ワイ、28歳のリーマン。彼女おらんし、出会いもないし、もうどないしたらええんかわからへんくなってきたわ。

せや!マッチングアプリ使ったろ!って思って、有名どころのアプリ入れてみたんや。

最初はめっちゃ張り切っとってん。プロフィールも丁寧に作って、写真も友達に撮ってもらって、ええ感じのんアップしたで。

「これで彼女できるわ!」

そう思っとったんやけど、現実は甘くなかったんや。

1週間経っても、2週間経っても、1ヶ月経っても、全然マッチせえへん。

「なんでやねん…ワイそんなにアカンのか?」

落ち込むワイ。でも、めげずに頑張り続けたんや。

プロフィールも何回も書き直したし、写真も変えてみたり、いいね!も毎日欠かさず送り続けたんや。

そんな努力の甲斐あって、やっと1人とマッチしたで!

「よっしゃー!」

めっちゃ喜んで、すぐにメッセージ送ったんや。

「はじめまして!マッチありがとうございます!」

ほんで、返事待っとったんやけど…1日経っても、2日経っても、1週間経っても、返事来えへんのや。

「あかん、既読すらつかへん…」

ショックやったけど、めげずに他の人にもいいね!送り続けたんや。

そしたら、また1人とマッチしたで!

「今度こそは!」

意気込んでメッセージ送ったんやけど、またもや返事来いひん。

「なんでやねん…」

そんな感じで、マッチはするけど会話に発展せえへん状況が続いてもうた。

ワイのマッチングアプリ、完全にニート化しとるやん…

ちなみに、ここで豆知識!マッチングアプリの起源って意外と古くてな、1965年にハーバード大学の学生が作った「Operation Match」ってのが世界初のコンピューター使った出会いシステムやったんやで。

話戻すで。ワイ、もうアプリ開くのも怖くなってきてもうた。マッチ済みの人たちが並んどるのに、誰も返事くれへんのやから。

「ワイのアプリ、完全にニートやん…働いてへんわ」

自虐ネタにしてみても、悲しみは消えへんかったわ。

ある日、ワイの親友のタカシに愚痴ってみたんや。

「お前なぁ、アプリばっかに頼るからアカンねん」

タカシにそう言われてハッとしたわ。

「じゃあ、どないしたらええねん?」

タカシは笑って言うてきよった。

「リアルで出会えよ。趣味のサークルとか、友達の紹介とか。それに、お前、マッチングアプリのプロフィールどんなん書いとんねん?」

ワイ、見せてみたら、タカシ爆笑しよったわ。

「こんなんじゃモテへんわ!おもろないし、個性もないし。お前の良さが全然出てへんやん」

そう言われて、ワイも気づいたんや。アプリに頼りすぎて、自分磨きをおろそかにしとったことに。

それからワイ、がらっと方針変えてみたで。

まず、趣味のランニングサークルに入ってみた。それから、タカシに頼んで、友達の集まりに連れてってもらったりもしたんや。

アプリの方も、タカシにアドバイスもらいながらプロフィール書き直してみたわ。自分の趣味のことや、仕事の話とか、ちょっと面白いエピソードとか入れてみてん。

そしたらどうや、少しずつやけど、変化が出てきたんや。

サークルで知り合った女の子と仲良くなれたり、友達の紹介で合コン行ったり。

アプリの方も、マッチする率が上がってきて、ちゃんと会話も続くようになってきたで。

「なんや、ワイのアプリ、ニートやのうて、フリーターくらいにはなってきたんちゃうか?」

ワイ、そう思いながらニヤニヤしとったら、アプリから通知が来たんや。

「○○さんからメッセージが届いています」

「おっ!」

ワイ、わくわくしながらメッセージ開いてみたんや。

「はじめまして!プロフィール見て、ランニング好きなんですね。私も走るの大好きなんです!良かったら一緒に走りませんか?」

「おおお!」

ワイ、思わず声出てもうた。これは、ガチで出会えるチャンスやん!

「返事、どないしよ…タカシに相談したろ!」

ワイ、久々にこんな胸アツくなったわ。マッチングアプリも、使い方次第なんやなって実感したで。

これからは、アプリもリアルも両立させて、ワイなりの恋愛頑張っていくで!

「よっしゃ、返事考えたろ!」

ワイ、意気込んでスマホとにらめっこし始めたのであった。