。
ワイ「は、はい!よろしくお願いします!」
ゴリマッチョ太郎「よし、まずはウォーミングアップや!」
そう言うて、ゴリマッチョ太郎はワイの腕を掴んだんや。
ワイ「ちょ、ちょっと! 痛いっす!」
ゴリマッチョ太郎「痛みは成長の証や! 我慢せえ!」
筋トレで「超回復」っていう現象があるんやで。筋肉を酷使して微細な損傷を与えると、回復期に筋肉が以前より強くなるんや。でも、やりすぎると逆効果になるんやで。
ゴリマッチョ太郎のトレーニングは尋常やなかったんや。
ゴリマッチョ太郎「さあ、ベンチプレスや!」
ワイ「え? ここにベンチなんてないですよ?」
ゴリマッチョ太郎「ワイが台になったるわ!」
そう言うて、ゴリマッチョ太郎は地面に寝そべったんや。そして、ワイを持ち上げて自分の上に乗せたんや。
ワイ「うわあああ!こ、怖いっす!」
ゴリマッチョ太郎「さあ、上げ下げや!100回な!」
ワイ「む、無理っす...」
ゴリマッチョ太郎「筋肉に限界なんてないんや!」
そう叫びながら、ゴリマッチョ太郎はワイを上下に激しく揺さぶり始めたんや。
ワイ「た、助けて...」
ゴリマッチョ太郎「次はスクワットや!」
今度はワイをおんぶして、激しくスクワットを始めたんや。
ワイ「も、もう無理です...」
ゴリマッチョ太郎「甘えんな! 筋肉の神に選ばれし者よ!」
そう言うて、ゴリマッチョ太郎の目が赤く光ったんや。
ワイ「え? 神?」
ゴリマッチョ太郎「そうや、ワイは筋肉の神の使者なんや。お前を生贄にして、さらなるパワーを手に入れるんや!」
ワイ「ひえええ!」
必死に逃げようとするも、ゴリマッチョ太郎の腕力は尋常やなかったんや。
ゴリマッチョ太郎「逃げられへんで。お前の体から、最後の一滴まで筋肉エキスを搾り取ってやる!」
ワイ「や、やめて...」
その時や。突然、ゴリマッチョ太郎の体が膨張し始めたんや。
ゴリマッチョ太郎「うおおおお! 筋肉が...筋肉があふれる!」
見る見るうちに、ゴリマッチョ太郎の体は巨大化していったんや。筋肉が筋肉を呼び、もはや人間の形をとどめていない。
ワイ「な、なんやこれ...」
ゴリマッチョ太郎「ぐあああ! 止まらん!筋肉が...筋肉が暴走する!」
そして、ついに限界を超えたゴリマッチョ太郎の体は、大爆発を起こしたんや。
ドカーーーーン!!!
辺り一面に筋肉の破片が飛び散った。ワイは奇跡的に無傷やった。
ワイ「はぁ...はぁ...」
その日以来、ワイは筋トレアプリを二度と開くことはなかったんや。そして、ガリガリの体型に感謝する日々が続いたとさ。
...
後日、ニュースを見てたら、こんな報道があったんや。
「筋トレマッチングアプリ、実は筋肉増強剤の密売組織だった!」
ワイ「あかん...もう二度とアプリなんて信じられへん...」
そう言いながら、ワイは震える手でスマホを握りしめたんや。
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