ワイこと山田タロウ(22)、某有名大学の哲学科に通う学生や。自分で言うのもなんやけど、ワイは天才やねん。IQ180オーバーで、哲学の論文ではいつも最高評価。教授連中からも「山田は将来有望や」言われとるんや。

ある日のこと。いつものように図書館で難解な哲学書を読みふけっとったら、隣の席から声かけられてもうた。

「あの...山田くん?」

振り向くと、同じ学科の佐藤さんが立っとった。佐藤さんは、学年一の美人として有名な子や。

「なんや?」ワイは冷たく返事した。恋愛なんて、哲学を極める邪魔になるだけやと思っとったからな。

「あのね...今度のグループワーク、一緒にやらない?」

ワイは一瞬迷ったけど、「しゃーない、付き合ったるわ」と答えた。

それからや。ワイの人生が変わり始めたんは。

佐藤さんと一緒に勉強するうちに、ワイは気づいてもうた。「あれ?こいつ、案外おもろいやん」って。

佐藤さんは、ただの美人やなくて、頭もええんや。ワイの難解な話にもついてきて、時には鋭いツッコミを入れてくる。

「山田くんて、ショーペンハウアー好きなんでしょ?でもさ、あの人の恋愛観ってさ、ちょっと偏ってると思わない?」

ワイ、その言葉にハッとしたんや。確かに、ショーペンハウアーの恋愛観は偏っとる。でも、そんなこと今まで気にもせんかった。

「そうか...ワイ、ずっと間違っとったんかもしれへん」

その日から、ワイは哲学の勉強と並行して、恋愛についても研究し始めたんや。

モテる奴の特徴を観察し、恋愛心理学の本を読み漁り、時には実践してみる。

最初は失敗の連続やった。告白して振られたり、デートで空気読めんかったり...。でも、諦めんかったんや。

「ワイは天才や。絶対にモテるようになってみせる!」

そうして半年が経った頃、ワイは驚くべき結論にたどり着いたんや。

「モテるってのは、哲学そのものやないか!」

人間関係を紐解き、相手の心理を読み解き、適切な言動を選択する。これって、まさに哲学やんけ!

ワイは興奮して、真夜中に佐藤さんに電話したんや。

「佐藤!わかったで!モテるのも哲学なんや!」

佐藤さんは眠そうな声で「うん、そうだね。でも、もう少し静かにして?」と答えた。

次の日、ワイは大学中を歩き回って、自分の発見を皆に伝えたんや。

「みんな聞いてくれ!モテるのも哲学なんや!ショーペンハウアーは間違っとった!」

みんな、最初はワイのこと気違いやと思っとったみたいや。でも、ワイの熱弁を聞くうちに、だんだん納得し始めたんや。

「確かに...」
「なるほど...」
「山田、お前天才か?」

そうして、ワイは大学で「モテ哲学」の第一人者として認められるようになったんや。

講義では、カントやヘーゲルと並んで「山田のモテ理論」が取り上げられるようになった。

学会でも、ワイの論文「モテることの存在論的考察」が大反響を呼んだんや。

そして、ワイの人生最大の瞬間が訪れた。

佐藤さんが、照れくさそうな顔でワイに告白してきたんや。

「山田くん...私、あなたのこと好きになっちゃった」

ワイは、まるで悟りを開いたかのような気分やった。

「佐藤...いや、麻美。ワイも好きや」

こうして、ワイはついに最高の哲学と最高の恋を手に入れたんや。

今じゃ、ワイは「モテ哲学」の権威として世界中で講演しとる。本も出版して、ベストセラーになったで。

そして、佐藤...いや、今は山田麻美となった嫁さんと一緒に、幸せな家庭を築いとるんや。

ワイは時々思うんや。もしあの時、佐藤さんに声かけられんかったら、今頃どうなっとったんやろ?きっと、暗い図書館で一人寂しく本読んどったんやろなぁ。

ほんま、モテるって大事やで。ショーペンハウアーごときじゃ気づかんかった真理や。

これからも、ワイはモテと哲学の最前線で戦い続けるで!

なんJのみんなも、モテようと努力することで、人生の真理に近づけるかもしれんで!頑張れや!