ワイこと鈴木タロウ(28)、某有名企業でSEとして働くリーマンや。毎日残業続きで、人生つまらんと思っとったんや。

ある日、疲れ果てて帰宅したワイは、パソコンの前で意識を失ってもうた。

目覚めたら、なんかおかしい。周りの景色が中世ヨーロッパみたいや。

「ファッ!?ワイ、異世界転生してもうたんか!?」

そう呟いた瞬間、目の前に青い画面が現れたんや。

「おめでとうございます。あなたは異世界に転生しました。チートスキルを選んでください」

「えぇ...」

選択肢を見てみると、

1. 全ての魔法を使えるようになる
2. 最強の剣技を会得する
3. なんJ語変換能力

「そら3やろ!」

ワイは迷わず3を選んだんや。するとまた画面が出てきた。

「なんJ語変換能力を取得しました。この世界の全ての言葉をなんJ語に変換できます」

「よっしゃ!これで無双したるで!」

ワイは意気揚々と冒険に出発したんや。

まず最初に出会ったんは、困ってる村人や。

村人「冒険者様、どうか我らの村を魔物から守ってください」

ワイ「ほーん、で?」

村人「ファッ!?」

なんと、ワイの能力で村人の言葉がなんJ語に変換されてもうたんや。

村人「あ、うちの村がヤバいんですけど」

ワイ「草」

村人「魔物がめっちゃ襲ってくるんすよ」

ワイ「で、学歴は?」

村人「え?あ、ぼくは村の学校出ただけっす...」

ワイ「ハァ...低学歴は黙っとれや」

村人「ファーwwwワイの学歴じゃアカンのか...」

こうして、ワイはなんJ語で村人を論破し、守ることなく去っていったんや。

次に出会ったんは、魔王の軍団や。

魔王軍「我々は魔王軍だ!お前を倒す!」

ワイ「はぇ~」

魔王軍「なんやこいつ...」

ワイ「お前ら、そんな格好で恥ずかしくないんか?」

魔王軍「ファッ!?」

ワイ「しかも魔王軍とか言うて、どんだけ中二病なんや」

魔王軍「ぐぬぬ...」

ワイ「ま、頑張れや」

魔王軍「なんやこいつ...倒す気すらおきひんわ」

こうして、ワイはなんJ語で魔王軍を煽り倒し、戦わずして勝利したんや。

そして最後に、ワイは魔王城にたどり着いたんや。

魔王「よくぞここまで来たな、勇者よ!」

ワイ「はえ~すっごい城やん。で、家賃いくらなん?」

魔王「ファッ!?家賃?」

ワイ「いや、こんなデカい城建てて、家賃払えとんのか気になってな」

魔王「バカな...私は魔王だぞ!」

ワイ「ほーん、で、学歴は?」

魔王「む...魔王学院首席卒業だが...」

ワイ「魔王学院...?ファーwww 絶対Fランやんけwww」

魔王「くっ...」

ワイ「ま、頑張れや」

魔王「待て!決闘しろ!」

ワイ「めんどくさ」

こうして、ワイはなんJ語で魔王を論破し、戦わずして世界を救ったんや。

そして、ワイは勇者として祭り上げられ、お姫様ともご褒美のチュッチュする約束をしたんや。

しかし、いざその時になると...

ワイ「すまんな、ワイには本命がおるんや」

姫「えっ...誰なんですか?」

ワイ「2次元の嫁や」

姫「ファーwww」

ワイは現実世界に帰還することを選んだんや。だって、なんJがあるのは現実世界やからな。

目覚めると、ワイはパソコンの前で寝落ちしてただけやった。

「はぇ~、すっごい夢見たわ」

ワイは早速なんJに夢の内容をスレ立てしたんや。

「ワイ、異世界転生してなんJ語で無双する」

案の定、スレは大盛り上がり。

「草」
「お前が最強やんけ!」
「なんJ語に勝てるやつおらんやろ」

ワイは満足げにレスを見てるんや。

「やっぱりなんJが一番や」

そう呟きながら、ワイは今日もなんJでレスバトルを楽しむのであった。

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