ワイ、今日も元気に求人サイトを見るンゴ。でも、ろくな仕事見つからへんのや。

「はぁ...もう詐称するしかないんか...」

そう呟きながら、ワイは履歴書を眺めるンゴ。

「せや! 数学使って経歴誤魔化したろ!」

突拍子もない発想に、ワイ自身ビックリしたんやけど、なんかワクワクしてきたンゴ。

「よっしゃ、まずは学歴からや!」

ワイ、必死こいて考えるんや。

「ワイの最終学歴は...『√(東大^2 + 京大^2)』や!」

ニヤリと笑うワイ。これなら東大と京大を足して2で割ったみたいな感じやろ?

「次は職歴や...『∫(Google + Apple)dt』っと...」

積分記号使えば長年働いてた感出るやろ?

「特技は...『lim(x→∞) 1/x の逆数』...限りなく大きい数やから、すごそうやろ?」

ワイ、どんどんテンション上がってくるんや。

「資格は...『∀x∈{英検, TOEIC, 簿記}, x ≥ 1級』...全部1級以上持っとるってことやな!」

「趣味は...『π+e+i』...パイとエとアイで、ぱいえい(パイ会)や!ギャグもいけるで!」

ワイ、自分の天才さに酔いしれるンゴ。

「よっしゃ!これで完璧や!」

意気揚々と履歴書を仕上げたワイ、さっそく応募するんや。

数日後、面接の連絡が来たンゴ。

「おっ!ホンマに通ったんか!」

ワイ、舞い上がって面接に向かうんや。

「はい、ではお名前と経歴をお聞かせください」

面接官に言われて、ワイは得意げに答えるンゴ。

「ワイの最終学歴は『√(東大^2 + 京大^2)』で...」

「はぁ?何言ってんの?」

面接官、怪訝な顔するんやけど、ワイは気にせず続けるんや。

「職歴は『∫(Google + Apple)dt』で...」

「ちょっと待って。これ、本当の経歴なの?」

「当たり前やろ!ワイの特技だって『lim(x→∞) 1/x の逆数』やし!」

面接官、頭抱えてもうたんや。

「ちなみに、数学での極限を表す『lim』は、ラテン語の『limes(リメス)』が語源なんやで。これは「境界」や「限界」を意味するんや」

ワイ、得意げに雑学披露するんやけど、面接官の表情はますます曇るばかり。

「もういいです。帰ってください」

「えっ?でもワイの資格『∀x∈{英検, TOEIC, 簿記}, x ≥ 1級』は...」

「帰れって言ってんだよ!」

面接官に怒鳴られて、ワイはしょんぼり帰るんや。

「なんでうまくいかへんのやろ...」

家に帰ったワイ、鏡見て落ち込むンゴ。

そしたら、突然電話が鳴ったんや。

「もしもし?」

「あー、さっきの面接の者です。あなたの経歴、本当に面白かったよ」

「えっ?」

「実は、うちゲーム会社でして。あなたのようなユニークな発想の持ち主を求めていたんです」

ワイ、驚きのあまり言葉を失うんや。

「よかったら、うちで働いてみませんか?数学を使ったゲーム作りたいんです」

「ほ、ほんまですか!?」

ワイ、思わず飛び上がって喜ぶンゴ。

「はい。でも、履歴書はちゃんと書き直してくださいね」

「わかりました!ありがとうございます!」

電話切った後、ワイは大喜びで踊り出すんや。

「やったで!ワイにも春が来たんや!」

こうして、ワイの数学詐称は思わぬ結果を生んだのであった。

「よっしゃ!これからは正直に生きるで!...たまには数式使ってもええかな?」

ニヤリと笑いながら、ワイは新しい人生に向かって歩き出すのであった。