トマトちゅうんは、ほんまに使える野菜やで。真っ赤っかで、ジューシーで、なんやかんや言うても美味いやん。せやけど、こいつの歴史とか栄養のこととか、今の世の中でどんな感じなんか、ちょっと掘り下げて見てみたら、おもろいことばっかりやで。

トマトのルーツは南米のアンデス山脈あたりやったんやて。最初はちっこい野生のやつやったんやけど、メキシコで育てられてどんどんデカくなって、食べられるようになったんや。16世紀にスペイン人がヨーロッパに持ち込んだんやけど、最初は観賞用とか薬にしか使われへんかってん。食べ物として広まるんに時間かかって、18世紀の終わりから19世紀くらいになってやっとヨーロッパや北米で普通に食べられるようになったんや。

日本に来たんは明治時代になってからや。最初は「赤ナス」って呼ばれとったんやで。今じゃ日本の食卓に欠かせへんもんになって、生で食べたり、料理に使ったり、加工したりと、いろんな使い方されとるな。

トマトの栄養って、めっちゃすごいんや。ビタミンCとかカリウムとか食物繊維とか、ようけ入っとる。特にすごいのは、リコピンちゅう抗酸化物質や。これがトマトを赤くしとるんやけど、がんとか心臓病のリスクを減らす可能性があるらしいで。面白いことに、トマトを熱したら、このリコピンがもっと吸収されやすくなるんやて。

トマトの野生種の中には、真っ黒とか紫色の実がなるやつもあるんやで。「インディゴローズ」とか「ブラッククリム」とか呼ばれとるんや。普通の赤いトマトとは全然違う味と栄養があるらしいで。最近じゃ、料理人とかガーデニング好きの間で人気出てきとるみたいやな。

トマトの生産と消費は、今の農業や食品産業でめっちゃ重要やで。世界中で年間1億8000万トンくらい作られとるんや。生で食べるやつから加工用まで、いろいろあるで。ケチャップとかトマトソース、トマトジュースとか、世界中で使われとるやん。

トマトの育て方も、どんどん進化しとるで。水耕栽培とか植物工場とか、最新の技術使って、一年中安定して作れるようになっとる。遺伝子いじって病気に強いやつとか栄養たっぷりのやつも作っとるみたいや。

せやけど、こういうデカい規模で作ったり品種改良したりするんにも問題あるんやで。味や香りが薄くなったり、環境に悪かったり、遺伝子いじったんが怖いって思う人もおるしな。そういう問題に対応するため、有機栽培したり昔からあるやつを守ったり、環境にええ農業をしたりと、いろいろ頑張っとるみたいやで。

トマトは料理の世界でも大活躍や。イタリアのパスタソースとか、スペインのガスパチョとか、中東のシャクシューカとか、世界中の料理に使われとる。最近じゃ、分子ガストロノミーみたいな変な料理でも、トマトの新しい使い方探っとるみたいやで。

トマトのええとこは、いろんな種類があることやな。チェリートマトとかプラムトマトとかビーフトマトとか、それぞれ味も食感も違うんや。赤くなってから取るやつもあれば、青いうちに取って後から熟させるやつもあるし、こうやって遠くまで運んだり長く保存したりできるんや。

トマトは健康にもええらしいで。さっき言うたリコピンの他にも、ビタミンEとかKとか葉酸とかも入っとるし、バランスええ栄養源なんや。特に、メタボ予防とか肌の調子を保つのにええらしくて、今みたいな美容と健康気にする世の中では、改めてその価値が注目されとるんやで。

環境のこと考えても、トマトはなかなかやるで。あんまり水要らんし、気候変動の影響も受けにくいんや。家庭菜園でちょっと作るのも、デカい畑で作るのも、どっちもできるしな。こういうとこ見ると、食料の安全保障とか持続可能な農業とか考えたら、トマトってますます大事になってくるんちゃうか。

トマトは文化的にもおもろいで。スペインのトマティーナ祭りとかな、毎年めっちゃトマト使って、でっかい食べ物合戦するんやで。映画の「アタック・オブ・ザ・キラートマト」みたいに、ポップカルチャーでもトマトが変な感じで出てくることあるしな。

こうやって見てみると、トマトってただの野菜やないねん。農業、料理、健康、環境、文化とか、いろんなとこに関わっとるんや。赤くて丸いだけやないで、歴史もあるし、これからもいろいろ可能性あるんちゃうか。これからも、ワイらの生活になくてはならんもんやと思うで。

最後に、トマトのジョークで締めくくったるわ。

なんでトマトはサーカスに行けへんかったんや?
答え:ヘタがついとったからや!