ワイや、今日は『1984』っちゅう小説について語っていくで。ジョージ・オーウェルが書いた本やねんけど、これがめっちゃヤバイ内容なんや。

1984 (角川文庫)
田内 志文
KADOKAWA
2021-03-24



まず、『1984』の設定から説明したるで。舞台は架空の超管理社会や。主人公のウィンストン・スミスは、「真理省」っちゅうとこで働いとるんやけど、ここがもう胡散臭いったらありゃしない。

この世界では、「ビッグ・ブラザー」っちゅう独裁者が全てを支配しとるんや。監視カメラはどこにでもあるし、みんなの思考まで管理されとる。「思考警察」なんてのもおるし、もう息苦しいったらありゃしない。

ほんで、この小説の特徴は「ニュースピーク」っちゅう言語や。これがまたクセモンで、言葉を減らして人々の思考を制限しようっちゅう試みなんや。

物語の展開もヤバいで。ウィンストンが反体制的な考えを持ち始めて、ジュリアっちゅう女の子と恋に落ちるんや。でも、こんなん絶対バレるに決まっとるやろ。案の定、最後には「思想改造」されてしまうんや。

この小説、1949年に出版されたんやけど、今読んでもめっちゃリアルに感じるんや。プライバシーの侵害とか、フェイクニュースとか、今の世の中にもつながる問題がいっぱい描かれとるんや。

ほんで、『1984』の中で印象的なフレーズがいくつかあるんや。「ビッグ・ブラザーがあなたを見ている」とか、「戦争は平和である」「自由は隷従である」「無知は力である」とかな。こういうパラドックスみたいな表現がよく出てくるんや。

オーウェルがこの小説のタイトルを『1984』にした理由、知っとるか?実は、執筆した1948年の下二桁を入れ替えただけやねん。単純やけど、なんかシビれるわ。

さて、『1984』の影響力はめっちゃでかいんや。「オーウェル的」とか「ビッグ・ブラザー」っちゅう言葉は、今でも使われとるやろ。監視社会や全体主義を批判するときによく引用されるんや。

ほんで、この小説の怖いところは、単なるSF小説やないっちゅうとこやな。オーウェルは、ナチスやスターリン体制を批判するために書いたんやけど、今の世の中にも通じる部分があるんや。

例えば、SNSでの個人情報の取り扱いとか、政府の監視システムとか、メディアによる情報操作とかな。『1984』を読むと、「もしかしたら、今の世の中もこんな感じちゃうか?」って思ってまうんや。

ほんで、『1984』の中で描かれとる「二重思考」っちゅう概念も面白いで。これは、矛盾する二つの考えを同時に信じるっちゅうもんや。例えば、「戦争は平和である」みたいな。これ、現実世界でもよくあることやと思わへん?

この小説の主人公ウィンストンの仕事も面白いで。過去の新聞記事を書き換えて、現在の政策と矛盾せんようにするんや。これって、まさに「歴史修正主義」そのものやな。

ほんで、『1984』の中で描かれとる「テレスクリーン」っちゅう装置があるんやけど、これがまたヤバい。テレビみたいなもんやけど、視聴者の様子も監視できるんや。今のスマートテレビとかウェブカメラ付きPCとか、ちょっと似てへん?

最後に、ちょっとしたジョークで締めくくるで。
「『1984』の世界で一番人気のあるテレビ番組ってなんや?」
「・・・『ビッグ・ブラザー』や!」

こんな感じで、『1984』について語ってみたで。怖い内容やけど、めっちゃ考えさせられる小説やで。たまには現実世界から離れて、こういう本読むのもええかもしれんな。でも、読み終わった後はちょっと現実世界が怖くなるかもしれんで!気をつけてな!