ワイ、チー牛顔のニート歴3年。今日はついに就職面接の日や。
「はぁ...もう28歳や。このままじゃマッマに申し訳ない」
そう思いながら、ワイは鏡の前で髪をセットする。でも、どないしても前髪がM字になってまう。チー牛の宿命や。
「まぁええか。どうせ採用されへんやろ」
そう言い聞かせながら、ワイは面接会場に向かった。
会社に着いたら、受付のお姉さんがニッコリ笑顔で迎えてくれた。
「はい、こちらが履歴書ですね。面接官の方がもうすぐいらっしゃいますので、少々お待ちください」
ワイ「あっ、はい...」
緊張でガチガチや。手が震えて、履歴書を受け取るのもやっとやった。
待合室で15分ほど待たされたあと、ようやく面接官が現れた。
面接官「はい、次の方どうぞ」
ワイ「失礼します...」
面接室に入ると、3人の厳つい顔した面接官が待っていた。
面接官A「では、まず自己紹介からお願いします」
ワイ「はい!えっと...ワイは...」
その瞬間や。ワイの脳裏に閃きが走った。
(そうや!ニートの極意を伝えたろ!)
ワイ「失礼します。本日はニート御成敗式目を読み上げさせていただきます」
面接官たち「はぁ?」
ワイ「第一条、ニートたるもの、朝は必ず昼過ぎに起きるべし」
面接官B「ちょっと待って。何を言ってるんですか?」
ワイ「第二条、食事は親の金で買ったカップ麺を主食とすべし」
面接官C「いや、それ自慢にならないから...」
ワイ「第三条、一日八時間以上のゲームは必須なり」
面接官A「もういいから!」
ワイ「第四条、外出は月に一度コンビニに行く程度に抑えるべし」
面接官B「誰かこの人止めてよ!」
ワイ「第五条、親の小言は右から左へ聞き流すべし」
面接官C「セキュリティ!誰か呼んでくれ!」
ワイ「第六条、将来の計画を問われたら『考え中』と答えるべし」
面接官A「もう帰ってくれ!」
ワイ「第七条、風呂は週一で十分なり」
面接官たち「うっ...」(顔をしかめる)
ワイ「第八条、部屋の掃除は年に一度で十分なり」
面接官B「吐きそう...」
ワイ「第九条、履歴書の空白期間は『自己啓発期間』と書くべし」
面接官C「なるほど、そういうことか...」
ワイ「最後に第十条、ニートの道を極めし者は、親亡き後、路頭に迷うべし」
面接官A「終わった?もう帰っていいよ」
ワイ「以上がニート御成敗式目でございます。採用よろしくお願いします!」
面接官たち「......」
沈黙が流れる中、ワイは颯爽と退室した。
なんJ民A「ファッ!? マジでそんなことしたんか?」
ワイ「せやで。もう働く気なんかあらへんわ」
なんJ民B「でも、そんなんじゃ一生ニートのままやで?」
ワイ「わかっとるで。でも、ワイにはもう戻れへんのや...ちなみに「ニート」っちゅう言葉、実は日本発祥やないんや。イギリスで1999年に「NEET(Not in Education, Employment or Training)」として生まれた言葉なんや。日本に入ってきたんは2004年くらいからや」
なんJ民C「そんな雑学言うてる場合ちゃうやろ!これからどないするんや?」
ワイ「せやな...もしかしたら、ワイの話を聞いて、ニートの気持ちがわかった会社があるかもしれんで」
なんJ民D「どこにそんな会社あるんや...」
ワイ「ほんまや。でも、ワイは諦めへん。次は『引きこもり十七か条』を読み上げたろか」
なんJ民たち「やめとけ!」
そんなこんなで、ワイのニート生活はまだまだ続きそうや。でも、いつかはちゃんと働く日が来るかもしれん。その日まで、ワイはマッマの手料理を食べながら、なんJでクソスレを立て続けるんや。
fin.
人生山あり谷あり。今はニートでも、いつか這い上がる日が来るかもしれんで。せやけど、その日まで頑張って生きていかなあかんな。チー牛ワイの社会復帰、乞うご期待や!
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