ワイ(28歳、システムエンジニア)は、友人に勧められてマッチングアプリを始めた。しかし、全然マッチせえへん。

ワイ「はぁ...こんなんじゃモテる気せえへんわ」

そんな時、会社の後輩・美月(22歳)が話しかけてきた。

美月「先輩、なんか落ち込んでますね」

ワイ「ああ...マッチングアプリ、全然上手くいかんのや」

美月「あら、それなら私が教えてあげます!」

ワイ「お前に何がわかるんや」

美月「えへへ、実はね、私ChatGPTを使ってマッチングアプリを攻略してるんです♡」

ワイ「ChatGPT?あのAIか?」

美月「そうなんです!これを使えば、絶対にマッチングできますよ!」

半信半疑のワイは、美月に教わりながらChatGPTを使い始めた。

ワイ「えっと...『マッチングアプリのプロフィールを作成してください』っと」

ChatGPT「承知しました。以下のようなプロフィールはいかがでしょうか:
『真面目だけど、ユーモアのセンスもある28歳エンジニア。休日は料理と読書を楽しみつつ、たまに冒険も。一緒に人生を楽しめる方を探しています。』」

ワイ「おお、なんかええ感じやな」

美月「でしょう?次は写真選びですよ!」

ChatGPTを使って写真を選び、メッセージの返信まで考えてもらう。すると驚くことに、マッチする率が急上昇!

ワイ「すげえ!こんなにマッチするなんて!」

美月「でしょう?私なんて、ChatGPTのおかげで毎日10人以上とマッチしてるんですよ♡」

ワイ「マ?お前すごいな」

しかし、美月の様子がどこかおかしい。

美月「ねえ先輩、私とマッチしました?」

ワイ「えっ?いや、まだ...」

美月「そうですか...じゃあ、これで確実にマッチしますね♡」

美月はスマホを操作し始めた。

ワイ「お、おい、何してるんや?」

美月「ChatGPTに『絶対に○○先輩とマッチングする方法』って聞いてるんです♡」

ワイ(やべえ...)

ここで、ちょっとした雑学。実は、AIを使ったマッチングアプリの攻略は急増しているんや。2023年の調査によると、マッチングアプリユーザーの約20%がAIを活用しているらしい。恐ろしい時代やで。

その日から、美月のAI活用はエスカレートしていった。

美月「先輩!ChatGPT曰く、私たちの相性は98.7%だそうです!」

ワイ「えっ!?」

美月「そして、初デートは水族館がベストだとか♡」

ワイ「ちょ、ちょっと待って...」

美月「結婚式は来年の春がいいそうです♡」

ワイ(助けて...)

ある日、ワイは意を決して美月に話しかけた。

ワイ「美月、ちょっと話があるんやけど」

美月「はい、先輩!なんでしょうか?」

ワイ「その、ChatGPTの使い方なんやけど...」

美月「あら、気になります?私、毎日ChatGPTに先輩のこと聞いてるんですよ♡」

ワイ「それがちょっと、怖いというか...」

美月「え?」

ワイ「AIに頼りすぎるのはどうかと思うんや。人間関係はもっと自然なもんやろ?」

美月「...」

美月は黙ってスマホを取り出し、ChatGPTに入力し始めた。

美月「AI曰く、先輩のその発言は『恥ずかしがり屋の表れ』だそうです♡」

ワイ(もう無理や...)

そんな時、会社のシステムに異常が発生した。原因を調べると、なんとChatGPTのAPIに大量のリクエストが送られていたのだ。

上司「誰や!無断でAI使いよったのは!」

美月「あの...私です...」

上司「君か!こんなことしてどないすんねん!」

美月「だって...先輩と...」

ワイ「はぁ...」

結局、美月は始末書を書くことになった。そして、ChatGPTの使用も禁止された。

数日後、憔悴した様子の美月がワイに話しかけてきた。

美月「先輩...ごめんなさい。AI頼りすぎました」

ワイ「まぁ、わかってくれたならええんやで」

美月「でも、私の先輩への気持ちは本物です!AIに頼らなくても、絶対に先輩と...」

ワイ「あのな、美月...」

美月「はい?」

ワイ「たまには飲みに行くか?AIやのうて、自分の言葉で話そうや」

美月「え!?はい!喜んで!」

こうして、ワイと美月の新たな関係が始まった。もちろん、今度はAIに頼ることなく。