西暦2145年、火星コロニー「レッドホープ」

ワイこと山田タケシ(28)は、火星に生まれ育った弱者男性や。地球の奴らと違って、ワイら火星生まれは重力に慣れてへんから、筋肉つきにくいんや。そのせいで、モテへんし、仕事も見つからへん。マジでつらいンゴ...。

ある日、ワイはいつもみたいにSNSで地球の筋トレ動画見とったんや。地球の奴らがバーベル持ち上げとるの見て、ため息ついてもうた。

「はぁ...ワイもあんなんなりたいわ」

そしたら、急に画面に見知らぬ男が現れたんや。

「よう、山田!お前、筋トレしたいんか?」

ワイびっくりして画面から離れたんや。「な、なんやねん!?お前誰や!?」

男は笑いながら答えたで。「ワイは火星筋トレ協会のタナカや。お前みたいな奴を助けるために来たんや」

ワイは半信半疑やったけど、話を聞いてみることにしたんや。

タナカは説明し始めたんや。「な、山田。火星の重力は地球の38%しかないから、普通の筋トレじゃ効果ないんや。でも、ワイらが特別な筋トレマシン開発したんや。これなら火星でもムキムキになれるで!」

ワイは目を輝かせたんや。「マ?そんなんあるんか!?」

タナカは続けたんや。「あるで。ただし、条件がある。お前、この特訓に耐えられるか?」

ワイは迷わず答えたんや。「耐えられるで!なんでもするわ!」

こうして、ワイの火星筋トレ特訓が始まったんや。

最初の日、タナカはワイを特殊な部屋に連れてったんや。そこは地球と同じ重力やったんや。

「ここで基礎トレーニングするで」タナカが言うたんや。

ワイは歩くだけでもしんどくて、すぐに息切れしてもうた。「無理や...こんなん無理やで...」

タナカは厳しい顔で言うたんや。「甘えんな!お前、モテたいんやろ? 仕事欲しいんやろ? 頑張れや!」

ワイは涙目になりながらも、必死に頑張ったんや。

数週間後、ワイは少しずつ地球の重力に慣れてきたんや。そしたらタナカが言うたんや。「よっしゃ、次のステージや」

次は、特殊なスーツを着て火星を走り回るんや。このスーツ、めっちゃ重たくて、走るだけで全身が筋肉痛になるんや。

「タナカ...もう無理や...」ワイが言うたら、タナカは笑うたんや。

「お前、成長しとるで。最初の頃より全然違う。もうちょい頑張れや」

ワイは歯を食いしばって頑張ったんや。

そして特訓開始から半年後、ついにワイは火星特製筋トレマシンを使えるようになったんや。

このマシン、見た目は普通のマシンやけど、特殊な磁力で負荷をかけるんや。これのおかげで、火星の重力でも効果的な筋トレができるんや。

ワイは毎日必死に筋トレしたんや。しんどいし、何度も挫折しそうになったけど、タナカの励ましでなんとか乗り越えたんや。

そして1年後、ワイの体は見違えるように変わってたんや。

「お前、すごいで!」タナカが言うたんや。「火星No.1の筋肉や!」

ワイは鏡を見て驚いたんや。「マ? ワイがこんなんなれるなんて...」

その後、ワイの人生は大きく変わったんや。

まず、憧れてた火星警察官の仕事に就けたんや。体力テストで、地球から来た奴らよりええ成績取れたからな。

そして、昔から好きやった同じアパートの女の子と付き合えるようになったんや。彼女は言うたで。「タケシくん、最近かっこよくなったよね」

ワイは幸せやったんや。でも、同時に思ったんや。ワイみたいな奴、他にもおるんちゃうかって。

そこで、ワイはタナカに相談したんや。「ワイも、火星の弱者男性助けたいんや」

タナカは笑顔で答えたんや。「そう来ると思ってたで。よっしゃ、一緒にやろうや」

こうして、ワイはタナカと一緒に火星筋トレ協会で働くことになったんや。今じゃ、ワイらのジムは火星中で大人気や。

「火星の弱者男性は筋トレできない」なんて、もう誰も言わへんようになったんや。

ワイは今でも時々、昔の自分を思い出すんや。そして思うんや。

「頑張ればなんでもできるんや。たとえ火星でも、筋トレは裏切らへん」

そう、これがワイの火星筋トレ物語や。宇宙にだって、筋トレの夢は広がっとるんや。