ワイは職歴なし1000年のニートや。そう、ワイは1000年もニートを続けてきたんや。毎日、布団の中でスマホいじりながら、ゲームしたりアニメ見たりして過ごしてきたんや。
ある日、マッマに「いい加減働け!」って怒鳴られて、ようやく重い腰を上げることにしたんや。でも、1000年もニートしとったら、どうやって就活したらええんか全然わからへんかったわ。
まず、履歴書を書こうとしたんやけど、学歴欄に「平安時代の貴族の子弟教育」って書いてもええんかな?職歴欄は完全に空白や。特技欄には「1000年間寝続けても腰が痛くならない」って書いといたで。
ほんで、ハローワークに行ってみたんや。受付のお姉さんに「職歴は?」って聞かれて、「1000年間ニートしてました」って答えたら、驚いて机から転げ落ちよったわ。
「えっと...あなたの経験に合いそうな仕事を探してみますね」って言いながら、パソコンをカタカタ打っとったけど、「すみません、1000年のブランクにぴったりの仕事が見つかりません」って言われてもうた。
せや!と思って、タイムスリップ系の仕事でも探してみるかって考えたんや。でも、「タイムマシン操縦士募集」みたいな求人、全然見つからへんかったわ。
ほんで、面接にも行ってみたんや。スーツなんか持っとらへんから、直垂で行ったんやけど、面接官に「ここは平安時代のコスプレ大会とちゃいますよ」って言われてもうた。
面接官に「長期間のブランクの理由は?」って聞かれて、「平安時代から令和までずっと寝てました」って答えたら、「それ、浦島太郎の話とちゃいますか?」って言われてしもうた。
ちなみに平安時代の貴族は「なまけもの」って呼ばれるくらい怠惰な生活を送っとったんやで。ワイのニート生活なんか可愛いもんやったんかもしれんな。
さて、就活は難航しとったんやけど、ワイにもチャンスが巡ってきたんや。なんと、「1000年の歴史を持つ老舗和菓子屋」が職人を募集しとったんや!
面接に行ったら、社長が「うちは1000年の伝統があるんじゃ。お主も1000年の経験があるそうじゃな」って言うてくれたんや。ワイは「はい!1000年間、和菓子を食べ続けてきました!」って答えたんや。
社長は「むむ、なかなかやるな。うちの和菓子の味を1000年間覚えていてくれたとは」って感心しとったわ。
ほんで、最後に社長に「うちの店の精神は?」って聞かれたから、ワイは「『変わらぬ味』です!」って即答したんや。実は、ワイが1000年間ニートしとった間に、この店の味も1000年間変わらんかったんやて。
社長は「そうじゃ!その通りじゃ!お主を採用する!」って言うてくれたんや。こうして、ワイは1000年ぶりに職を得ることができたんや。
初日、エプロン付けて和菓子作りに励んどったら、同僚に「すごいな、1000年ブランクあったのに、その腕前は」って褒められたんや。ワイは「いやいや、1000年寝てただけですよ」って謙遜しといたで。
帰りに、マッマに「仕事どうやった?」って聞かれて、「1000年ぶりやけど、なんとかなったわ」って答えたら、「何言うとんねん!昨日まで引きこもっとったやないか!」って怒られてもうた。
でも、これでワイも一歩、社会人への道を歩み始めたんや。1000年分の給料はもらえへんかったけど、これからの人生、しっかり頑張っていくで!
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