ワイ、小学校の時から「天才」言われて育ってんけど、なんか生きづらくてしゃーないんや。
勉強はできるし、運動神経もええし、見た目もまぁまぁイケメンやねんけど、なんか周りとうまくいかへんのや。
「お前、ほんまに天才やな!」「すげぇわ、お前」
みんなにそう言われても、ワイはなんか嬉しくないんや。むしろ、みんなと同じように楽しく過ごしたいのに、できひんのがツラい。
ある日、学校の先生に呼び出されてもうた。
「君、もしかして発達障害かもしれんな。検査受けてみる?」
ワイ、ビックリしたわ。発達障害?天才のワイが?でも、なんか納得いく部分もあるし、検査受けてみることにしたんや。
結果が出て、先生に言われたんや。
「君は確かに知能指数が非常に高い。でも同時に、アスペルガー症候群の特徴も強く出てるんや」
ワイ、なんかホッとしたんや。これで自分の生きづらさが説明つくわ、って。
ちなみに、アスペルガー症候群に関する雑学やけど、この症候群の名前の由来はオーストリアの小児科医ハンス・アスペルガーなんや。1944年に初めてこの症候群について報告したんやで。
さて、診断されたワイ、なんかすっきりした反面、これからどうしていったらええんか悩んでもうた。
そんな時や、ワイのクラスに転校生が来たんや。なんか周りと馴染めてない感じの子やった。
ワイ、なんとなくその子に声かけてみたんや。
「お前もなんか周りとうまくいかへんみたいやな」
その子、ビックリした顔してワイ見てきよった。
「え?なんでわかったん?」
ワイ、自分の経験話してみたんや。すると、その子もアスペルガーって診断されとったんやて。
「お前、ワイと一緒やん! 仲間やで!」
そこからワイら、急速に仲良くなってもうた。お互いの「生きづらさ」について話し合ったり、どうやって乗り越えていくか考えたりしたんや。
ある日、その友達が言うてきた。
「俺らって、アルファオスの発達障害やな」
ワイ、意味わからんくて聞いてみたんや。
「なんやそれ?」
友達は笑いながら説明してくれた。
「アルファオスって、オオカミの群れのリーダーのことやろ。俺ら、普通の奴らとは違う特殊能力持ってるわけやん。だからこそ、リーダーになれる可能性があるんや」
ワイ、なんかグッときてもうた。確かに、ワイらの「違い」は、単なる障害やのうて、特殊な才能かもしれへん。
そこからワイ、自分の特性を生かす方法を真剣に考え始めたんや。
勉強はもちろんのこと、ワイの強みである論理的思考を活かして、プログラミングも始めてみた。
すると、ワイのプログラミング能力、めっちゃ伸びてきよったんや。
高校に入ってからは、ワイのプログラミング能力が評価されて、大手IT企業からスカウトされてもうた。
「お前のような天才的なプログラマーが欲しかったんや」
会社の人はそう言うてくれたけど、ワイは違和感あったんや。
「ワイは単なる天才やのうて、アルファオスの発達障害なんです」
そう言うたら、会社の人びっくりしてたわ。でも、ワイの特性を理解してくれて、ワイに合った環境を用意してくれはったんや。
今じゃワイ、その会社でバリバリ働いとる。自分の特性を活かして、新しいプログラムをどんどん開発しとるんや。
時々、学生時代の友達と会うんやけど、そん時はこう言うとる。
「ワイら、ほんまにアルファオスの発達障害やったな。普通とは違うけど、それが武器になるんや」
ワイの人生、最初は生きづらくてしゃーなかったけど、今はめっちゃ充実しとる。
これからも、ワイのような「天才はアルファオスの発達障害」な奴らが、もっと社会で活躍できるようになったらええなって思うんや。
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